目次
日本古代地域編成史序説 (古代史研究叢書)
- 関口 功一(著)
- 第一章 組織的開発の進展と地域編成の萌芽
- はじめに
- 一 地域編成の起源
- 二 子代・名代等による人的編成
- 三 ミヤケの設置とその「廃止」
- 小結
- 第二章 「四道将軍」の派遣
- はじめに
- 一 大彦命(大毘古命)
- 二 武渟川別(建沼河別命)
- 三 丹波道主
- 四 吉備津彦
- 小結
- 第三章 『日本書紀』景行天皇紀と「東国」
- はじめに
- 一 「武内宿禰」伝承の実態
- 二 「武内宿禰」の後裔氏族
- 三 「武内宿禰」の東国巡視と日本武尊
- 四 カモ系要素の地域的展開
- 五 日本武尊の後裔氏族
- 小結
- 第四章 ヒコサシマ・ミモロワケと東国の「蝦夷」
- はじめに
- 一 ヒコサシマと「東山道十五国都督」
- 二 ヒコサシマ・ミモロワケの後裔氏族
- 三 ミモロワケと「専領東国」
- 小結
- 第五章 「物部」の地域的展開
- はじめに
- 一 「物部」の地域的展開の諸前提
- 二 「物部」の地域的展開の実際
- 三 上毛野地域の「物部」及び関連氏族
- 小結
- 第六章 「蘇我」氏(・上宮王家)の地域的展開
- はじめに
- 一 上野国甘楽郡曽木郷
- 二 上宮王家の地域的展開
- 三 蘇我氏のミヤケ経営
- 四 上毛野のミヤケと蘇我氏
- 小結
- 第七章 東国の「国造」領域の分割
- はじめに
- 一 「上総」と「下総」
- 二 「常道」の再編成
- 三 「毛野県」の分割
- 四 「无邪志・胸刺・知々夫」の再編
- 五 「石城国」と「石背国」
- 小結
- 第八章 初期の律令制的地域再編成
- はじめに
- 一 「大和六県」の再編成
- 二 「−上・−下」型の郡分割
- 三 「伊勢」国→「伊賀」国・「志摩」国の分立
- 四 「駿河」国→「伊豆」国の分立
- 五 キビ地域の再編と「針間」国・「阿岐」国
- 六 南海道北岸地域と「伊予」国
- 小結
- 第九章 広域行政圏としての「東山道」
- はじめに
- 一 「ヒダ国」の分立と「大野郡」「席田郡」
- 二 「諏方国」の分立・併合
- 三 和銅四年の「多胡郡」設置
- 四 武蔵国の所属変更
- 小結
- 第十章 「廃置国郡」の意味
- はじめに
- 一 行政手続きとしての「廃置国郡」
- 二 「廃置国郡」の実態
- 三 政策としての「廃置国郡」
- 小結
- 第十一章 東山道北辺(陸奥・出羽)地域と東国
- はじめに
- 一 出羽国の設置と陸奥国
- 二 移民供給源としての東国地域
- 三 石城国と石背国
- 小結
- 第十二章 もうひとつの広域行政区分
- はじめに
- 一 初期の按察使の概要
- 二 按察使の対象地域と構成員
- 三 「相模・武蔵・上野・下野」
- 小結
- 第十三章 「廃置国郡」の変質過程
- はじめに
- 一 藤四子政権(七二九〜七三七)
- 二 橘諸兄政権(七三八〜七五六)
- 三 恵美押勝政権(七四九〜七六四)
- 四 道鏡政権(七六四〜七七〇)
- 小結
- 第十四章 「条」について
- はじめに
- 一 『倭名類聚抄』国郡部の注記
- 二 郡・郷の機械的分割
- 三 「−条」について
- 小結
- 成果と課題
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