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紙の本
亡国スパイ秘録 (文春文庫)
著者 佐々淳行 (著)
警察官になったとたん「ラストボロフ事件」の捜査に尽力。CIA・FBIでスパイ特訓を受け、北朝鮮スパイと闘争、英国MI5に監視され…。佐々淳行がさまざまな形で遭遇したスパイ...
亡国スパイ秘録 (文春文庫)
亡国スパイ秘録
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商品説明
警察官になったとたん「ラストボロフ事件」の捜査に尽力。CIA・FBIでスパイ特訓を受け、北朝鮮スパイと闘争、英国MI5に監視され…。佐々淳行がさまざまな形で遭遇したスパイたちを回想する。〔「私を通りすぎたスパイたち」(2016年刊)の改題,修正〕【「TRC MARC」の商品解説】
「スパイ天国・日本よ、眼を覚ませ!」
日本の危機管理を創った男、最後の告発。
ゾルゲ事件から瀬島龍三スリーパー疑惑まで。
『私を通りすぎたスパイ』を文庫化に際し改題。(解説・伊藤隆)
【目次】
はじめに 私とスパイたちとの関わりを書く
第1章 父弘雄とスパイゾルゲはいかに関係したか
ゾルゲ事件の尾崎秀実が身近におり、父も特高に逮捕かと怯えた少年時代。警察官になり直面したラストロボフ事件、香港でのスパイ運用、作家フォーサイスとの出会い――人生の奇縁を振り返る。
第2章 スパイ・キャッチャーだった私
アメリカ留学の実態は、CIAやFBIでのスパイ実践特訓だった。尾行や張り込みのノウハウから、警官ならではの「街の英語」まで、一流のスパイ・キャッチャーになるための研鑽の日々を明かす。
第3章 日本の外事警察を創る
敗戦後の混乱を見て「治安回復(ピース・メーカー)」こそ人生をかける仕事と決意しキャリア警察官に。だが北朝鮮やソ連のスパイ潜入し放題の日本で、外事警察建て直しの長い道のりが始まった。
第4章 彼は二重スパイだったのか?
架空の「ネグシ・ハベシ国大使」かつ米国スパイ? ロシアから西ドイツに亡命させた男は二重スパイだったのか? 中曽根ブレーン瀬島龍三はソ連のスリーパーなのに放置?――謎多き諜報の世界。
第5章 ハニー・トラップの実際
情報機関なき日本でも、海外の国王の愛人から情報を抜いてくる辣腕外交官もいたが、逆にやすやすとハニー・トラップにかかる政治家や官僚も多い。「人的情報」がすべての世界の生き抜き方とは。
第6賞 私を通りすぎた「スパイ本」たち
「スパイの回想録」から「スパイ実践術」まで――高度な学術書としての「インテリジェエンス」を論じる本にも、「スパイ小説」という形で舞台裏を描く作品にも、諜報の世界を知るヒントがある。
おわりに 一九六三年の危惧【商品解説】
日本の危機管理を創った著者が「佐々メモ」から語るスパイ捜査秘録。ゾルゲ事件から瀬島龍三まで、自身が受けたFBI諜報訓練も!【本の内容】
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危機管理専門家最後の著作
2019/04/09 22:01
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投稿者:つばめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は、昭和から平成にかけて日本の治安維持に大きな役割を担った。本書は、「私を通り過ぎた政治家たち」、「私を通り過ぎたマドンナたち」シリーズ最後の作品として2016年に刊行された「私を通り過ぎたスパイたち」が文庫化されたものである。
北朝鮮諜報無線捜査や日本海沿岸での北朝鮮スパイの潜入・脱出事件(温海事件)など著者が直接携わった事件については、臨場感あふれる内容である。その一方で、著者が、直接タッチしていない事案については、真相究明にまで至っていない記述も多く、一連の著作の中では、若干期待外れの一冊であった。例えば、■東芝機械ココム事件でソ連への大型工作機械の輸出に大きな役割を果たした中曽根政権のブレーンであった伊藤忠商事の瀬島龍三相談役が、ソ連の潜伏諜報工作員(スリーパー)との疑い。■橋本元首相と中国女性スパイとの関係等。最後に40ページ程にわたり、内外のスパイ本が多数紹介されているが、内容紹介も不十分であり、現在入手することも困難な本も多く含まれている。これらの多数の紹介文献は、著者が長年にわたりインテリジェンスに傾注してきた努力の証であろうが、紙幅を埋めるための窮余の一策に思えるのは、下種の勘繰りか。