- 販売開始日: 2019/10/31
- 出版社: 中央公論新社
- ISBN:978-4-12-005232-3
阪急ブレーブス 勇者たちの記憶
著者 読売新聞阪神支局 著
パ・リーグを10度制し、日本一に3度輝いた名門球団は、1988年、身売りという最後を迎えた。常勝軍団といわれながら、打倒巨人に燃えた反骨の集団は、伝説の彼方へと消えた。盗...
阪急ブレーブス 勇者たちの記憶
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商品説明
パ・リーグを10度制し、日本一に3度輝いた名門球団は、1988年、身売りという最後を迎えた。常勝軍団といわれながら、打倒巨人に燃えた反骨の集団は、伝説の彼方へと消えた。盗塁王福本、エース山田をはじめ、個性派集団と言われたガッツの塊のような選手たち。彼らを支えた情熱溢れる球団関係者。勇者たちの語りであの黄金時代がよみがえる。
目次
プロローグ
第1章 世界の盗塁王 福本豊
第2章 球団マネジャー 浅井浄
第3章 マルカーノの「家族」 ダゴと満子
第4章 不屈の右腕 足立光宏
番外編(1) カワナベ理容院
第5章 応援団長 今坂喜好
番外編(2) 多田神社
第6章 代打の神様 高井保弘
第7章 スコアラー 金田義倫
第8章 応援のトランペット 松本誠次
番外編(3) 久保田運動具店
第9章 いぶし銀のつなぎ役 大熊忠義
番外編(4) 梶本憲史
第10章 ブレービー 島野修
第11章 不動の4番打者 長池徳二
第12章 花の管理部
番外編(5) 喫茶店「ひさご」
第13章 真のエース 山田久志
あとがき
阪急ブレーブスを巡る歴史
阪急ブレーブス 日本シリーズの記録
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長池さんって、かっこよかった
2022/02/17 23:09
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
私は阪急ブレーブスが基本的に嫌いだ、でも西本幸雄さんは好き、同県人だから。でも、ここにでてくる足立さんや長池さんは好きだったな。そう、考えると、阪急という気取った会社は嫌いだったけど、選手のことはそう嫌いでなかったのかも
人気が無かったけれど、懐かしいかつてのパリーグの雰囲気を伝えるノンフィクション
2023/12/06 17:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:YK - この投稿者のレビュー一覧を見る
オリックスブルーウェーブの前身、阪急ブレーブスに在籍した選手、裏方のスタッフの方が語る当時のエピソードなどを綴った1冊。福本豊氏、山田久志氏あたりは私もリアルタイムに活躍を目にした選手ですが、他に登場する選手は残念ながらあまり印象に残っていなかったです。阪急ブレーブスが最も強かった時代が1970年前後で、私自身がプロ野球を熱心に見始める少し前と言うタイミングのせいかもしれません。本書に登場する多くの方が故西本幸雄氏への恩義、球団への貢献の大きさを述べられていますが、私には西本氏は近鉄移籍後のバファローズの監督というイメージが強く残っています。
しかし、最強ブレーブスを知らなくても、だみ声の応援団長(「おーい門田、一緒に豚まん食べよ~」の名ゼリフを残した。人を傷つけず、でも観客の心をつかむヤジの技術に、吉本興業の若手芸人が教えを請いに来たとのエピソードが)、応援歌を演奏したトランペット奏者(阪急デパート職員と兼務し、演奏の腕前は他の楽器と即興でアレンジができるほどだったとの事)、球団マスコットのブレービーを演じた元選手など、選手以外の方の証言も多く拾い上げられており、人気は無かったけれども選手との距離感が非常に近かった当時のパリーグの雰囲気が良く伝わって来ます。
多くの人がいまだ心の中に阪急ブレーブスへの思い出を大切にしておられるのが伝わると同時に、阪急ブレーブスがオリックスブルーウェーブを経て、近鉄バファローズと合併して今ではブレーブスという名前が残っておらず、本拠地であった西宮球場も無くなり、「応援できる球団があるファンは幸せだ」との言葉を聞くと、時代の流れとは言え伝統のある球団や球場が無くなった寂しさを改めて感じました。