ダーウィンの警告 下
著者 ジェームズ・ロリンズ , 桑田健
絶滅が規則であって、生存は例外である。──カール・セーガン人類は──〈XNA遺伝子〉を持つ新生物に滅ぼされる……今一番面白い海外小説! シリーズ最新作!ダーウィンが進化論...
ダーウィンの警告 下
商品説明
絶滅が規則であって、生存は例外である。
──カール・セーガン
人類は──〈XNA遺伝子〉を持つ新生物に滅ぼされる……
今一番面白い海外小説! シリーズ最新作!
ダーウィンが進化論の発表を遅らせてまで、夢中になった発見とは何か?
南極大陸の謎の古地図が示す“真の姿”、アメリカによる核実験やナチと氷の大陸との関係
最新の遺伝子工学、ゲノム編集技術、合成生物学、Xの名を持つ異生物──
人類が生き残る道とは……
〈あらすじ〉ハリントン教授との接触に成功したグレイたちだったが、敵の攻撃部隊と南極大陸の「影の生物圏」との間で苦戦を強いられる。一方、ヘスを拉致した人物の正体を突き止めたペインターたちは、ブラジルの熱帯雨林を捜索する。その人物――環境保護論者カッター・エルウェスは、ジャングルの奥地で禁断の遺伝子実験を行なっていた。南極および南米のジャングルから未知の生物が解き放たれれば、地球環境に甚大な影響が及び、「六番目の大絶滅」を加速させかねない。その頃、カリフォルニアでは災厄の拡散を阻止するため、米軍による強行作戦の実施が間近に迫っていた。グレイとペインターの決死の努力は間に合うのか? すでに人類は、絶滅への道のりを後戻りのできない地点まで進んでしまっているのだろうか?
◆科学的事実に関して――XNA(ゼノ核酸)[Xeno nucleic acid、XNA]
XNAとは、情報貯蔵生体高分子として、DNA、RNAの代替となる合成物質。複数の研究所によって、少なくとも6つのタイプの合成糖が、遺伝情報の貯蔵・読出しが可能な核酸骨格を形成しうることが示されている。XNAはより耐性があると証明されているほか、理論上はすべての生物のDNAと置き換えることが可能である。また、かつて地球上の生物ではXNAの方が優位を占めていたと信じられている。そうした生命の生き残りが今もどこかで、影の生物圏という形で人知れず存在しているのであろうか? 答えはいずれわかるはずである。
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アクション満載の小説としても面白いし、SF小説としても面白い。
2017/04/29 23:30
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:コスモス - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の書いたシグマフォースシリーズについて初めて読みました。
なので偉そうなことはかけません。
しかし、生物学的、科学的な最新データを基に公正された世界観やストーリー、
そして読者の目を飽きさせないアクションやストーリー展開にはただただ脱帽させられました。
(上巻とレビュー内容は同じ)
著者得意の生物学(遺伝子学)の最新知見を巧みに利用した作風に更なるみがきがかかった傑作。
2017/04/27 11:01
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者得意の生物学(遺伝子学)の最新知見を巧みに利用した作風に更なるみがきがかかった傑作。
<下巻>
ステラのスノークルーザーは「プロローグ」でダーウィンが地図にしたためて残した「地獄岬」に到着する。一方、エイミーの追跡調査をしているペインター達は、エイミーがカッターの狂信的環境保護団体「ダークエデン」に参加していたことを突き止め、カッターの隠れ家に迫るがまたもや先制攻撃を受けてジェナが拉致されてしまう。南極「地獄岬」ではハリントンの洞窟=地底世界(ダーウィンが地図に残した洞窟)がライト少佐の襲撃を受ける。ハリントンは裏口から洞窟封鎖のための自爆システムを作動させるべく裏口に移動。ここからはJ.ロリンズ十八番の息もつかせぬ白熱の追撃戦が展開される。一方、モノ湖周辺の汚染は止まることを知らず、遂に軍は核爆弾で焼き尽くす決断をするが、このウイルスは高熱でも死なず、単に広範囲にまき散らす結果となるのだが現場ではそのことを知らない。一方、カッターに拉致されたヘスは、カッターがeVLPの中に入れようとしているモノが、人間の知能を原始人レベルに退化させるものであり、それによって人間の歴史をやり直すことだと知り愕然とする。ヘスは止む無くカッターに協力する振りをして、XNA遺伝子は糖の替わりにヒ素とリン酸鉄を用いており、磁力によってリン酸鉄が破壊され死滅することをカッターから聞き出し(下・P-264)、救出に来たペッターを通じてやっとリサに連絡することに成功(下・P-335)。成程、この解決策が用意されていたからこそ、破局的状況へとどんどん突き進んでいたのですね。本当にハラハラドキドキでした。南極の地下世界の生物たちも同じ理由で磁力に弱いことになる。と言うことで、怒涛の展開で結末まで超特急でした。
アマゾニア+生命工学?
2017/01/14 06:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
人間が宗教や政府や法律を必要としているのは倫理を振りかざすだけの卑しい本性を抑えるため、人間は頭で考える前に破壊しようとする。南極という隔絶した世界とダーウィンの歴史に最新の生命工学の知識を融合したアメリカらしい活劇もの。
ダーウィンの警告
2017/01/15 08:15
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投稿者:kyon - この投稿者のレビュー一覧を見る
サスペンスやSFという枠に括っていいものか悩む。近未来の地球に起こりうるリアル感をゾ~っとしながら追いかけた。止められないのである。
今の地球上で起こっている科学の進歩がどれだけの恩恵を人に与えているのだろうか?そういう疑問も感じながら、ストーリーは走り出すと止まらない。展開の速さに恐れ入る。読み終わるとドドっと言葉にならない恐怖感も畏怖感も残る。
で、ちゃんと足を地につけて生きなくては・・・という真摯な思いももたげる・・・
ぶれない生き方をしたいものだ・・・と。