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投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
お医者さんって、特に手術するような医者って、本当に大変なんだね。
他の小説でも、結構同じような感じだもんね。
偉くなるのも大変だし、ならなくても大変だ。
紙の本
次作も楽しみです。
2022/06/10 10:58
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投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
麻布中央病院に勤める剣崎は腕利きの外科医であった。剣崎は日々の外来や当直だけでなく、緊急手術も含めて忙しなく働いていた。ある日、院長に呼び出され、ある患者の手術を依頼される。その手術とは・・・・・。
病院の中での人間関係はちょっと厄介ですね。剣崎さんには信頼できる松島というドクターの存在があるだけましかもしれないですね。医者の権力闘争は見苦しいですね。
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泣くな研修医シリーズの先生の本
研修医の話とは全く違う
ベテラン外科医のお話
病院トップの遠縁にあたる下手な医者の手術フォローで助手やったり
自殺した患者を助けたが、また自殺して助けて
その自殺の巻き添えに医者が体を不自由になったり
深夜に救急で運ばれてきた老女を助けたら、身寄りがなく命を救うべきだったのか悩んだり
悩みが多い
そんな中、自分と同じくらいの能力で信頼し切ってる医者の存在が救われる
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中堅外科医のリアルな医師生活をみることがてきた。
時間の猶予もない中自分で選択しなければならない他人の生死、突発的非常事態が起きた時の冷静さを保ちながら解決策をみつける思考など寝る間もほぼほぼないままこんな毎日を送っているのかと思うとただただ脱帽する。
信頼できる相方の存在も大きく、そのことがあとがきにも記されているのも良かった。
最後らへんのまっちゃんが、俺実はな、、が私的に解明できずもどかしい。
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凄腕の外科医二人の友情を描いている。現役医師の著者によると同年代の外科医が仲良くなることはまれだそうで、ほとんどの場合競争相手となるそうで、憧れが相当含まれていると思われる。
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さらーっと読み終わる。
こんな腕のいいコンビと外科医がいたら、オペ看もやりがいあるし、消化器をもっと好きになれた気がする。
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医者ではないが、きっと、現実の外科医の日常なのだろう。一気に読了。もっと成長したまっちゃんも見てみたい。
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中山裕次郎さんが好きなので読みました。
中山裕次郎さんは現役の医師なので、文学を追及しているわけではありません(たぶん)。だから、著者の医師としての成長に合わせて、心にたまっているいろいろなことを、文章を書くという形で昇華しているんだと(勝手に)思っています。「泣くな研修医」シリーズでそれをやっていたけど、この小説は番外編なのかな。
二人の超優秀な外科医が、病院内での人間関係のあれこれについて愚痴をこぼしつつ、理解し合いながら、協力して難しいオペに向き合ったり、余命いくばくもない人に自分だけの判断で延命措置をするかどうか迷ったり、末期癌で自殺願望が強い人にどう対応するか考えているさまが描かれています。
とても興味深く、医療現場のあれこれも深く掘り下げられた作品だったのですが、著者の「あとがき」が一番心に残りました。
生きていくって、大変。
夢をもって就いた職業で、使命を全うするって大変。
そこで、一緒に働く仲間と良好な関係を築き、一緒に最善を尽くす、それができればベストだけど、いろんな事情でうまくいかないことがある。
私にも、痛いほどわかる。
どんな職業でも、結局は人間関係が一番大事で、かつ、難しいことなのかもしれないな。
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泣くな研修医シリーズから少し経験を積んだ外科医が主人公剣崎。
何がなんでも信頼できる相棒外科医松島。
この二人にできないことはない、全て上手く乗り切る、と読み進めるとラストのエピソードはまさかの院長に助けられるという意外な展開。完全に空想の物語なら(勿論フィクションですが)勧善懲悪、主人公が全て解決となるところが著者が現職の医師ということでそこがリアルなのかな
中山先生、剣崎と松島好きになりました!次はどんな人間模様か楽しみです
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敬愛会麻布中央病院に勤務する中堅外科医剣崎と松島の物語。
手術の下手くそな医師、嫌味を言う先輩医師、酒を呑む事で憂さ晴らしをして、激務をこなし、腕を磨きそして処世術を…。
そんな中、国会議員のロボット手術を引き受けますが、手術中にロボット(HOKUSAI)に異変が。
後は読んでのお楽しみ‼︎
(個人的にシリーズ化希望)
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医師としての実体験を擬似的なフィクションにすることで,匿名性を担保しつつ,医師の実態を余すところなく伝え,医師といえど生きとし生けるものであると訴える.現在の少子化と類似の問題点を持っていると考えられ,これまでは医師なのだから患者が来たら24時間365日対応すべき,だとか幼児を抱えているのだから仕事などせず24時間365日子供にかかりきりになるのが当然だとか,相手を慮ることのない無理筋の考え方を当事者に押し続けてきた末路が一体どうなるか,既に暗澹たる未来は視界に入っている.私は,寝不足で頭の回っていない医師より,人として当たり前の生活を送る,頭のすっきりした医師に診て貰いたい.
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「泣くな研修医」シリーズとは独立しているが、こちらも総合病院に勤務する外科医が主人公。
キャラクターを新たに、よりリアルな生態を書こうという意図か。
夏川草介と路線は違うが、外科医をしつつこの質の小説を書き続けられるのはすごい。
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タイトルが表しているように、そう奇跡なんて起きないことがよく分かる。
ドクターXなど医療もののドラマで主人公が天才的な技量により人を救っていくのも爽快だが、実際はそう甘くない。
手術を普段全くしないくせにいきなり難しい手術をしようとする医師が実際にいないことを祈るばかり。
中堅の外科医:剣崎と松島が主人公。
2人とも手術には大分慣れているが、剣崎は毎回緊張するタイプで、松島は緊張しないタイプ。
互いに信頼しあっている様に好感が持てる。
私は仕事柄あまり同期と協力して何かを成し遂げるということはないが、この2人のような関係性を築けたらと羨ましく思う。
病気にならずに生きていられることがどれほど幸せか。
最後の章は直腸がんの患者の手術の話だった。私も潰瘍性大腸炎を患っているので、大腸がんにかかる可能性は高い。
人工肛門を嫌がる議員が果たしてどうなるのか。議員を応援したいようなしたくないような気持ちになる。
人工肛門だって生活レベルを落とさずに生活している人もいるのだからという気持ちもあり、いやいざ自分がそうなったらと考えると何も言えなくなる複雑な気持ち。
なんにせよ、自分が与えられた生で生きていくしかない。
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「泣くな、研修医」で有名な作家さん。
初読み。
敬愛会麻布中央病院に勤務する中堅外科医・剣崎と松島の物語。
優秀な二人の外科医のコンビネーションが心地いい。
現役の医師らしく、手術シーンの緊迫感はまるでドラマのよう。
そして、他の医療作品でも取り上げられる高齢者の延命問題。
緊急手術の中、迫られる決断、そして後悔。
新人でもなく、かと言って、ベテランでもない、中堅外科医の実情がこれでもかと言うほど描かれる。
最終章ではロボット手術を使った手術も描かれており、それが当たり前な世の中になったのだと実感。
あとがきまで読むと、この作品への作者の想いが分かり、そこで初めて涙・・・
その想いを是非、続編で読ませてもらいたい。
順番が逆かと思うが、「泣くな、研修医」も読もうと思う。
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小説というよりノンフィクションのようなリアルな現場のお話。
剣崎と松島の連携が安心できる
今ではロボットが手術をしているとは。
責任が人が負わなくなりそうな。
高齢者で身寄りのない患者の手術はするべきか否か、考えさせられる