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高校の時の恩師(倫理の先生)が大好きだった神谷美恵子。
いつか読みたい読みたいと思って4年が経っていましたが、
何とオカンが神谷美恵子にはまるという奇跡笑”
運命だったんでしょう。
「生きがいについて」を読む前に読みたかったこの一冊。
この一冊だけでも非常に多くのものを得れました。
神谷美恵子、さすがです。
【どんな地位や境遇状況にあっても常に自分というものを、いつもどこかで見つめていて、その自分に対して嘘のつけぬ人であった】
【ほんとうに人生において必要とされるのはそういう詰め込みの知識ではなく、知恵なのでしす】
【私たちがものを考える時には、その神経細胞の間に激しくインパルス(刺激の交錯)が伝わってるわけなんです。だから、よくものを考える人の頭の中はこの神経細胞から神経細胞への刺激で大騒ぎの状態なのです。これと反対に毎日をただ漫然と暮らしている人の頭の中は全く天下泰平で、あんまり刺激は行き交っていないのです。】
【平和と物質的安定が続き、身心にゆとりができると初めて生きがいのことが問題になってくるもののようです。】
【人間には「自由への欲求」とともに「不自由への欲求」もある】
【何かのワク、何かの制限にしばりつけられてこそ、その中で、これに対抗して何かをやりたいと思う願いと力も湧いてくるのではないでしょうか】
【人間は何かの仕事に打ち込んで、自分のすべてをそれに献げることによって、自分の生命をそれと交換する。とにかく我を忘れて努力を積み重ねるうちにそこにその人間よりも永続的な価値のあるものが生まれ、その人間はやがて年老いて死ぬが、死ぬ時、「その両手は星でいっぱいなのだ」】
【生きがいを感じやすい心とは、感受性の細やかな、謙虚な心、何よりも感謝を知る心。】
【人間というものは、存在そのものとして尊いのであって、必ずしも、行動することにおいて価値があるのでなく、それよりも前にまず人生をどのような姿勢で生きているかということ自体が大切な意味を持っているのだ】
【人間にとって一番恐ろしいことは、日常性の中に埋没してしまうこと】
深い!