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紙の本
なにやらおそろしい感じ(ネタバレしています)
2018/11/02 00:39
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:色鳥鳥 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ストーリーはない・・・と思うが、紺色から始まって赤にたどり着く装丁が妙に怖かった。
赤いチョークをたどっていくと500円玉が転げだし、配線がどうのピアス男がどうの・・・と、あらすじを書くことはできないのですが、風俗店が関係すること、赤いチョークに赤いドア、血まみれの人間、救急隊員が登場することから、主人公は今から死ぬところなんじゃないかなあ。「ここではありません」の赤いドアを開けたらあの世にいっちゃうのかな、と。
読んでいて、思い出したのが映画『ドニー・ダーコ』。ストーリーはまったく違いますが、どちらもよく分からないなりに、死について考えさせられる物語。
紙の本
日常にひそむ人間の怖さ
2001/05/22 21:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:katu - この投稿者のレビュー一覧を見る
芥川賞の候補にもなった、劇作家・演出家「宮沢章夫」の初の小説である。
主人公である町村は大学4年の時の「虚学」のゼミで一緒だった首藤が殺人事件で逮捕されたことを知る。そして知り合いの週刊誌の記者から、首藤が弁護士に語ったという殺害の状況の報告を聞かされる。その語り口が虚学ゼミの教授の畝西にそっくりだったとことから過去を振り返り、一度池袋の風俗店に入ろうとしたときに、出てきた首藤にばったり出くわしたことを思い出す。そして、か細い記憶を頼りにその店「アブノーマル・レッド」を探しに行くことになる。日常にひそむ人間の怖さを描いた非常に不思議な小説である。
しかしそこはそれ、やはり宮沢章夫である。例えば次のような一節。『「いまは池袋ですよ」よくわからない言葉だ。そもそも「いま」の意味がわからない。現在のことだろうが、「いまは朝の十時半です」と時間を報せてくれるのならいっこうに構わないが、「いま」と「地名」の組み合わせは何を意味しているのだろう。』
彼ならこれをふくらませてエッセイを1本書けるだろう。
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