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著者はユング派の心理療法を確立した有名な臨床心理学者。
専門的な言葉が少ないので、初心者でも読みやすいけど、単純に表があれば裏があるというような話ではないので、白黒はっきりつけたい人には無理だと思われます。
経験談は少し自慢的なところも…
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人の心がどこまでわかるか、書かれている本ではなく、心理療法家の方々の視点から心の問題を問いかける本。
自我を鍛えたい。
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[ 内容 ]
悩み、傷つく心を知ると自分も他人も見えてくる!!
人間の心がいかにわからないかを骨身にしみてわかっている「心の専門家」である著者が、「人の心とは何か」に心理療法の現場から答える。
[ 目次 ]
第1章 私が「人の心」に出会ったとき
第2章 日本人の心の問題
第3章 心との対話法
第4章 心がいま直面していること
第5章 心の影と闇、そして新しい発見
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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父性というものを学べた。親と子等家族というものの考え方が日本と欧州では背景から違い、上辺だけ見ないで深いところを知って自らに落とし込む大切さみたいなことが知れた。
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心理療法家としてのあり方について、
考えさせられたり納得したりできる本です。
人の悩みをきくのに料金や時間を設定することに抵抗を感じていましたが、
そこに納得できる理由も書かれていたり。
自分にこの仕事は向いているのか、
自分にこの仕事が本当にできるのか、
何年たってもそんな疑問を抱きながら真摯に人と向き合う。
それこそが大切な要素であることを改めて感じました。
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今の自分にとって、ジャストタイミングで出会えたと思えた本。
「答えは問処にあり」という言葉がとてもしっくりときて、折に触れて思い出すようになりました。
そのほか、「その人にとってほんとうに幸せか」考えること、「相手が攻撃できる可能性を残すこと」、「そこにいること」、言葉と心を一致させることなど、多くの示唆をいただきました。
また、カウンセリングは本人の心に深くコミットするものであり、連携はコミットのための便宜である、という説明は、とてもすっきりと受け取れるものでした。
これからも、きっと、読み返す機会が訪れる本だろうなと思いました。この本ができるきっかけとなった本も、ぜひ読みたいです。
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あんまり記憶にありませんが、たぶん、いろいろな投書に応える形で河合さんの考えや、問題へのヒントを教えてくれる本だったと思います。こういう本を読んで、少しづつ自分の考え方に影響がもたらされる物だと思います。意識していない部分で変容が起こるような気がします。
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河合さんがユング分析家になったのは、アメリカ留学で尊敬する2人の教授が「スイスの研究所に行ってユング分析家になれ」と言ったからだそう。偶然の必然てあるんだなぁ。「自分が治してやる」という気持ちでは臨床はできないそう。問題行動が治って「普通の人」になることで、本人は「さみしい気持ち」になったり、自殺したりしてしまうこともある。
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中堅の心理療法家の人達と河合先生の対話をもとに、心理療法について書かれた本です。人を理解することには、終わりはなく、どんな時も希望を持つこと、常に研究し、努力することなど、多くのことを教えてくれました。
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不肖ながら臨床心理士を目指しています。
この本を呼んだら、本当に自分なんかが目指していいものか、もし仮に試験に受かったとしてもこんな責任のある仕事をやり遂げられるのか、自問自答してみました。答えは出なかったのですが、「これから勉強していく中でその適正を見つけよう」となんとも先送り的な結論に。
河合隼雄さんやその他の心理療法家と呼ばれる先生方の本を呼んだりお話を聞いたりしてみたい、と思える一冊でした。
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河合先生のご本は、どれもやさしい語り口なんですが、書いてあることは結構すごい。例えば、この本には、河合先生が50歳くらいの頃、心理療法がしんどくて「死んでしまいそうだった」という感想がさらっとでてきます。うっかりすると読み飛ばしそうですが、たぶんこれも淡々と事実を語っていて、本当に死にそうだったんだろうなあと腑に落ちました。臨床家かくあるべし。肝に銘じることにします。
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タイトルから「人の心はどこまで・・・」なので
この問題を探求する一冊かと思っていた。
しかし、この本は心療内科の先生たちの経験を
語った一冊。
これを読む限り、医師の方が取り込まれてしまいそうだ。
非常に大変な仕事である。
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人の心はどこまでわかるか の答えを期待して読んでは行けません(笑)。
たくさんの臨床家からの質問に著者が答える形式です。
臨床心理の現場以外でも役立つことが多いと思います。
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人間の心がいかにわからないかを骨身にしみてわかっている者が、「心の専門家」である、と私は思っている。
要は、本気でやっているかどうか
人間が生きていく場合、ある程度、モノがないほうが生きやすいのではないか
私たちの言語表現能力には限界がありますから、実際の体験、実際に起こっていることのほんの一部しか表現することはできないはずですが、いったん言語化されると、あたかもそれがすべてであるかのような錯覚を招きがちです。だから、つねにそういうことを踏まえていないと、大きな間違いをおかすことになります。
自分が変わるときには、苦しいもの
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中堅の心理療法家・カウンセラーたちから寄せられた質問に著者が答えるかたちで、心理療法のあり方について論じた本です。
本書を読むと、心理療法家の人たちが心の病を非常に広い文脈でとらえていることがよくわかります。たとえば著者は、長年の妄想が治った患者から、「年来の友人を失った心境」だという感想を聞かされたというエピソードを紹介しています。ここには、ただ妄想を治してしまえばよいというような単純な考え方ではなく、患者を取り巻く社会や患者自身の生き方といった広い文脈のなかで患者の症状を考えようとする姿勢がよく示されているように思います。
心理療法家やカウンセラーと呼ばれる人たちも、そうした患者を取り巻く広い文脈のなかでみずからのなすべきことを見つけ出していかなければならないことはよくわかりましたが、そうした心理療法家の役割が世間から十分に理解されていないことに対する葛藤もあることを教えられました。