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歴史の話 日本史を問いなおす (朝日文庫)
知識人が作り上げた日本史からこぼれ落ちた視点にこそ、見逃せないこの国の未来がある−。「百姓」とは誰をさすのか。「天皇制」をどう読むか。歴史家と哲学者が、「日本」と「日本人...
歴史の話 日本史を問いなおす (朝日文庫)
歴史の話 日本史を問いなおす
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商品説明
知識人が作り上げた日本史からこぼれ落ちた視点にこそ、見逃せないこの国の未来がある−。「百姓」とは誰をさすのか。「天皇制」をどう読むか。歴史家と哲学者が、「日本」と「日本人」をめぐって縦横無尽に語り合う。【「TRC MARC」の商品解説】
「『日本』という国号が決まる前……には『日本』も『日本人』も日本列島には存在していない。日本国は明らかに東北と南九州を侵略・征服して、100年をかけてようやく本州・四国・九州を支配下に入れたわけですね。そこから出発して考えていく必要がある」(網野)
「アイヌと琉球と2つの王朝があって、京都の王朝を入れて3つの王朝が並行して日本列島の中にあった……そこを日本の歴史像の中に組み入れていかないと、『君が代』も『日の丸』もとらえ切れないし……人類の中の日本人という方向には向かない」(鶴見)
歴史家・網野善彦と哲学者・鶴見俊輔が、それぞれの半生に重ねながら日本の歴史について語り合う。
我々はいつから「日本人」なのか。教科書とは異なる視点に立ったとき、新たな「日本」の姿が見えてくる。
一度だけの貴重な対談の文庫化!
【本の内容】
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概念でなく、事実の集積を。
2022/02/07 21:12
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雨宮司 - この投稿者のレビュー一覧を見る
まあ、題名で全てを言い尽くした感があるが、とかく概念でガチガチになりがちな日本の史学を、このままではいけないと、穏やかな口調ではあるものの、かなり厳しく批判している。いつの時代の研究からその傾向が顕著であるかも明らかにしていて、その努力や知識の集積には頭が下がる思いだ。左翼っぽい道も歩まれたそうだが、概念ではなく事実の集積から語られる内容は、非常にラディカルだ。どうして当然のことが受け入れられない現状があるかという疑問は一貫していて、その意味では非常に好感が持てる内容の対談だ。