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紙の本
物語アラビアの歴史 知られざる3000年の興亡 (中公新書)
著者 蔀勇造 (著)
シリア砂漠からアラビア半島の先端まで、古代の王国からイスラームの勃興をへて、石油資源をもとに近代化をすすめる現代まで。中東の核心地帯の3000年の歴史を追う。【「TRC ...
物語アラビアの歴史 知られざる3000年の興亡 (中公新書)
物語 アラビアの歴史 知られざる3000年の興亡
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商品説明
シリア砂漠からアラビア半島の先端まで、古代の王国からイスラームの勃興をへて、石油資源をもとに近代化をすすめる現代まで。中東の核心地帯の3000年の歴史を追う。【「TRC MARC」の商品解説】
アラブについて記された最初の石碑は紀元前9世紀に遡る。メソポタミアとエジプトの両文明に挟まれた砂漠に誕生した諸国家は交易と遊牧で栄え、互いにしのぎを削り、エチオピアやインドとも交渉を持った。西暦7世紀にはこの地にイスラームが誕生し、世界史に大きな影響を与えることになる。20世紀以降、石油資源を元に近代化を進めるが、政治的安定にはほど遠い。中東の核心地帯の三〇〇〇年を追う。【商品解説】
シリア砂漠からアラビア半島の先端まで、古代の王国からイスラームの勃興をへて現代の産油国まで、中東の核心地域のはじめての通史【本の内容】
著者紹介
蔀勇造
- 略歴
- 〈蔀勇造〉1946年埼玉県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。同大学名誉教授。専攻はアラビア古代史、東西海上交流史。著書に「歴史意識の芽生えと歴史記述の始まり」など。
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紙の本
イスラーム勃興期と現代だけではないアラビア半島
2023/08/06 21:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
預言者ムハンマドとイスラームの勃興期、そしてここ200年ぐらいの近現代くらいしか取り上げられる事が少ないアラビア半島と今のシリア・アラブ共和国だけでなくイスラエル、パレスチナ、ヨルダンを包括した範囲を指す歴史上のシリアを取り上げた本。イスラームの成立を知るには古代のアラビアを知る必要があっても、イスラーム教徒や親イスラームの研究者からすれば「ジャーヒリーヤ」に過ぎないので注釈くらいで済ますのだろうか。
イスラーム圏の拡大が連戦連勝でアラビア半島だけでは収まらなくなり、勝利を重ねて支配圏を拡大するしか権力の安寧には必要だとは新鮮だ。たまたま東ローマ帝国とサーサーン朝が20年にわたる戦争を重ねて疲れ切っていたという僥倖に恵まれた面もある。それでいてヒジャーズ以外はイスラーム社会の周縁部になったので、色々な宗派がアラビア半島に逃れて勢力を広げたという。
タナッハ(旧約聖書)に出て来る豊穣信仰の象徴である常緑樹を依代としたアシェラは3本のアカシアの木を依代にしたアル・ウッザーと、エラガバルスの一族が崇拝していた隕石は黒石が依代にしたアッラートと共通する何かがあるのだろうが、ワッハーブ派が勃興した時代になっても聖木や聖石に対する崇拝があったというので、「ジャーヒリーヤの虚偽」は案外、形を変えて生き残っていたようだ。
いつまでだったのか分からないとしても、預言者ムハンマドは「虚偽」であるはずのアル・ウッザーをクライシュ族の守護女神として生け贄を捧げていて、アル・ウッザーを崇拝していたアブー・ラハブに敵対されていたといい、意外と言われている事と現実は違うような気がする。
所々にユダヤ教とキリスト教が顔を出す。クルアーンを読むと「トマスによる幼児物語」に出て来るのと同じように粘土で出来た鳥にイエスが命を吹き込み、十字架にかけられたのはイエスではないと仮現論を連想させる。ヒジャーズにいたキリスト教徒は東ローマ帝国とアクスム王国で迫害された二元論者の教団だったのだろうか。
電子書籍
イスラームの誕生以前と以後
2022/05/12 23:23
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投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
イスラーム誕生以前のアラビアについて詳述されている。ビザンツやペルシア、アスクム(エチオピア)の3勢力に囲まれて影響を受けてきたことがよくわかる。イスラームの誕生について異民族に支配されている状況で誕生した新宗教運動という点でニュージーランドのパイ・マリレ教や中国の太平天国との類似点を挙げているのも面白い。パイ・マリレ教や太平天国が鎮圧されたのと比べイスラームはその誕生の直前にビザンツとペルシアの両勢力が戦争で疲弊していたのとアラビアの諸王朝がちょうど滅亡したことによりビザンツ、ペルシアを守る防波堤がなくなったことでイスラームが急拡大した一因になったことがわかる。またイスラームの中心がバグダードやカイロに移ったのちのアラビアが少数派のイスラーム勢力が跋扈する場になっていたことも興味深い。アラビア半島の歴史といえばこれまではイスラーム誕生の時だけピックアップされてきた印象だがその前後の長い歴史について知ることができて良書。
電子書籍
アラビア半島の3000年がわかる!
2019/08/31 15:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:シャルルマーニュ - この投稿者のレビュー一覧を見る
前1000年頃のイエメンのサバア王国からアラビア半島の現在の国の独立、繁栄までの3000が詳しく分かります。
世界史の授業では教えてくれない、イスラーム前1500年のアラビア半島の歴史もわかる、とても興味深い本でした!
紙の本
今日のアラビアについて考えるためにも
2023/09/23 23:12
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ichikawan - この投稿者のレビュー一覧を見る
アラビアの歴史というとイスラームの歴史を思い浮かべるかもしれないが両者はイコールではない。先イスラーム期に半分以上が割かれており、この時期を扱ったものは日本語ではあまりないだけに貴重である。むろんこれは今日のアラビアについて考えるためでもある。
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アラブ
2023/03/18 05:27
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投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
アラビア半島の歴史が古代から現代まで流れや思想など紹介されている。土地勘が無いとなかなか理解しにくいところもあるが著者専門の南アラブ中心に地図や写真入りで理解が深まる。簡単な年表付き。
紙の本
イスラムと石油とが変えた物と、変わらなかった物とは
2022/05/13 01:39
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:719h - この投稿者のレビュー一覧を見る
アラビア古代史を専攻する著者による、
アラビア3000年史です。
西暦7世紀のイスラム教の勃興と、
20世紀の石油の発見とが、
この地域において時代を画する出来事
だったことがよく理解できます。