ナイトローズ ～囚われの寵花～【イラスト入り】

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投稿者：やじやじ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

ネタバレあり

現代「遊郭」（BL）もの。

親の謝金のカタに「ナイトローズ」身売りされる。
売る親も親だなぁって思ったら、
そもそも金目当ての養子だったという。
それを素直に引き受けてしまう知希
その生育環境からの
内面の空虚さが際立ちますね。

そんな知希とオーナーの蓮実との不器用な恋の話
（初恋物語・・・でした）

精神的に空虚で男娼としても仲間とは一線を引いているような知希ですが
身体はとろとろな感じ
仕込まれて、客を取ってと・・・
しっかり身売りも書かれていますから
そういうのが苦手な方はお気をつけください。
作者さんの文体と描き方のせいなので
背徳感やどろどろ感は薄いです。
なので、読みやすいといえば読みやすいです。

真行寺さんは遊女に入れ込んで身代潰す王道パターンで
こういう人がいないと話がすすまないから（笑）
最初良い人ぽかったから壊れてしまってちょっとお気の毒でしたが。
口でゴムはめるシーンがこの作品で一番エロかったなぁって
個人的には思ったので、
ああ、堕ちちゃったのねぇってしみじみ残念に思ったしだいです。
ちなみに知希「初めてのキス」にこだわるあたりは胸きゅんポイント

お兄さん（現実には登場しない）と遙佳の関係とか
仕込み師和住さんとか気になる存在にそわさわおします。
晶くんの今後も気になります。
それと、知希の両親のひどさが実は際立つ
謝金を肩代わり（80年ローンになったけど？）してもらって上に
仕送りも受けていて！
仕送りできなくなったら連絡も途絶えるって・・・
どれだけたかっているんだ。
（そもそも金目当てで養子にしたといういきさつもあるけど）
そこまで考えたら蓮実の秘書になった知希に直接たかりに来る気もします。
蓮実がうまく処理（！）してくれるでしょうが
本編で制裁受けなかったのがちょっと心残りです。

ちなみにキャストのトラブル処理も秘書の雑務のひとつなんだーって
最後に思いながら読み終わりました。

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投稿者：やまだち　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

個人的に大好物の設定です。

ネタバレがあります。

金融会社や接客を伴う飲食店・風俗店の31歳オーナー攻め、借金のカタとして売られた21歳の受け、両視点。

ノンケでごく普通の大学生だった受けはある日突然、借金のカタに会員制高級クラブ「ナイトローズ」で身体を売ることに。キスや恋もまだだったのに、男相手に身体を売ることの意味やノウハウを仕込まれます。心と裏腹に、快楽に喜ぶ身体。そんな自分とオーナーである攻めに嫌悪しつつ、なぜが彼のことが気になって・・・

あとがきにありますように、「現代版遊郭、オーナー×キャストのお話です」。

「債権者と債務者、オーナーとキャストという立場」だから受けは他の男に抱かれなくてはいけないし、攻めは他のキャストの手前、受けを見守るしかないしで葛藤する二人の両片思いを、読者は応援しなくてはいけません（涙）。

「商品には手は出せない」

そんな攻めと受けの関係がどう変化してカップルになるのかーーーそれは読んでからのお楽しみ（笑）。恋愛初心者の受けと恋愛オンチの攻め、お似合いです。

「キャストの夢」を叶えた受けは、攻めの傍で今度こそ幸せになれることでしょう。

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投稿者：AO　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

借金返済の為蓮実の経営するナイトローズで働くことになった知希。滅多に来ないと聞いていたのに知希が働き出してから何度も顔を合わせるし買い物にまで付き合ってくれる。蓮実の意図が分からない知希は戸惑うし蓮実も何故知希だけ気になるか分からない。人を好きになると言うことを知らない者同士なのでもだもだ感があるけれど流れるように話は進んでいく。知希に執着する客の変化が怖いなぁでもありそう。何もかもが初めての知希にもう少しわかりやすく気持ち伝えられればぐるぐる考えなくて済むのにと思いつつ蓮実もグルグル考えちゃってるので似た者同士でした。北沢先生の挿絵もとても素敵です。