在宅ひとり死のススメ
著者 上野千鶴子
累計111万部ベストセラー『おひとりさまの老後』シリーズ、最新作!慣れ親しんだ自宅で、自分らしい幸せな最期を迎える方法を提案。・「孤独死」あらため「在宅ひとり死」へ・慣れ...
在宅ひとり死のススメ
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商品説明
累計111万部ベストセラー『おひとりさまの老後』シリーズ、最新作!
慣れ親しんだ自宅で、自分らしい幸せな最期を迎える方法を提案。
・「孤独死」あらため「在宅ひとり死」へ
・慣れ親しんだ自宅で、自分らしい最期を迎えるしあわせ
・ウエノが徹底取材!「おひとりさまの最期」最新事情
・医師、看護士、介護士、看取り士をコーディネートする方法
・とくにガンなら「在宅ひとり死」が、ほぼ100パーセント可能
・病院死は、医療が貴重だった昭和の名残り
・「老人施設」に入れたがるのは、本人ではなく家族
・ずばり、家で死ぬために必要な費用はいくらか
・「老後の幸せ度」は「おひとりさま」と「大勢家族」が最も高く、「老夫婦ふたり」世帯が最も低い
・たとえ認知症になっても「在宅ひとり暮らし」で問題がない理由
・安楽死、尊厳死は正義か?
・介護保険をどう活用すべきか
・もちろん私は「在宅ひとり死」でゆくつもり
「わたしには家族がいませんので、基本、ひとりで暮らしています。
現在72歳。このまま人生の下り坂をくだり、要介護認定を受け、
ひとり静かに死んで。ある日、亡くなっているのを発見されたら、
それを『孤独死』とは、呼ばれたくない。それが本書の執筆動機です」 (あとがきより)
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最期までしっかりできればさいわい。
2021/12/07 14:49
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
家族と一緒に暮らす老後が、必ずしも幸福とは限らない。だからといって一人で生活できるだろうか?
そんな不安に、なんとかなるって!と声を掛けてくれる一冊。
そんなに甘くない
2024/05/08 14:08
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ほんと - この投稿者のレビュー一覧を見る
独居の認知症のお年寄りが、徘徊してわが身の危険も認識できないがために、事故に遭って亡くなるケースはいくらでもあります。そのような交通事故の場合、加害者になったドライバーが気の毒です。何もわからない幼子が、一人で出歩いているのと同じです。
明治時代まで、日本人の寿命は、乳幼児の死亡率が高かったせいもありますが、40代でした。今、その倍も生きているのは、生かし過ぎではないでしょうか?
どんなにゴミ屋敷だろうが、あばら家だろうが、我が家が一番いいとおっしゃいますが、住人が認知症になって(その予備軍でも)、掃除などの介助を拒否し続け、悪臭立ち込めるカビに覆われたゴキブリ天国となった自宅と、その家財道具!その片付け、清掃、いや、もはや手遅れとなればすべて廃棄です。掃除しても匂いは取れません。リサイクル、エコが叫ばれる中、大量のゴミを出すことになるのです。
その後始末は子世代がするのです。「ボケても平気。家は年寄りのものだから、子供達には出て行ってもらって、死ぬまで自宅で一人で」なんて、一体どういう了見ですか?恨まれて死ぬんですよ。
120ページ
在宅の限界はあると思います。「異食」は、食べ物でないものを食べてしまう行為です。冷凍食品を出してかじっていた?そんなものじゃありません。嗅覚、味覚を含め、五感がすべて鈍くなっているので、壁土や乾燥剤を食べたり、薬を袋ごと飲み込んだり。おかしいと気付いては吐き出すこともありません。味がおかしいこともわかりません。
164ページ
安楽死、尊厳死の広がりは、世界的な潮流です。医療の力に物を言わせて、昔なら亡くなっていたいた人を生き延びさせることに何の意義があるのでしょう?
「私は尊厳死する。チューブに繋がれて延命などしない」と、正気の時には言っていても、認知症になると前言は翻すものです。しかし、それは認知症(又は認知機能障害)に侵された人の脳の判断力による翻意です。身の振り方についての自己決定能力を失った後の言動です。正気だった時の本人の決定を尊重するべきではないでしょうか?
足腰が弱るように、白髪になるように、シミや皺ができるように、白内障になるように、いずれ認知症にはなります。他の老化との違いは、脳という人間の知覚や記憶、思考、運動の中枢である器官が劣化することです。家族や周囲の人は、その被害者です。そして、自分もいずれ加害者になっていくのを潔しとする人は、そう多くはいません。子世代は、あんな年寄りにはなりたくないという、悪いお手本を目の当たりにしているのです。
認知症になっていい世の中に、などと考えるのは甘いと思います。進行性の不可逆的な知的障害者が、一人で、したいように、生きたいように生きていくのは、それを支える若い世代に堪えがたい苦難を与えることになります。「人に迷惑をかけないように」と、皆さん親から教わったでしょう?
精神病院の閉鎖病棟に入院させられようと、最後には全部忘れるんです。それが認知症です。