ごきげんいかが、ワトスン博士 下
著者 キャロル・ネルソン・ダグラス , 日暮雅通
アフガニスタン帰りの男クウェンティンは誰にも告げず姿を消した。旧知のペネロピーやアイリーン夫妻から、手段を選ばず襲ってくる神出鬼没の敵を遠ざけ、恩人である軍医ワトスンを生...
ごきげんいかが、ワトスン博士 下
商品説明
アフガニスタン帰りの男クウェンティンは誰にも告げず姿を消した。旧知のペネロピーやアイリーン夫妻から、手段を選ばず襲ってくる神出鬼没の敵を遠ざけ、恩人である軍医ワトスンを生命の危機から救うべく、単身で行動することを選んだのだ。ペネロピーたちは彼を追い、パリからロンドンへ渡る。自分がねらわれているとは知らないワトスン博士を守るため、名探偵ホームズの力を借りようとするのだが、折しもホームズは海軍条約文書が盗まれた事件を極秘裏に捜査中だった……。正典に収められた物語の陰で展開する、知られざる死闘の行く末は?/解説=北原尚彦
目次
- まえがき
- 1 二人のつわものが……
- 2 東西対決
- 3 見抜かれたアフガニスタン
- 4 オウムに真珠
- 5 ストレンジャー・イン・パラダイス
- 6 けがれた過去
- 7 殺害計画
- 8 ピロートーク
- 9 死による引退
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ベーカー街にやってきて、断然面白くなってきた。
2019/07/31 00:56
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:つきたまご - この投稿者のレビュー一覧を見る
アイリーンたちがフランスにいた上巻よりも、イギリスにやってきてホームズやワトスンと関わり始めた下巻は、物語が進んで断然面白くなってきました。上巻に比べて、アイリーンが目立たなくなってしまったかもしれませんが。
この本は、推理ものというよりは、人間模様を楽しむ本だったかもしれません。ネルの心境が伝わってきて、時々苦しくなってしまいます。
私は、シャーロック・ホームズは子供の頃読んだおぼろげな記憶だけでどうにか繋いでいる状況でした。そのため、ホームズ好きなら歓喜しそうなネタも、解説を読むまで全く気づかないことが多々ありました。
そういう意味では、やはり、シャーロック・ホームズのファンが読むべき本だったのだろうと思います。ネタが楽しめないのは、やはり残念ではあるので。
しかし、原典についてはおぼろげな記憶しかなくても、本書の内容だけでも楽しめました。