「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
読割 50
紙の本
ケルトの水脈 (講談社学術文庫 興亡の世界史)
著者 原 聖 (著)
ヨーロッパの基層をなしたケルト人はどこへ消えたのか。巨石文化からアーサー王の伝説、現代の「ケルト復興」まで、フランス、ブルターニュの歴史・信仰・言語を軸に、アイルランド中...
ケルトの水脈 (講談社学術文庫 興亡の世界史)
興亡の世界史 ケルトの水脈
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
ヨーロッパの基層をなしたケルト人はどこへ消えたのか。巨石文化からアーサー王の伝説、現代の「ケルト復興」まで、フランス、ブルターニュの歴史・信仰・言語を軸に、アイルランド中心の「ケルト・ブーム」を問い直す。【「TRC MARC」の商品解説】
ローマ文明とキリスト教におおわれる以前、ヨーロッパの基層をなしたケルト人は、どこへ消えたのか? 巨石文化からアーサー王の伝説、現代の「ケルト復興」まで、フランス、ブルターニュの歴史・信仰・言語を軸に、アイルランド中心の「ケルト・ブーム」を問い直す。
講談社創業100周年記念企画「興亡の世界史」の学術文庫版。大好評、第2期の4冊目。
ローマ文明やキリスト教以前の「最初のヨーロッパ人」はどこへ消えたのか? ストーンヘンジに代表される巨石文化、渦巻きや植物の華麗な装飾文様、妖精や小人などの伝説…「もうひとつのヨーロッパの起源」として、近年注目されている「ケルト文化」。EUなど欧州統合のアイデンティティとして、また近代西欧文明への批判として復興の気運をみせている「ケルト」の実像を、古代から現代にヨーロッパ史の中で明らかにする。
また、ケルト文化に関心を持つ多くの人々が訪れるのが、アイルランドである。それは、大陸からブリテン諸島へ移住した古代ケルト人は、ローマ人やキリスト教徒に追われてアイルランド島にのみしぶとく生き残った――と思われているからだが、最近の研究では、この「常識」が否定されつつあるという。本書では、言語学からみた「ケルト文化圏」と、歴史学からみた「ケルト人」の奇妙な関係を明らかにしていく。
そして、なぜ近代に「ケルト」は復興したのか? フリーメーソン、ナチスとの関係とは? 土着の文化は、ローマ文明やキリスト教とどのように融合し、広がっていったのか。言葉や文字は、そして文化は、いかに変容し、伝わるのか。ナショナリズムの興隆とともに語られる「民族起源としてのケルト」とは――。フランス、ブルターニュ地方の異教的な習俗や伝説の検証から始まる、異色の、そして初めての本格的「ケルトの歴史」。
[原本:『興亡の世界史07 ケルトの水脈』講談社 2007年刊]【商品解説】
目次
- はじめに とりあえず、ケルトとは何か
- 第一章 「異教徒の地」の信仰
- 第二章 巨石文化のヨーロッパ
- 第三章 古代ケルト人
- 第四章 ローマのガリア征服
- 第五章 ブリタニア島とアルモリカ半島
- 第六章 ヒベルニアと北方の民
- 第七章 ノルマン王朝とアーサー王伝説
- 第八章 ケルト文化の地下水脈
- 第九章 ケルトの再生
著者紹介
原 聖
- 略歴
- 1953年、長野県生まれ。東京外国語大学卒業、一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。現在、女子美術大学芸術学部教授。学生時代にはフランス・ブルターニュのレンヌ大学ケルト学科に留学。専門は近代言語社会史。著書に『周縁的文化の変貌』『〈民族起源〉の精神史――ブルターニュとフランス近代』ほか。
関連キーワード
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
非常に興味深い「ケルトの歴史」物語です!
2020/03/07 16:22
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、ヨーロッパがローマ文明とキリスト教で覆いつくされる以前に、その地域の基層ともいうべき土壌を創ったケルト人に焦点を当て、解説した一冊です。同書は、言語学からみたケルト文化圏と、歴史学からみたケルト人の不可思議な関係を明らかにした非常に興味深い書として、研究者らの注目を浴びている書でもあります。同書を読まれることで、巨石文化、アーサー王の伝説、フランスのブルターニュの歴史・信仰・言語、さらにアイルランドに興ったケルト・ブームの背景がよくわかり、古代ヨーロッパであれほど勢力を誇ったケルト人がなぜ、歴史から消えたのかが分かります。ぜひ、ヨーロッパ史に興味のある方には読んでいただきたい一冊です!
電子書籍
ケルトの歴史
2020/07/24 16:25
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
ブルターニュとブリテン島とアイルランド島の歴史をケルトを通じてさまざまな交流があったのが興味深かった。ケルトって何?ってよくわかっていなかったが先史時代から現代まで述べられていてわかりやすかった
紙の本
欧州の一面
2020/11/12 10:57
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:L療法 - この投稿者のレビュー一覧を見る
考古学、民族学的な、事柄から、民族主義的な物に至るまでの、ケルトの水脈を、コンパクトに圧縮。
ここから、非キリスト教文化や、民族主義者などについて調べていくのも楽しそう。
紙の本
切り口は斬新だが、
2017/02/26 12:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:わびすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルどおりに民俗学的アプローチに集中すればいいのに、色々と多岐に手を出して未消化で終わる、ありがちなパターンに陥っている。著者がその事に意識的なのでなおさら惜しい。思えばケルト評価の流れが無ければ、ファンタジージャンル、ひいてはロールプレイングゲームの隆盛も無かったかもしれない。まだまだ金脈の有りそうなケルト再評価の潮流は研究がもっと進んで欲しい。後続研究に期待。