様々な「仕事ができない人たち」への対処本です。
2024/05/05 22:43
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投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
心理学博士の著者が、様々な事例のある「仕事ができない人たち(部下)」を抱える上司の悩みに、心理学の視点から解決策を伝授する内容です。
様々な解決策が登場しますが、決してすぐに効果が出るといった特効薬ではありません。ですが、役に立つと思います。
私も昔、当書で取り上げられるような「仕事ができないサラリーマン」だったので、読み進めていて自分のことを言い当てられているようで、その度にドキッとしました。
傾聴の手法が活字にするとくどい
2024/06/15 10:57
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投稿者:ゆきちん - この投稿者のレビュー一覧を見る
職場の上司や責任者から寄せられた、問題のある社員の相談という形がとられているため具体例はわかりやすいし、こんな人いるいると共感はしますが、傾聴の手法をとっているためいちいち復唱するので文章がくどいです。
これがなかったらかなり簡潔にまとまりそうなのに、読んでいてイライラしてきます。
解決策としては、実際周囲はこの本に書いてあることくらいしかできないと思うのですが、劇的に改善する未来は見えないのでモヤッとした読後感です。
解決策は抽象的で実践的でない
2024/04/21 16:17
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投稿者:makiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
電話を受けたのに受けたこと自体を忘れてしまう人、仕事ができていないのにできているつもりになっていて不出来であることに気付かない人、何度も同じ失敗を繰り返して反省するけど進歩しない人など、困った人の例示には強く共感しましたが、その具体例ほどに解決策は具体的でなく、面談を繰り返して自分の不出来に気付かせる、読解力が増すとメタ認知力が向上するため読書を勧めるなど、この著者の対策で問題が解決した事例はあるのかなぁと疑問が残る内容でした。不出来に気付いていない人に「あなたはメタ認知力が低いから読書量を増やしなさい」などと言おうものならパワハラになってしまいそうで、とても実行できません。
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書店で見て、タイトルが気になったので買いました。帯の裏には
・アドバイスを意地悪と受け止める
・自分はできる社員と思い込んでいる
・定型文がないと何も言えない
・すぐパニックになる
・評価してもらえないとすぐヤケになる
・「指示通り」に動くのも難しい
・すぐに記憶がなくなる
・意欲が空回りする
とあって、どれも中学生にも大いにあてはまるし、いるいる!と思って読みました。
中身は大きく「認知能力」「メタ認知能力」「非認知能力」の3つの問題について分けて解説してあり、「こんな社員がいる」「なるほど、それはこういうことですね」「はい、だから・・・のように困っています」「それは認知能力の欠如ですね」みたいな感じで実例が挙げられている。
この会話形式の書き方がなんともまどろっこしくて読みづらかった。
また、最近非認知能力だのなんだのが流行って、研修でもずいぶん聞いたし、本も読んだので、すでに知っている内容が多くて新しい発見はなかった。まぁ、非常に簡単に書いてあるので今まで読んで知った内容の確認・復習にはなった。さらなる確認・復習のためにココにも書いておく↓。
○認知能力・・・いわゆる知識。読解力が重要
○メタ認知能力・・・簡単に言うと自分を振り返る力
○非認知能力・・・学力でははかれない力。自分をやる気にさせる力、忍耐強く取り組む力、我慢強さ、集中力、共感力、感情をコントロールする力
(EQ こころの知能指数)という本でも有名になった。
で、この本では各章の最後に、認知能力なり非認知能力なりメタ認知能力なりが欠けている社員をどうすれば良いかという相談に対して、そこそこ具体的なアドバイスをしているのだが、多くの生徒を見てきた私としては、
そんなことで改善するなら苦労しないぜよ、としか思えなかった。褒めてもらえなくてすぐヤケになる社員には、褒めるところがなくても(結果がついてきてなくても)過程を褒めてあげれば良い、とか。義務教育でも、結果だけでなく過程を評価しよう!なんて流れになっているけど、なかなか無理がありますよね。過程を評価しようと思えば、どんな能力の生徒(社員)だって、一応「その人なりに」は「頑張っている(つもり)」なわけで、そんなのいちいち評価していられない。案の定、成績(知識)の評価にCをつけて、学びに向かう姿勢(いわゆる意欲・学習の過程)の評価にAをつけたら、管理職からそれはあり得ないだろう、学ぶ姿勢がAなら知識面でも結果的にAかBにはなるはずだ、という指摘を受けたよ笑。
ということで、☆3つです。
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認知能力やメタ認知能力に問題がある社員を、指導・改善するためのアドバイスが書かれている。(管理職や指導的立場にある人向け)
内容は、雑多に浅く広くという感じ。具体性は今ひとつで体系的でもないため、読者が本書のアドバイスを実践したとしても、部下を改善できるケースは稀だろう。(新書というフォーマット上、仕方がないのだが)
では、本書がどんなニーズに向けて書かれたかというと、酒の席で愚痴を言い合うのと同じ目的のように感じる。「ダメなやつと相対しなければならない自分を嘆いて見せつつ、その反対に自分はダメなやつじゃないことを確認して安心する」的な暗いニーズ。本書のような本は、目の前の課題を解決するのではなく、自分が気持ちよくなるためだけの読書になりがちなので、よくよく気をつける必要がある。
本書には、メタ認知が重要と書かれているので、読みながらメタ認知した結果、そんな感じの感想になった。
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タメにはなるが、先に個別具体の話をして、後から体系的な整理の話が始まる書き方なので、少し散漫な印象。
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認知能力の低さが仕事の出来に直結する。
現在の中年世代が考えるよりもはるかに未熟な若者が増えてきていることで、「当たり前のこと」に差が生じてきているのだろう。
そこは中年世代も理解をしなければいけない部分である。
そんな未熟な大人になるように育ってしまう社会の環境をどうにかしなければならない。
未熟な大人を育ててしまった側にも問題があるのだから。
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プロローグの「周囲にこんな人いませんか?」
まさに「いるいる!」と思いながら読みました。
今までも問題がある部下をもったことがありますが、
今まで対応した人たちとは異なるタイプの人がいて、
実際に困っていて、なんとかヒントを得たくて、この本を手に取りました。
問題行動の背景には、どういうことがあるのか、
問題行動を起こす人はどういう認識でいるのか、
といったことが解説されています。
その対策についても書かれていますが…
「それを命じてできるようなら問題になってないよ」と思えたり。
メモをとれと言ってもできないような人に、
読解力を高めるための読書を勧めても…
「この1冊で解決!」ということを期待せず、
参考程度の気持ちで読むことをお勧めします。
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読了。職場にいるなかなか仕事が出来ない人達。複数指示が通らない、融通が気がするコミュニケーションが取れないなど、この本では発達障害という言葉は全く出てこなかったですが、明らかに発達障害ですよね…。働く上でこういうことが困るよなぁと改めて実感です。
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論理的とまではいかなくても、筋道たてて考えることができない人がいるというのには驚いた。
身近にそんな人たちがいるが、なぜ仕事ができないのか、対象が変わっただけで同じ問題を何故クリアできずにミスを繰り返すのか理解できなかったが、仕方ないのだな。
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各テーマのやりとりが想像できて、面白かったです。先輩や上司の困りごとは時代だなぁと思いながらも、下の世代も意識してほしいなぁと思いました。
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【概略】
「指示をしてもその通りにやってくれない」という言葉の裏には、様々な要因が含まれている。本書では、悩める指導役である上司から著者が事情を聞き取り、分類をし、その対策を示すものである。
2024年05月09日 読了
【書評】
このタイミングでこの本を読むことができてよかった。上司や先輩といった指導・アドバイスをする側だけでなく、指導される側にとっても読んでおくとよいと思ったね。そして同時に(言葉を選ばずに言うと)「こんなひどい人達ばかりなのか。大丈夫なのか日本は」なんて思ってしまったよ。まぁ、本に挙げられる事例というのは、尖ってないと選ばれないのは理解しているけれども。
自分の中に言語化されていない箇所、そこを補完してくれたような気がする。メタ認知・非認知といったもの。今までの自分は、知識を積み上げていく過程で抽象的な要素(本質ともいう)を抽出し、他事への応用することができるはず・・・という感じで理解していて。でもその知識を積み上げるための能力の改善や、知識を受け入れる器の部分を育てる点(メタ認知や非認知の部分)について思いを馳せることが不足していたね。
笑ったのが「『指示通りしか動かない』なんて、贅沢ですよ。指示したことを理解すらしてくれない」なんて感じのくだり。読解力というか理解力というか、そんなレベルなのか?!採用されている事例の子達って大卒とかじゃないの?!なんて感じなのよね。その背景にあるのは、読書不足(本そのものを読むことというよりも、文章を読むことということ)にあるそうな。確かに相手の言ってることを全く理解できていない人が多かったりもする。こちらの質問に対して全く見当違いな返答をしている姿を見たこともある。そういうものの背景には、読む量が圧倒的に不足しているのだね。学校で学ぶコトって、やっぱり意味があるのだよねぇ。
メタ認知・非認知という点、非常に興味深い。メタ認知は、著書内でも「振り返り力」という表現がされていた。確かにそうだね。地図の上で、目的地があったとして、重要なのは「今、自分が地図上のどこにいるのか?どちらの方角を向いているのか?」な訳じゃない?不足しているところ、伸ばすべきところというものを自身で振り返っていく。解釈をもっと広げることで「自身」と「行為」を切り分ける。仕事への注意を、人格否定ととらえずに、自身を振り返る、そういった第三者的な視点を持つってことだよね。「勉強」という行為は、このメタ認知を磨く、またはメタ認知を使いこなせているかを確認できる格好の行為だよね。非認知は、世間的にはEQという言葉の方が有名なのかな?ココロのタフさ、とでも言えばいいのかな?自分にとってはこの非認知の部分を鍛える必要があると思うね。困難をご機嫌に楽しめるぐらいじゃないと、これから乗り切れないと思うもの。
そして驚愕だったのが、最後の部分にある超絶簡単な問題に対しての選択問題、その(中学生や高校生の)正答率。ま、まぁさ・・・うっかりミスということもあるからさ・・・って思うのだけども、こんな読み違いをしちゃうなんて・・・そりゃ堀江さん��ホリエモンさん)あたりは「バカばっかりだ!」って言いたくなっちゃうよなぁと思ってしまった(笑)
厳しく残酷な世界に突入しちゃったなぁと思う。自分ももう、厳しく言い過ぎるのはよくないと自覚してる。頭ごなしに相手(の意見)を否定しちゃダメだし、「話す技術」を指導してはいるものの、コミュニケーションスキルにおいて最も重要なのは「聞く力(ずっとこちらが黙ってウンウンと聞くだけじゃないよ。理解して適切な返しをするまでの力ね)」だと思ってる。だから「ほめる」(というよりも、変化・成長しているところをしっかりと言語化して伝える)ことの重要性は痛感してる。でも、一歩外に出ると、そんなことをお構いなしに斬りかかってくる人は、いる。厳しいよねぇ~・・・空手で言うところの拳を鍛える・身体を(殴られ蹴られ)鍛えるという稽古をせずに試合、または喧嘩しちゃうことになるのだもの。ある意味、弱肉強食だ。もちろん、だからといって「お前のためを思って」というお気軽な錦の御旗を掲げ、相手にやり過ぎてはいけないのだけどもね。
チームビルディングに向けて必要なスキルを会得することって、案外と自分のような立場の人間には必要になってくるかもなぁ。ファシリテーションを強化できるからね。
読んで本当によかった。
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認知能力・メタ認知能力・非認知能力が高くないため職場で結果が出せない人の事例紹介と、そういう人に対して同僚や上司がどのように指導していけばよいかのアプローチ集。
困った部下を持つ上司が読んでみるべき本というだけではなく、「自分は上司にとって困った部下になってはいないだろうか?」「『困った部下』にならないようにするためにはどのように努力していくべきだろうか?」と考える部下サイドの人も読んで参考になる本だと思う。
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頑張ってるのに結果が出てない人、結果が出来る人との違いのヒントがわかります
( オンラインコミュニティ「Book Bar for Leaders」内で紹介 https://www.bizmentor.jp/bookbar )
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■管理職を困惑させる多くの様々な事例で感じるのは、こちらが当然と思う理屈は相手も理解するものと信じている。そこには大きな勘違いがある。
①人は誰でも理屈を理解すると思っている。つまり論理的に物事を考えることを前提としているが、それは違う。単に理屈を理解できない人もいるということ。
②人はだれでも理屈で判断するものと思い込んでいるのも大きな勘違い。常に冷静に物事を論理的に判断する人もいるが、気持ちで判断する人もいる。むしろ常に理詰めで判断する人より、気持ちに流される人の方が多いのではないだろうか。
③頭の中に蓄積されている言葉や知識が違えば思考の仕方が違うということを踏まえずに話が通じるはずと思うのも大きな勘違い。
■複数の指示を一度に与えるとうまく伝わりにくい。
■読解力が鍛えられていない人もいる。読解力が乏しいということは、文章の内容を理解できないだけでなく、人の言うことを正確に理解できなかったりするので、指示がうまく伝わらないことに通じる問題。
■勉強に関係するメタ認知的知識
・これから何を学ぶのかを意識することで理解が進む
・重要な事柄をきちんと頭にいれるには、覚えられたかどうかを確認しつつ、覚えられないことに絞って繰り返す
・教材を読む際には、ちゃんと理解できているかを自問自答しながら読む
・教材を読む際には、どこが重要かを意識しながら読む
・教材の大事なところには線を引く
・覚えるべき用語は、マーカーで色を付けたり囲ったりする
・覚えるべき事柄は意味を考えたり具体的なイメージを膨らましたりすると理解が深まるともに、記憶に定着しやすい
・何でも丸暗記で済ませていると思考が深まらないため理解の妨げになる
・重要なところは理解度を意識しながらゆっくり読む
・特に理解しにくい箇所は、ゆっくり読んだり繰り返し読んだりする
・わかりにくいところは図解してみる
・学んだ内容を人に説明することで理解が深まる
・学んだ内容を人に説明することで、理解不足のところがはっきりつかめる
・学んだ内容について、質問を作成することで読みが深まり、その結果として理解が深まる
・教材の重要な箇所を要約したりキーワードを抽出したりすることで、理解が促進されるとともに読解力も高まる
・問題集などの問題を解く際は、機械的に解き進めていくのではなく「何を求められているのか」「これで間違いないか」などと自問自答しながら解いていく
・頭の中野考えを整理するには箇条書きにしたり図解したりしてみる
・抽象的な概念は実生活に関連付けて理解するようにする
・要点のまとめノートを作成することで理解が深まり、成績が向上する
・苦手なところをはっきりさせておき、試験前に再学習する際に、そこに時間をかけるようにする
・練習問題をたくさん解くことで、弱点が把握できるし弱点を克服できる
・間違った問題を繰り返しとくことで弱点を克服できる
・問題文が難しい場合は自分の言葉で言い換えてみる
・解答は必ず見直すことで不注意による失点を防ぐこと��できる
■レジリエンスは復元力と訳される。心理学では「回復力」「立ち直る力」を指す。
レジリエンスの高い人の特徴
①自分を信じて諦めない
②辛い時期を乗り越えれば必ず良い時期が来ると思うことができる
③感情に溺れず自分の置かれた状況を冷静に眺められる
④困難に立ち向かう意欲がある
⑤失敗して落ち込むよりも失敗を今後に活かそうと考える
⑥日々の生活に意味を感じることができる
⑦未熟ながらも頑張っている自分を受け入れている
⑧他人を信じ信頼関係を築ける
■改善するには、
①認知能力を鍛える
②メタ認知能力を鍛える
③非認知能力を鍛える