紙の本
現代の若者の
2019/01/02 18:40
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投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイムスリップものなので軽い感じかと思っていたら、やはり回天特攻隊のお話で、いろいろ考えさせられることがあった。現代の若者であまり歴史に興味ない・・みたいな人でも、やはり終戦記念日は知っていて、「やったー助かった」と思っていたら、その頃の兵隊は、その日で終わりではなく、その場で自決したり、まだまだ戦争が終わってなかったことをこの小説で知った。
回天記念館でも、終戦の日以降に亡くなった方々がいたので、なぜなのか聞いたら
「責任を感じて自決した」とのことだった。彼らには終戦=戦いは終わりではなかったと知って本当に心が痛かった。こういう方々がいた事を忘れずにいたい。
紙の本
それぞれのタイムスリップ
2017/03/28 16:35
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投稿者:端ノ上ぬりこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
2001年9月12日健太はサーフィン中に大波に呑まれ、ようやく気が付く。どうもピンとこない周りの様子。ドッキリ撮影と考えていたが、どうやらここは1944年の日本、タイムスリップか。かたや1944年9月12日海軍飛行練習中に吾一は墜落、現代にタイムスリップ。容姿や声、背格好等、周りの者が信じて疑わないくらいにそっくり。健太はしごきの軍隊で、吾一は堕落しきった現代で、それぞれ元の時代に戻るべく準備を進める。果たして、戻れることが出来るのか・・・。
もし、実際にこのような事が起きたなら、自分だったらどうするか、想像するだけで気が遠くなる。現代に生きていることに、感謝しつつも考えさせられた。
紙の本
入れ替わり
2019/11/12 14:01
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投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
特攻隊の青年と、現代の青年が入れ替わってしまう。ハロウィンの渋谷など見ると、このような未来の為に命を懸けたのかと虚しくなると思います。ただ、最後がどっちなんだ、というのが残念。
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2001年9月12日、
ニートでサーフィン中の健太が、大波に呑まれ。
1944年9月12日、
海軍で飛行訓練中の吾一が、海上に、墜落。
お互い、目が覚めた時、
そっくりな二人は 入れ替わっていてーーー。
欲張り放題、
自分の幸せのためだけに生きる現代を、軍国少年・吾一は、嘆く。
死ぬために生きる、命をかけて過ごす、
そんな切迫感が当たり前の時代に、
サーファー少年・健太は、たじろぐ。
それぞれの時代錯誤のチグハグ会話に、クスッとなり。
時空を超え、大切な人を信じ、想いを馳せる姿にウルっとなり。
いろんな感情が、行き来する。
いろんなものが、つまってる。
最後まで、想像力掻き立てられて、
物語は心の中で続いてゆく…
読書の醍醐味をいっばい味わえた一冊。
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素直に面白かったです。
ページ数のわりに一気読みに近い感じで最後まで行けましたよ。
興味深くストーリーは進んで行くものの
クライマックスですよ、
これはどう解釈したらいいのやら…
最後ははっきりとどうなったのか教えてほしい
読み手に任せるような感じはあんまり好きじゃない。
いや、あんまりじゃなくて、やだ!
そこだけなんだよな~
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買ったときから判っていたのですが、どうしても二番煎じという感じがぬぐえないまま読了。頭にあったのは、先日亡くなった今井雅之さんが、死の直前まで公演を続けていた、売れない漫才師がタイムスリップして特攻隊員になる「THE WINDS OF GOD」です。
片や売れない漫才師、片やサーフィン好きのフリーターという違いはあれ、一端特攻隊員との入れ替わりというシチュエーションを作ってしまえば、後のストーリー展開はおおよそ想像がつきます。現代に流された特攻隊員はその堕落ぶりを嘆きながらも次第に肯定して行き、特攻隊員になったサーファーは抵抗しながらもやがて自己犠牲の精神に目覚めて行く。
驚きの展開も無く、途中で出てくるスラップスティック的ギャグも以前ほどの切れがなく。
しかし、この作品もAMAZONで見ると高評価の様です。私の読み方がおかしいのかなぁ
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妻がジャケ買いして、プレゼントしてもらった。
タイムスリップ物のよくあるシチュエーションだが、この手の本を読む度に再度歴史の勉強をしようと思う。
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え、え~。
後は、読者に任せるってか!
でも、なんかいい。
出てくる子たちもいい子だね。
こんな話もあって、そして読んでほしいねえ。
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直木賞作家の作品。
2001年を生きるフリーターの健太と、1944年を生きる軍人の吾一がお互いにタイムスリップして入れ替わるストーリー。
死と隣り合わせの環境に放り込まれた健太と、自分が守ろうとした日本の未来に驚愕する吾一の描写が時に面白く、時に考えさせられる内容だった。
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2001年9月12日、サーフィンをしていた少年尾島健太は大きな波にのまれてしまう。
目を覚ますとそこは1944年の日本で?
一方、1944年9月12日に飛行練習をしていた、同じく19歳の石庭飛行兵長は飛行機のコントロールを失い、気づくと2001年の病院に居て…。
そっくりな容姿により、入れ替わってしまった二人。はたして新たな世界になじむことはできるのか。
現代から戦中へ向かった健太、戦後の事情を知った石庭。
ふたりの運命はどうなるのだろうか。
健太は無事に帰ってこれるのか。
歴史知識に欠ける健太に、というより現代人の健太に感情移入してしまう部分が多かったですが、戦中から見れば「乱れた」現代に翻弄される石庭も共感できるところは少なくないです。
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我慢が足りず、将来の夢はあるものの実現のための地道な努力を続けることはしないフリーター。
終戦間近の日本で予科練卒の飛行機乗りとして一人前になろうと頑張っている兵士。
タイムスリップのいたずらにより、二人は時代を乗り越えて入れかわってしまう。
半端ではない既視感がストーリーから感じられる。
フリーターと売れない芸人の差はあるにしても、故今井雅之さんの舞台「THE WINDS OF GOD」にそっくりだ。
実際に舞台を見たことがあるせいか、余計に似すぎている設定・展開が気になって仕方なかった。
終盤ではまともに操縦も出来ない石庭が回天搭乗員として大津島に配属されている。
訓練中の事故も多く、当時としては貴重な特攻兵器だった回天は技術を習得した優秀な者から出撃させられた…と何かの資料で読んだ気がする。
終戦の玉音放送後も戦闘を続ける描写といい、何かしっくりとしないものを感じた。
物語なのだから多少の脚色もいいだろう。
けれど実際にあった戦争を題材にするならば、それなりの配慮がほしいと思うのは間違いなのだろうか。
戦死した人たちを尊ぶ気持ちが物語の中でも感じられるような、そんな展開にしてほしかった。
たしかに石庭は物語の登場人物に過ぎない。
それでも…と思うのは、最近よくテレビで終戦特集をやっているせいだろうか。
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2001年に暮らすフリーターの健太、1944年に海軍の飛行兵として生きる吾一、ふたりが同時にタイムスリップし、それぞれの時代で入れ変わった。…
現代人から見た戦争、昔の人から見た今が、良く表現されていて、とても面白かった。
健太の気持ちは共感に値するもの。
一方、吾一の、未来を嘆く気持ちと言うのは、いい着眼点だなと思わされた。
ファンタジーコメディ風ではあるが、テーマが戦争なので、考えさせられることは多数有り。
そして、二人の関係性が上手く繋がることには感心しきり。
結局どうなったかは、読み手に任されるという終着点。
やられた。
『正しい戦争なんて、どこにもない。戦死に尊いも賤しいもない。』は健太の言葉。
手軽に読める戦争小説。オススメです。
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面白くない訳ではないのに、なかなかページを繰る手が進まない作品だった。
最後は不透明。どっちも消えて終わり、もありえるかな。
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環境によって変わる人間。いまを生きる私たちも、戦争中を生きたひとたちも中身は変わらない。情報の取捨選択ができず、歯向かうことができなかった時代。両方を体験しながらも帰ろうとする吾一。戦時の波にうたれながら、影響をうけていく健太。
最後のくだりはいらなかったかな。
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タイムスリップする話だと思っていたのだが、最後に度肝を抜かれる展開でした。
途中、中だるみのような内容で読んでて飽きてきたが、最後まで読んでよかった。
戦争中の訓練生と戦争を知らない21世紀生まれの人間が入れ替わるとこうなるだろうなと思ってしまう。
それ以上に面白いストーリーでした。