読割 50
紙の本
日米地位協定 在日米軍と「同盟」の70年 (中公新書)
著者 山本章子 (著)
【石橋湛山賞(第41回)】在日米軍の基地使用、行動範囲、米軍関係者の権利などを保証した日米地位協定。“過剰な優遇”の根源とは。実際の運用が非公開の「合意議事録」に基づいて...
日米地位協定 在日米軍と「同盟」の70年 (中公新書)
日米地位協定 在日米軍と「同盟」の70年
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商品説明
【石橋湛山賞(第41回)】在日米軍の基地使用、行動範囲、米軍関係者の権利などを保証した日米地位協定。“過剰な優遇”の根源とは。実際の運用が非公開の「合意議事録」に基づいてきた事実など、日本が置かれている「地位」の実態を描く。【「TRC MARC」の商品解説】
日米地位協定は、在日米軍の基地使用、行動範囲、米軍関係者の権利などを保証したものである。在日米軍による事件が沖縄などで頻発するなか、捜査・裁判での優遇が常に批判されてきた。冷戦崩壊後、独伊など他の同盟国では協定は改正されたが、日本はそのままである。
本書は、日米関係と在日米軍の戦後70年の軌跡を追う。実際の運用が非公開の「合意議事録」で行われてきた事実など、日本が置かれている「地位」の実態を描く。【商品解説】
著者紹介
山本章子
- 略歴
- 〈山本章子〉1979年北海道生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。博士(社会学)。琉球大学専任講師。専攻は国際政治史。「米国と日米安保条約改定」で日本防衛学会猪木正道賞奨励賞を受賞。
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軍事外交
2020/01/31 06:08
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この協定がどのような背景で結ばれどのような問題を抱えているのか、時系列で分かりやすく解説している。また今後の問題提起、改善に向けての指針も示している。条文紹介や年表掲載も理解を深める。
紙の本
知らなかったこと(その2)
2019/12/19 11:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:怪人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
日米地位協定について名称ぐらいは知っているがその詳細は知らなかった。沖縄ではこの協定が大きく立ちはだかり、沖縄に覆い被さっているが、米軍基地は沖縄だけでもなく、基地を抱える他の地域にとっても同様の問題はある。
本書は占領下からサンフランシスコ講和条約締結前後、そして現在に至るまでの事情について丁寧にまとめられており、また、対比すべきドイツやイタリアなどの協定、あるいは当事国の米国の事情などについても言及されており、よく理解できる。
感じることは、日本政府の一貫性のない対応である。アメリカ側は日本の基地所在地の事情や国内世論なども十分調査した上で戦略的に日本との交渉を行っている。アメリカ議会は米軍の海外駐在基地の費用についても厳しくチェックしその是正を政府に要請している。アメリカ政府は海外派遣や海外基地勤務する制度を維持するために派遣する兵士達の人権を保護するために首尾一貫した姿勢である。ただ、アメリカ政府内の国務省と国防省の内部調整の困難さも垣間見せている。
一方の日本政府だが、対応方針にあまり一貫性が見られず、時の首相の態度は某首相のように「新しい考え方」を繰り出しては対処してきたようだ。そのことについて国民、住民に情報提供はほとんどなく、資料も隠し、国民や住民の意思も慮ることもなく進めている。
時代背景も状況も大きく変化し、アメリカ政府の内部も変化しつつあるのだから、冷静に過去を顧みて、先見の明よろしく、地位協定の改善に資するべく必要な国内の法制度も整備しながら、アメリカと粘り強く曖昧な譲歩をせず対応してほしいものだ。
外務省のWebに公開されている日米地位協定を検索してみると合意議事録まで閲覧できる。だが、たくさんありすぎて全て読み通す気力もなくなる。適切に解説してくれるガイドブックがまず必要となるが、この本はその意味でも貴重だ。
紙の本
良かった
2019/08/10 10:24
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:弥生 - この投稿者のレビュー一覧を見る
難しい記載もあるが、戦後から現在までの日米安保体制の変遷が分かった