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紙の本
アケメネス朝ペルシア 史上初の世界帝国 (中公新書)
著者 阿部 拓児 (著)
古代オリエントの超大国の強く儚い、220年の興亡。2500年前、アジア・アフリカ・ヨーロッパの三大陸を支配した「史上初の世界帝国」アケメネス朝ペルシア。ダレイオス1世ら9...
アケメネス朝ペルシア 史上初の世界帝国 (中公新書)
アケメネス朝ペルシア― 史上初の世界帝国
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商品説明
古代オリエントの超大国の強く儚い、220年の興亡。2500年前、アジア・アフリカ・ヨーロッパの三大陸を支配した「史上初の世界帝国」アケメネス朝ペルシア。ダレイオス1世ら9人の王を軸に、その全貌と内幕を描き出す。【「TRC MARC」の商品解説】
2500年前、アジア・アフリカ・ヨーロッパの三大陸にまたがる「史上初の世界帝国」として君臨したアケメネス朝ペルシア。エジプト侵攻やペルシア戦争など征服と領土拡大をくり返し、王はアフラマズダ神の代行者として地上世界の統治に努めた。古代オリエントで栄華を極めるも、アレクサンドロス大王によって滅ぼされ、220年の歴史は儚く幕を閉じた。ダレイオス1世ら9人の王を軸に、大帝国の全貌と内幕を描き出す。【商品解説】
古代オリエントを統一した大帝国の強く儚い、220年の興亡。9人の王の治績を軸に、「史上初の世界帝国」の全貌と内幕を描き出す。【本の内容】
著者紹介
阿部 拓児
- 略歴
- 〈阿部拓児〉1978年生まれ。愛知県出身。京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。京都府立大学文学部准教授。著書に「ペルシア帝国と小アジア」など。
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史学概説書のお手本
2022/02/07 11:54
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:いて座O型 - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初から、史料の扱い方についての方針を説明するなど、全体として物語的な二次・三次史料に依拠しがちだった点から脱却して、なるべく同時代史料からアケメネス朝ペルシアを詳説しようとしている。
内容も概説書としてはかなりしっかりしていて、アケメネス朝ペルシアとまとめられているものが、実際には様々な状況を経て継続されていたものであることが、理解しやすく記述されている。
内容の充実度、わかりやすさも含めて、良書。
紙の本
アケメネス朝の概説書
2021/11/17 16:55
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:見張りを見張るのが私の仕事 - この投稿者のレビュー一覧を見る
アケメネス朝の通史を扱った概説書。日本でこの分野を扱った通史的な本は少ないので貴重であると思う。
著者は研究について史料の問題を挙げている。アケメネス朝の歴史研究はヘロドトスやクセノポンといったギリシア人の手による文献史料に負うところが大きかったのだが、70年代のポストコロニアリズムの影響によってそういったギリシア人のペルシア観にはバイアスがかかっているのではないかという批判が起こる。ギリシアの文献史料に依拠したギリシア中心に支配された従来のペルシア帝国史像は脱ギリシアが必要だというのである。
著者はこのようなポストコロニアル的批判に一定の理解を示しつつも、ギリシア人歴史家も帝国の一部であったのであり、西洋、東洋、といった単純な二元論が通用しないとする。ギリシア語文献史料を排除するのではなく、多角な視座から読み直すべきとの立場を取り、こうした史料を「スルメか酢昆布のごとく味がしなくなるまでしがみつくす」ことがアケメネス朝研究の醍醐味だとしている。
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おそらく「ペルシア帝国」のアンチテーゼ
2021/09/24 23:50
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
参考文献目録にある講談社現代新書の「ペルシア帝国」のアンチテーゼのようにギリシャ・ローマの古典を主な情報源としてアケメネス朝を書いている。勿論、発掘された当時の史料や聖書も使っている。
サイードの「オリエンタリズム」の影響を受けた研究者が論じた「脱オリエンタリズム」史観を紹介しているが、それが成り立つのはペルシャ側の史料がある程度は存在していたら、になる。もっとも極端に言えばアケメネス朝の歴史も征服された民族の言葉で書くべきだ、になってしまうのだが。らっきょうの皮剥きだ。
19世紀にヒエログリフや楔形文字が解読されるまでは、アケメネス朝についての情報源はギリシャ・ローマの古典か聖書の聖句、ヨセフスの著書、ユダヤ教徒の文書、イスラーム化されてからのアラビア語やペルシャ語の著作が主なものなので、そこから得た情報が色々と受容されていって、日本にたどり着く。明治期に日本で受容されたアケメネス朝のイメージは、これらが入り交じったものだろうと思うが、やがてこの本で言及されている藤子・F・不二雄の「カンビュセスの籤」のような作品へと行き着く。この作品中でヒロイン(と言ってもモブのペルシャ兵を除くと実質的に2人しか登場人物はいないが)の名前が聖書に出てくる女性の名前であるエステルであり、彼女がヘロドトスの「歴史」に言及しているように、手に入れやすい情報を元に構築されている。
本筋から外れるが、「カンビュセスの籤」は最終戦争で砂漠化した世界を書いているのに、普通に呼吸しているから、酸素を焼き尽くしたわけではなく、シェルターがある地域から外れたところでは生態系が回復している事になるのだが、ヒロインをはじめとするシェルターにいた人々は気がついていない。これは作者が故意に描いているのか、あるいは気がつかなかったのか、と気になる。またはそこに希望を残していたのか。
聖書の聖句にあるバビロンで賓客として厚遇されていたのが分かる第1次バビロン捕囚で連れて行かれたユダの王エホヤキンに支給された油を記した行政文書や「ユダヤ戦記」にあるマサダで集団自決する前に引かれた籤らしき「ベン・ヤイル」と記された陶片のようなものがマサダで見つかるような事が古代ペルシャの遺跡で見つかったら、どうなるのだろうか。
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アケメネス朝の歴史
2024/02/13 10:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
アケメネス朝ペルシャの歴史についてギリシャ語史料、考古学的な碑文、旧約聖書などなどさまざま資料から復元されている。それぞれの資料の一致する点、相違する点を挙げておりどこまでわかっているのか(or どこまでわかってないのか)がわかりやすく記述されており読みやすい。
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楽しかった&勉強になりました
2021/10/30 12:10
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
ペルシアの長い歴史について学べました。ほとんど全てが新しい知識だったので、読んでいて楽しかったです。そして、大変勉強になりました。教養本として優れている1冊です。