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紙の本
性の進化史 いまヒトの染色体で何が起きているのか (新潮選書)
著者 松田 洋一 (著)
【毎日出版文化賞自然科学部門(第72回)】なぜ性は存在するのか? なぜヒトは雌雄同体がないのか? 性転換する生物の目的とは? 命を次世代に継いでいくため、驚くほど多様化さ...
性の進化史 いまヒトの染色体で何が起きているのか (新潮選書)
性の進化史―いまヒトの染色体で何が起きているのか―(新潮選書)
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商品説明
【毎日出版文化賞自然科学部門(第72回)】なぜ性は存在するのか? なぜヒトは雌雄同体がないのか? 性転換する生物の目的とは? 命を次世代に継いでいくため、驚くほど多様化させてきた生き物たちの「性」の進化史を辿り、併せて生殖補助医療と人類の未来を考える。【「TRC MARC」の商品解説】
男性はいつか、この地球上から消えてしまうのだろうか? 地球に暮らす175万種類近くの生物には、温度などの環境によって雌雄の比率を変える生物もいれば、性のない生き物すらいる。そもそも、なぜ性は存在するのか? なぜヒトには雌雄同体がないのか? 性転換する生物の目的とは? 命を次世代に継いでいくため、驚くほど多様化させてきた生き物たちの「性」の通史。【商品解説】
著者紹介
松田 洋一
- 略歴
- 〈松田洋一〉1955年三重県生まれ。名古屋大学大学院農学研究科修了(農学博士)。同大学大学院生命農学研究科教授。魚類から哺乳類まで広く脊椎動物を対象として、ゲノム・染色体の進化研究に従事。
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紙の本
生きものの多様なありかた、そしてヒトの未来を考える。
2018/07/13 08:57
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
雄という、種を存続させるために重要な性を決める遺伝子を持つY染色体であるが、ヒトのY染色体は大変小さくて遺伝子もとても少ない。数百万年後には消えてしまう方向にあるという研究報告があるそうだ。なくなってしまったらどうなるのか。
一般の人にもわかりやすくするために、かなりの部分が「性とはなにか」「性決定の方式」「性染色体と遺伝」などの基礎的な説明になっている。「Y染色体はなくなる運命」という結論に至った研究の内容や実際のデータなどはあまり出てこない。少し専門的に深く知りたいと思うと若干期待から外れるようだ。
他の生きものには、Yがなくなったと同じような性染色体の組合せで存在するものもある。実際のいきものの増え方は大変多様であることがたくさんの例で紹介される。ヒトの選んだ方向では、今後「Yがなくなる」としても選べない道も当然ある。
「Yの未来」をきっかけに、生きものの在り方の多様性、ヒトの未来を考えることが促される一冊だった。
ヒトの未来ということでは「生殖医療」などの話もでてくる。不妊治療は個人の未来を明るくするものではあろうが「弱い生殖細胞」を生き残らせてしまうことは種としての未来にはどうか、ということにも言及され、考えさせられる。
紙の本
進化の地図
2020/07/05 13:14
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
染色体を「本」として、DNAを「インク」とする例えが分かりやすいですね。性染色体の変化が、人類の行く末を暗示しているようで不気味です。
紙の本
性の仕組みや進化について、著者は初心者向けに詳しく説明してくれています。
2019/02/28 08:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:よっち - この投稿者のレビュー一覧を見る
私にとって内容がけっこう難しかったのですが、性の仕組みや進化について著者は初心者向けに詳しく説明してくれていますので、すごく興味深く、読めました。
Y染色体の退化と精子の劣化が今まさにヒトにおいて進行中の現象であることが理解できました。
ただし、進行中とはいっても何万年単位での話ですが・・・。