はいらなくても、いいじゃないか （Ｂ．Ｐｉｌｚ ｃｏｍｉｃｓ）

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投稿者：さくらだ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

こういうのが読みたかった、そんな1冊。

セ〇クス＝挿入という概念がBLにはあると思うんですけど、巨根＆穴が小さいという事態によって自分たちだけの付き合い方を模索し、「やっぱ挿入なんじゃん」ってガッカリしちゃう下りも良い。

キャラ萌えに特化したBLもいいけどこういうのが読みたかったから嬉しい。
愛の手段としてかなり突っ込んだところまで描写されたお話の中に、二人の絆があって素敵。

一風変わったテーマで書いているだけに、トーマさんとヒロさんの二人が終始ラブラブなのもポイントが高し。
ヒロさんがちゃんと不満を叫べる人でよかった(笑)
キレるととことん口調と態度が悪くなるヒロさんが素敵！
すぐ泣くトーマさんも可愛い……こういう互いを尊重した交際って見ていてキュンとします。
そしてラストの性的同意を得てからするえっちいいですね…セ〇クスが記号化してなくてよい作品だなあと思いました。

途中ヒロさんが「俺が我慢すればいいことじゃん…？」って思考になるのもリアルで、そこに引っかかってBLに夢を抱いていたり、そこまでリアルじゃなくていいわって方は逆に展開が気になってしまうかも。
好きだから我慢したい？
我慢になったらそれは好きではない？

挿入するだけじゃない、二人だけの夜の生活への追及が面白い。
夜の生活が上手くいかないのにそこにある葛藤が楽しそうで微笑ましい、そんな新感覚の1冊です。

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：kaya　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

すごい読み応えでした…！！
台詞の一つ一つが素晴らしい！
金言並みに胸を打つ台詞がたくさんでした。

コメディ風味でありながら、セックスに切実な問題を抱えた二人。
好きだからこそ、挿れたい。でも、挿れるだけが愛じゃない。
そんな葛藤を抱え、ぶつかり合いながらも
自分たちなりの愛の形を見つけてゆく二人のお話です。

ヒロとトーマは映画館で出会って意気投合し、飲みに行くことに。
語り合ううちに互いがゲイであることを知り、酔いに任せてそのままホテルへ。

けれど、いざそのときを迎えると問題発生。
トーマのアレが予想以上に大きすぎ、
ヒロの穴が予想以上に小さかったのです。

「ちゃんとしたセックスできない…」と落ち込むトーマですが、
ヒロに説得され、二人なりのセックスを追求していくことに。

最中だけじゃなく前後のイチャイチャを含めてセックス、
互いが楽しめてこそ、というヒロの考えが素敵です。

二人で気持ちよくなれるように色々と試行錯誤を重ねるヒロが
とても献身的で、彼が体だけの関係ではなく、心の繋がりを
何よりも大切にしていることが伝わってきました。
好きだからこそ、自分も、相手も尊重した関係を築きたい、と。

それまでずっと大きすぎるがゆえに好きな人と身体を繋げられず、
相手から受け容れられないというコンプレックスを抱えてきた
トーマもヒロからたくさんの初めてを教えられ、トラウマから
少しずつ解放されていきます。

けれど、それでもやっぱり挿入への希望を捨てきれないトーマ。
なんとか頑張ろうとするも、焦れば焦るほど空回ってゆき、
ヒロとすれ違ってしまいます。
ヒロも恋人の気持ちを理解し、受け入れてあげたい気持ちはあるものの、
体のしんどさや自分にも曲げられないポリシーがちゃんとあって、
トーマとの方向性の違いに思い悩みます。

二人とも根底にあるのは相手を気持ちよくしたいという気持ち。
だけど、二人の経験の差がもたらす価値観の違いがあって、
そこが分かり合えないのが辛かったです。

ただ、この二人のいいところはそうなっても、
面倒くさいからもういいやではなく、ぶつかった後には
しっかり真っ正面から向き合って、言葉を尽くして仲直りできること。

不安から焦り、空回るトーマにヒロが放った
「はいらないってだけで僕たち不幸な恋人になっちゃうのかよ」
「全部ひっくるめて愛だろうがッ」がとても心を打ちました。
そう、身体を繋げることだけが愛の証明じゃない。
愛し合う気持ちがあってこそで、あとのことは愛さえあればどうにでもなるんだって。

互いの気持ちをぶつけあった後に、
いい年した男が二人、わんわん泣き合っている姿に
こちらまでもらい泣きしそうになってしまいました。

「相手が完璧じゃなくてもいい」って最高の恋人だと思うんです。
ヒロとトーマはこれからもこうして、何回も喧嘩して仲直りして、
愛を深めていくんだろうな…

ヒロの先輩とトーマが通うバーのマスターもそれぞれが
迷う二人の背中を押してくれる、よき理解者たちでした。
二人が話していた恋人との向き合い方にも心に響く言葉たくさんありました。

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投稿者：やじやじ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

失礼ながら思っていた以上にぐっとくる作品でした。
そしてこの内容を正面から描いていることを賞賛したい話でした。
センシティブな内容をコミカルにでもしっかり描いているのがさらにすごい。
映画館で知り合って、ホテルへからの肉体的問題（問題？）
肉体的なことと精神的なこと
ヒロの言葉が色々突き刺さってくる。
肉体的な問題から精神的なすれ違い
お互いに気持ちをぶつけ合い、話をするのがとても良い
甘いだけでない恋人同士
でもしっかり甘さもある。
イラッとすることもあるのですが、それはそれも人間だからと思えるし
二人の関係を構築していく様はコミカルな感じで描かれているけれどシリアスです。
☆4.5

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投稿者：咲耶子　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

題名から軽い読み物かとなめてかかりましたが、意外に奥深い内容でした。
語り口は軽くて、ちょっとギャグ入ってますけど、テーマは二人で納得できる恋愛の形を探すって感じ。
体格差から思うようなエッチが出来ないけど、それだけじゃないでしょ？って納得したのに、
途中から価値観の相違が出て来て、すれ違っちゃう。
でも、お互いしか考えられないから、自分達らしくありましょうって落ち着きます。

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投稿者：みかん　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

試し読みで気になって購入。
映画館で知り合って意気投合して、そのままホテルに行ったが体格差があって入らず。
大柄な方は、ものが大きすぎるのがコンプレックスだったが、小柄な方の柔軟な考え方に良い具合に癒されていく。
誤解・すれ違いもあって、浮気するんじゃないだろーね！？とハラハラ、中々面白かったです！

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投稿者：御野小窓　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

クローゼットなトーマさんと、オープンリーなヒロさんとの、性愛の台詞、描写が主なBLです。
"えろいメッセージ"のやりとりが、二人を葛藤させたり、楽しませたりするのに萌えました。行為が、セーファーだったり、相手が泣いたら中止されたりするのが信頼できました。
"童貞"が、批判の語彙に使用されているのが駄目でした。肉体的な/攻めの経験の有無に、精神的な未熟さを関連させないでほしかったです。
概ね、自分の趣味ではなかったです。

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投稿者：はいね　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

電子の無料で1話読んで面白かったから紙本！！と思って購入したけど
「1話面白かった」が気持ちの中で大きくて長くなった分攻めのウジウジ加減がイライラしてしまった・・・
ヒロがトーマを好きになる要素は？と探してしまった。

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投稿者：匿名　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

1話目は面白く感じたのですが、それ以降はなんだか微妙でした。説明くさい感じで読むのに疲れてしまいました。自分達なりのセ ックスをを2人で模索するというのは良かったです。