将来のビジネスで重要なプラットフォームについて解説した書です!
2018/07/13 07:11
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、これからのビジネスで最も重要となっていくであろうと理解されているプラットフォームについて詳細に、かつ丁寧に、分かりやすく解説された書です。プラットフォームというのは、まだ馴染みが薄いかもしれませんが、今後のビジネス社会では必要不可欠な存在です。デジタルエコノミーで勝ち組になるには、この理論を理解しておくことが重要です。そのためにも本書は非常に有用です。
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:シュービ - この投稿者のレビュー一覧を見る
プラットホーム戦略について曖昧な既知感だったものを無くしてくれた書物だと思います。
とくにソフトバンク等のキャリアにおけるプラットホーム戦略とLINEの発展戦略について書かれていたことは大変勉強になりました。
詳細にプラットホーム戦略とはなんなのかを知れた素敵なまさに教科書という書籍だったと思います。
サンプルもふまえて大変読みやすかったので、学生や初学者でも読み始めにいいと思います。
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:凄まじき戦士 - この投稿者のレビュー一覧を見る
プラットフォームビジネスとは何かを学ぶうえでの基本書といった感じです。
プラットフォームとは何なのかを様々な業種に絡めて解説しており、教科書としては悪くないと思います。
ただ、あくまで基本的な内容なので自分で新たなビジネスを立ち上げる際の発展性には乏しい気がします。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
レイヤー構造や、WTA、サイド内・サイド間ネットワーク効果、マルチホーミングなどなど、プラットフォームに関する戦略が凝縮された1冊。まさに教科書。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
IT・webサービスの競争戦略の研究を長年続ける著者によるプラットフォームビジネスに関する基本的な概略書。
ここでのプラットフォームの定義は意識的に広範に取られており、ゲーム・webサービス・ブラウザ・OSなど、広範な事例を踏まえて、帰納的にその定義や、成功のポイント、1人勝ち(Winner Takes All)が発生するメカニズムと一度発生したWTAを覆すための競争戦略の類型が整理されている。
特に、WTAを覆すための競争戦略類型(収益モデルの破壊と拡張、上位・下位レイヤーからのプラットフォームの包囲、プラットフォーム間橋渡し、プラットフォーム互換など)は実務上の示唆が大きく、役立ちそう。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
プラットフォームビジネスについての本。
プラットフォームとは、他プレイヤーが提供する製品・サービス・情報と一体となって初めて価値を持つ製品・サービスのことらしく、急速に成長して一人勝ちすることもあれば、突然くつがえされることもあるのだとか。アメリカのYahooとかまさにそんな感じなのかも。
なお、視点によってプラットフォームの捉え方も異なるようで、妖怪ウォッチのメダルは、時計をプラットフォームと考えてメダルはその補完製品のように見えるけど、そのメダル自体は時計以外にもゲームセンターのゲーム機やDSのゲームでも利用できるため、それらを補完製品と考えてメダルがプラットフォームという考え方もできるらしい。妖怪ウォチのメダルってやけに人気だなと思った時期あったけど、そういう仕組みだったのか。うまいことやってるんだなぁ。
なお、プラットフォームというと利用者が増えると雪だるま式で増えていくというイメージがあるけど、中には増えることによってそれがマイナスとなって他のプラットフォームサービスの利用者が増えるということもあるらしい。クラウドソーシングがそういう例にあたるとのこと。そういうこともあるのか。
ちょっと驚いたのがウーバーについての話。ドライバーになるには厳しい審査があるようで、申込者の6%程度しか登録されてないのだとか。もっと手軽になれるものかと思ってた。そんな厳しく、需要においついてるんだろうか?
ところで、ファミリーマートのTポイントは連携戦略で、ローソンやセブンイレブンのポイントは自社ポイントと書いてあるのだけれども、これどうなんだ。セブンイレブンはともかく、ローソンはPontaという共通ポイントなような。確かに、Tポイントと違って、Pontaはローソンのポイントというイメージが強いけど。しかも、ファミリーマートは自社ポイントに切り替えそうな雰囲気という。
よくわからなかったのが、IEのシェア上昇について。1996年2月時点ではブラウザのうちのIEのシェアは3%で、「IEのシェア逆転はクライアントOSとしてのウィンドウズとのバンドルによるもの」ということではないと書かれてあって驚いたのだけど、その後の話が、IISをリリースしてサーバー側も提供したことによってブラウザのシェアがあがったという結論となっていることはよく分からなかった。ウェブサイト見るのに、ほとんどの人はサーバーに何を使ってるのかなんて意識してないと思うのだけど(だいたい、ウェブサーバーのシェアなんてほとんどApacheとNginxだろうし)。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
ビジネスモデルを考える上で参考になった。
・ソフトバンクのアーム買収
プラットフォームのビジネスに関わる人に必要な問いかけ
・このビジネスのプラットフォームは何か
・そのプラットフォームはどういう技術や製品を前提としているか
・その技術や製品の代替品はいつどこから現れるか?
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
お仕事的にも個人的な関心においても外せなさそうなタイトルだったので2度通読した。
「教科書」というだけあってきちんと基本を抑えた感じ。網羅的に学ぶにはとても良いと思うが、正直目新しさはあまりない。
90年代のWindiws95の普及以来、この手のトピックは「ネットワーク効果」「ロックイン効果」「収穫逓増」で語れる。いずれも本書で著者指摘の通り、基本的な経済原則だ。(しかし、「収穫逓増」って久々に目にしたw 懐かしくかつわかりやすいなw)
今はエンタープライズIT屋の私が一介の経済学部生としてデジタルエコノミーを学んでいた頃からの一番の大きな変化といえば、デバイスとしてスマートフォンが登場したこと。AppleのAppStoreの成功以来、これらの経済原則に「エコシステム」という単語が加わってきたように思う。
エコシステムとはすなわち「全てを自社でやらない」という経営判断だし、それはすなわち「レイヤー構造」を構成することになり、「レイヤー構造」は、その構成要素の「モジュール化」「ソフトウェア化」「ネットワーク化」を促進する。これらは「デジタル化」によってもたらされるようになった変化点だ。
そしてこの「レイヤー構造」において、何が「プラットフォーム」になりうるかは、どの視点に着眼するかによって異なる、というところが本書において一番大事なところ、というのが個人的な感想。
比較的古くて新しいテーマだが、デジタルエコノミーの世になって以来、WTA(独り勝ち、本書ではWinner Takes All=WTAとしている)は起こりやすくなり、しかしライトイヤーのスピード感での栄枯盛衰の移り変わりもまた日常茶飯事。この相反する要素もまた経済学的に観測した際に面白いところだ。
せっかく独り勝ちしても、そこで気を抜くとゲームチェンジを仕掛けられて、あっという間に転落してしまう。
「なにがプラットフォームとなるかは視座の置き方次第」という点はきちんと理解しておかないと、プラットフォームを仕掛けても、他者にひっくり返されてしまうのだと思う。
そしてもう一つの変化点は「アマチュアエコノミー」の拡大。エアビーやウーバーのようなシェアリングエコノミーなんてあの頃はまだ姿も形も無かった(はずw)
「アマチュア」すなわち不特定多数の参入を前提とするため、その仕組みの信用と信頼を如何に担保するか、というまた異なるテーマが追加される点が興味深かった。何年か前に「ツイッターノミクス」という本が話題になったが、あの世界は現実化しつつあるのだと思う。が、エンタープライズITにおけるプラットフォームにおいてはあまり関連しない要素かもしれない。
残念ながら、プラットフォームのマネタイズについては通り一遍の事例考察にとどまり、有用な示唆は得られなかった感がある。
企業側としては、どこで稼ぐのか?という点が最大の関心事であろうし、この点はやや残念なところ。
ただ確立しつつあるプラットフォームをどう覆すか、などの思考実験も展開されており、その点はとても興味深かった。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
- プラットフォームとは生態系
- 教科書なので読んでおくと良い
- あと事例から自分で抽出したほうがこういうの良いな
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
最近うちの会社に入った幹部が講演で、「うちの会社はプラットフォームビジネスを知らなすぎる」と話しているのを聞いて、確かにぼんやりとしか知らんなー、こんちくしょーと思って買ってみました。
Amazonの書評にもあった通り、自分が知らないだけで、世間的には今更な感じなのですが、よく整理してくれているという感じでした。
非常に分かりやすくて印象的だったのが、プラットフォームとは、仮面ライダーのベルトという話。1号とかの変身機能だけのベルトではなく、最近のスイッチとかメダルとか入れるやつですね。仮面ライダーはそういう話ではないですが、みんなあのベルト持っていたら、その規格に合わせていろんな企業がスイッチ作るんでしょうね。笑
理解は深まりましたが、冒頭の幹部には何かプラットフォームビジネスの構想があるらしく、それが何なのかの想像に至れていない自分に残念。。。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
プラットフォームビジネスを学びたい人にお勧め。
プラットフォーム本は、ほかにあるけれど軽い本が多い印象。本書はしっかり学べる。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
ユニコーン企業トップ10(2017年10月時点)のうち、プラットフォームをビジネスモデルとする企業は8つを数える。ユニコーンとは企業価値が10億ドルを超える非上場のベンチャーを指す。UberやAirbnbが代表格。圏外であるが日本企業では、メルカリが有名だ。プラットフォームビジネスがなぜこれほど急成長し注目を浴びるのか、紐解くため手にとる。
プラットフォームの特徴としてレイヤー構造、ネットワーク効果、エコシステム、アマチュアエコノミーの4つが挙げられている。急成長という意味では、レイヤー構造、ネットワーク効果、アマチュアエコノミーのどれも重要だが、最も頭を悩ますのがエコシステムだろう。例として挙げられているのが、任天堂のファミコン。自前でゲームソフトをつくることもできたが、自社以外にも機会を提供し、その代わりゲーム機とソフトとの接着技術を特許化しロイヤリティ収入を得るビジネスモデルを構築したといった具合だ。
但し、勘違いしやすいのは、ロイヤリティ収入を得るエコシステムを構築する余り顧客ニーズを軽視してしまうことだ。これは載ってはいないが、同じゲーム業界で3DO(スリーディーオー)の事例が当てはまるだろう。任天堂より安いロイヤリティでサードパーティを集めることを目論んだが、小売価格が54,800円と高額だったため失敗に終わった。
プラットフォームの急成長が特に欧米で目立つのは、旧来型のビジネスに新しいエコシステムで、いかにゲームチェンジ(変革)を仕掛けていくかという視点を持ち合わせているからだと、エコシステムのwikiを併せて読んで納得がいった。そういう意味では規制が厳しい日本では既存産業を守る方向に力学が働き、生まれにくい環境になっているのかもしれない。メルカリで盗品や現金が出品されていた問題が起こったとき、メルカリが日本のみを市場としていたら、マスコミによって潰されていただろう。
最後に、プラットフォームの一人勝ちの条件や、反対に阻害要因を整理していたりと、企業同士が競争していく視点で書かれているのはビジネスをしている立場にとって嬉しい。プラットフォームのビジネスモデルを理解する上で読んでおきたいー冊だろう。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
プラットホームとは何か(駅の話じゃないです)、どのように発生し、拡大するのか、シンプルに分かりやすく書かれています。
まだこの世に存在しないプラットホームを作ること。
現存のプラットホームからの置き換えを狙うこと。
そのための理論や手法が紹介されています。
「そうか!プラットホームを目指せばビジネスで成功できるのか」
と思いながら読み進めているうちに、
「あれ?私にとって成功するとは、WTA(winner takes all)=独り勝ちすることだったっけ?」
という疑問がムクムクと湧いてきて…
世の中のプラットホームを作りたい!
WTAを目指したい!
という大きな野望をお持ちの方には、具体的な事例もたくさんあり、とても参考になるいい本だと思います。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
プラットフォームを活用したビジネスの解説。プラットフォームも時代とともに変わり、かつてはPC98、Windowsの時代があり、iPod、iPhone、Googleときて、いまでは、AirBnBなどのシェアリングが中心になってきている。本書では、プラットフォームをビジネスに活かす基本形の後にこれらの事例をあてはめながら説明してくれるので、とてもわかりやすい。なんでもかんでもプラットフォームといわれる昨今だけど、基本形を確認するのは大切ですね。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
1. 目的
プラットフォームの意味を理解し、自身の活動に応用する。
2. 得たこと
けっこう意味が広い。妖怪うぉっちのプラットフォームはメダルだったのか。
3. アイデア
楽描き会の企画をプラットフォーム化して、アイデアを広げていく。