あしながおじさん(新潮文庫)
著者 ジーン・ウェブスター , 岩本正恵/訳
孤児院で育ったジュディの人生に、とびきりのチャンスと幸せが舞い込んできた。名を名乗らない裕福な紳士が、奨学金を出して彼女を大学に通わせてくれるという。ただし条件がひとつ。...
あしながおじさん(新潮文庫)
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商品説明
孤児院で育ったジュディの人生に、とびきりのチャンスと幸せが舞い込んできた。名を名乗らない裕福な紳士が、奨学金を出して彼女を大学に通わせてくれるという。ただし条件がひとつ。毎月、手紙を書いて送ること。ジュディは謎の紳士を「あしながおじさん」と呼び、持ち前のユーモアがあふれた手紙を書き続けるのだが――。最高に素敵なハッピーエンドが待ち受ける、エバーグリーンな名作。
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名作劇場で見て
2024/06/05 10:13
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投稿者:恋子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
TV版が面白かったので原作も読んでみました。
TV版ではジャービスさんがどうしても変態ロリコン野郎に見えてしまったのですが、原作ではジュディが大学生だったので落ちついて読めました。
話の流れは分かっていたのでおじさまの動向に注目しながら読みましたが、途中から支援してあげている立場から援助受けさせたい立場に変化したり、若いライバルに嫉妬して裏工作する姿が可愛いかったです。
でも手紙を読みながら他人の振りをするのはやっぱり人として卑怯だと思うので、ジュディは誤魔化されないでよく考えた方が良いのでは?と思いました。
TV版ではおじさまが倫理と愛の狭間で苦しむ...高校教師みたいな描き方でしたが、小説の方はそんな葛藤には触れられず、あっさり目でした。
元題がdaddy long legメクラ蜘蛛と長い足の頼れる男性、とで掛けてあるお洒落なタイトルだったと知れたのも読んでみて良かったです。
Daddy-Long-Legs
2024/04/21 11:04
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投稿者:ちひろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
文通だけど、相手は知らない人。
知らない人にどこまで自分の心情をさらけ出せるのか。
シチュエーションがあり得ないのに、感情移入してしまう。
自分が文学の登場人物にメッセージを送るよう。
何度も読んでしまう人がいるのも分かる名作。
正剛さんありがとうございます
2024/01/15 17:35
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投稿者:にゃんぱり - この投稿者のレビュー一覧を見る
松岡正剛さんの千夜千冊で取り上げられていたので、読んで見ました。
孤児院で育った主人公が名を知らされぬ篤志家から毎月手紙を書くことを条件に女子大に無償で通わせてもらうこしになるという、みなさんご存知のストーリーです。
書簡体小説というものはたくさんありますが、現実の未知の相手となると少数だと思います。
ご存知の方はおしえてください。
手紙の文章も生き生きとして、ひきこまれますし、作者の描いた絵もユーモラスで素敵です。
現在、療養中ですがとても楽しめました。
若い人でもお年をめした方にもおすすめです。
ちなみに作品中に「郵便屋さんは、アメリカと日本が戦争を始めたこともおしえてくれるだろう」というくだりがありますが、ありもしないことの例えとして書いていたのでしょうか。
当時、まだ1912年です。
面白かったです。
2020/05/25 19:03
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投稿者:にゃお - この投稿者のレビュー一覧を見る
私あしながおじさん全然話知らなくって
孤児院の子が援助を受けて学校に行くっていう話しかしらなかったです。
まさかあの方があしながおじさんとは…まあ途中から気付きましたがびっくりしました。
ラブレター
2024/12/31 20:00
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投稿者:まさ - この投稿者のレビュー一覧を見る
新潮文庫の100冊、恋する本から1冊。
"あしながおじさん"といえば親切な人や寄付する人いうイメージで、なぜ恋する本なのか不思議だったけど、最後のラブレターで謎が解けてスッキリ。
彼がいつ好意を持ったのか、はっきりとは分からなかったがマクブライド家行きを阻止しようとしたあたりは思い返せばそうかなとも思う。
ジュディからあしながおじさんへの手紙で物語が進んでいくのは新鮮で、ジュディの喜怒哀楽がそのまま文章に表れていて楽しく読めた。
また、ジュディ達は多種多様な授業を受けているようで興味深かった。
印象が違う
2023/01/02 16:05
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投稿者:りつか - この投稿者のレビュー一覧を見る
初めて読んだ小学生の頃は、面白いとは思えなかった。
けど、改めて読むと学生生活のあれこれがイキイキと描かれていて楽しかった。
シンデレラストーリーに幸福になる根拠はいらないのか?
2024/12/18 11:05
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投稿者:ブラウン - この投稿者のレビュー一覧を見る
孤児院育ちの最年長、ジュディが、奇特な篤志家の支援を受けて大学へ進み、瑞々しい青春を送る様子を、書簡形式で描写する。
無邪気でユーモラスなだけだった素寒貧の少女が、学びを得るにつれて手紙の内容がウィットに富んでいく様子を見守る気持ちはきっと、あしながおじさんの立場の追体験だろう。まるで次の手紙が届くまでを待ち遠しく感じるように、いつしか私はページを一つ一つめくっていた。
読んでいる間の気分はかなり良いのだが、ジュディが作中のような恩恵を得られた理由が全く明かされないまま終わったのは、どうなのだろう。出版当時の流行なのか、単に著者が読者に委ねる部分に比重を預けがちなのか。いずれにしても「ジュディが幸せならオールオッケー! あしながおじさん? ジュディのための舞台装置ですが?」と割り切っているともとれる詰めの甘さ、単純すぎる物語構造は、読後感に物足りなさを残していく。児童文学を深く考えてしまうのは無粋かもしれないが、子ども向けなら子どもを相手にするなりに、当然考えるであろう疑問や欠落に応えられる用意があってもよさそうなものだ。そこに想像を巡らせるのもまた、読書の楽しみだと言えばその通りなのだが……あまりにもこの物語が始まる動機がなさすぎるのもどうかと思う。
下世話な男の目線からだと、どうにも若紫の気配を疑わずにはいられない。