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投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
昔のテレビドラマって、生放送だったんだね。
実名もいっぱい出てきてるし。
前作も読んだんだけど、、全く覚えてない。
それでも楽しめた。
「昭和ミステリ」シリーズ第3弾
2022/07/25 12:39
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投稿者:higassi - この投稿者のレビュー一覧を見る
辻真先さんの「昭和ミステリ」シリーズ第3弾。テレビドラマの創世記を舞台に、時代背景や撮影の工夫等々活気溢れる雰囲気を楽しめる一冊ですね。私自身が中学生の頃に「仮題・中学殺人事件」を読んで以来、長く親しんでいる作家ですが、「作家デビュー50周年&卒寿記念」には「あっぱれ」です!
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昭和シリーズ第3弾。生放送中に主演女優が殺された。
というわりに、事件の話はちょっとしかでてこず、昭和36年のテレビ局の話が主かな。若かりし頃の黒柳徹子さんをはじめ、昭和のスターがたくさんでてくる。
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出来は悪い。
ところどころ、違和感がある。
何でロッパ、何で仮名、とかね。
昭和37年のキンゴジだと、
『見たまえこれを、聴取率わずか5%、このほうがよっぽど驚異だ!』
『キャメラマン廃業かよ』
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『深夜の博覧会』『たかが殺人じゃないか』に続く、昭和ミステリシリーズの三作目。毎回異なる趣向だが、主要人物の一部が共通しているので、順番に読むとより楽しめる。個人的には本作がこれまでで一番好きかもしれない。
今回の舞台は、活気にあふれる黎明期のテレビ業界。○HKのスタジオで起きた殺人事件の謎に挑む。
録画機器がまだ高価で、基本的に全ての番組が生放送だった時代。生放送中のスタジオで主演女優が消えるという事態の中、とにかく放送だけは成立させようとリカバリに奮闘する現場の臨場感は、実際に当時の一線で活躍していた作者にしか書けないであろうもので、読み応えがある。
作中作であるミステリドラマの制作過程や演出手法のディテールも興味深い。
トリックそのものよりもリアルな昭和を切り出した舞台立てやキャラクターに魅力のあるシリーズだと思っていたが、今回は膨大な業界エピソードの中にさりげなく伏線が仕込まれていて、意外な結末に収束していくのも上手いと思った。
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過去作と同様、ミステリと言いつつ、昭和の情景を描くのが主になっている印象。
ミステリについては、被害者の行動に無理があり過ぎるように思い、拍子抜け感があった。
文量が多かった割には、過去2作より落ちるかな…。
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卒寿記念作品とは…。現役最高齢のミステリー作家だろうな。いつもの独特の節回しの文章と昭和の空気感、実名の芸能人のエピソードは楽しめたが、肝心のミステリーはその分、疎かにされてないか?次の作品に期待。
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つかみで失敗
「ドラマ生放送中に主演女優死亡」という
キャッチーなコピーで面白そうと手に取ったが、
まあ、文章にすると読みづらい。
しかも、最初から登場人物どっさりでしんどい…
まあ、いいかと読みだすと
エッセイのような内容がひたすら続く…
実名の芸能人をあげてくれてるけれど、
昭和初期なので、まったくピンとこない
本当に退屈な時間が続く。
しかし、読み出したものは読む主義なので、
この苦行に耐え続ける
後半の事件になって、やっと普通に読めるけど、
ここまでたどり着ける人が何人いるものか!?
絶対におすすめ本には、挙げない類の本です。
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生放送中のテレビドラマ。スタジオで主演女優が殺される。草創期のテレビ業界を舞台とした密室殺人事件。
筆者が実際に携わっていたというテレビ業界。当時はビデオテープも普及しておらず、ドラマでさえ生放送だったという。3台のカメラを切り替えて複数のセットを活用。一瞬の隙に主演女優が殺されるという話。
謎解きよりも当時のテレビ業界の雰囲気とオリンピック前の東京が良く描けている。
昭和ミステリー三部作とのことだが、単発でも十分に楽しめる。
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ああ、昭和だ。
私が生まれるよりはひと昔前の昭和。
テレビが台頭し始めた頃。
今でも知られた名優たちの名前がちりばめられている。
辻氏がテレビのお仕事をされていたそうで、当時の内情が詳しく語られているのも興味深い。
登場人物もなかなかに個性的で面白い。
みはる嬢がどれほどのものを抱えていたのか、想像するのもつらいけれど、舞台の上で間違いなくひときわ輝いていた。
事件の真相はなんとも胸が痛むようなものだったけれど、、、
三部作のようだから、昭和48年のものは出ないのかなぁ。
気長に待ってみよう。
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テレビ創生期の虚実入り混じったエピソードが時代の空気を伝える。一種のノンフィクションといえるだろう。それだけで読み応えがある。
ミステリは…… なにもこれでなくても。切ない。
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昭和シリーズ3作目。昭和36年、まだ生放送中心のテレビ局が舞台。高度成長の直前の時代。これまでの作品の登場人物も登場するが、12年おきの登場なので、立場も違っている。私が生まれた年のことなので、覚えていないけれど、時代の雰囲気はわかる気がする。テレビ番組や芸能人の名前もたくさん出てくるので、記憶と照合しながら読むのも楽しかった。
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昭和ミステリーの第3弾?中盤までは、高度経済成長期にテレビ業界が飛躍していくであろう、当時の情景が詳しく記されていて、読んでいて単純に面白い(さすが現役の脚本家でもある作者らしい)。ただし、そんな話題の中にも、事件の鍵となるいくつかの仕掛けもしっかりあって、最後はなるほどと唸らさせるのはさすが。
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昭和ミステリ三部作の締めの作品。
ミステリが主題なものの、作者の経験によるテレビ黎明期のエピソード満載で興味深い。三部作とも私的な経験、記憶がたくさん盛り込まれているそうだけど、本作が卒寿記念の著者だからもう存在自体が歴史なんだろうと思う。
それでも、著者の辻真先さんは今も昭和36年当時と立場は違ってもテレビの世界にかかわり続け、若者の心をもつかんでいるのだからすごい人だ。
ミステリ的には動機が弱いというか、大人げない気がした。
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私は昭和36年はまだ生まれていませんが、実在の人物・建物と、架空の人物・施設名が入り乱れる記述の中から、当時のテレビ局の熱気と混乱あふれる空気が伝わってきます。そして、まだ第二次世界大戦が終わって間もなかった時期であることに気づきました。
あと、唯一ここに出てくる建物で個人的に知っているのは「この年に竣工した飯野海運のビル(おそらく内幸町の旧イイノビル)」、この記述でうわーっ、となりました。