「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
読割 50
紙の本
親孝行の日本史 道徳と政治の1400年 (中公新書)
著者 勝又 基 (著)
律令で孝行者の表彰が定められ、714年に最古の例が見られる「親孝行」。古代から現代までの日本における親孝行について、「表彰」に注目して豊富な資料を辿り、日本人の家族観や道...
親孝行の日本史 道徳と政治の1400年 (中公新書)
親孝行の日本史 道徳と政治の1400年
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
律令で孝行者の表彰が定められ、714年に最古の例が見られる「親孝行」。古代から現代までの日本における親孝行について、「表彰」に注目して豊富な資料を辿り、日本人の家族観や道徳観に迫る。【「TRC MARC」の商品解説】
孝とは、親を大切にすることで、儒教の基本的な徳目のひとつだ。儒教とともに日本に伝わり、養老律令では、孝行者の表彰が定められた。以来、孝子は周囲から尊敬される存在だった。江戸時代には表彰が盛んに行われ、多くの孝子伝が編まれた。しかし、戦後には軍国主義に結びついたとして否定される。それは、常に為政者の押しつけだったのか。豊富な資料で孝行を辿り、日本人の家族観や道徳観に迫る【商品解説】
著者紹介
勝又 基
- 略歴
- 〈勝又基〉1970年静岡県生まれ。九州大学大学院博士後期課程修了。明星大学教授。著書に「落語・講談に見る「親孝行」」「親孝行の江戸文化」「怪異を読む・書く」など。
関連キーワード
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
思わず親孝行したくなる良書
2022/01/05 11:11
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
「親孝行」で日本史を語ろうという面白い視点の内容に惹かれ、購読しました。
当書のテーマ「親孝行」は、儒教の「孝」を指しています。儒教が万能な宗教とは思いませんが、当書は学ぶものが多かったです。
当書を読み切って、私も親孝行がまだ足りない、もっと親孝行しなければ、と自らのこれまでの言動を振り返れました。道徳の教科書のようで、良書と思います。
紙幅も薄く、かつ読みやすい「ですます調」文章なので一気に読み切れる1冊です。
電子書籍
古代から現代までの親孝行の歴史
2024/02/26 14:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
古代に儒教と共に日本に入ってきた親孝行という思想が現代までにどう変遷してきたか興味深く述べられている。江戸時代の一見奇特に見える孝行の例に「する孝行」と「聞く孝行」で区分して考えている点が面白い。明治以後に忠孝という形で国への奉仕と孝行が同一視されていく様、戦中に戦局悪化に伴い孝が言及されなくなり忠ばかり推進されていく様、戦後に反動として孝行話が軍国主義的に扱われる一方で台湾では親孝行の表彰が現代でも続いている様など興味深く読めた。
紙の本
親孝行を褒章する歴史
2022/04/14 13:28
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
親孝行という行動に否定的な想いはない。しかし、その「孝」を誉めそやす風潮は、古代日本に持ち込まれ、律令政治の開始とともに、歴史の中に流れ始めた。国が「孝行」を褒章するのは、支配体制の忠誠を高めるために行っていた様子である。親孝行は個人的な行為であるが、表彰されると、政治的なシステムと結びついて公のものとなり、最終的には収めている政治が優れている証になると考えたようだ。そして今でも、そう考えている処は多いのだろう。