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みんなのレビュー85件

みんなの評価3.5

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83 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

出版社の下手な紹介文に}。でも、小説の中味は○。両方併せて★四つ

2006/03/30 21:08

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

草思社から小説というのも珍しいけれど、藤原薫の装画がなんともコミックノベル風というか、少女小説風で、その内容との乖離に、カバーだけでこの本に飛びついた少年少女は驚くのではないでしょうか。
「藤崎可南子は就職活動中。希望は出版社、漫画雑誌の編集者だ。
ところがいざ活動を始めてみると、思いもよらないことばかり。「平服で」との案内に従って豹柄ブーツで説明会に出かけると、周りはマニュアル通りのリクルートスーツを着た輩ばかりだし、面接官は「あーあ、女子はこれだからなあ」とセクハラまがいのやる気なし発言。これが会社?これが世間てもの?こんな下らないことが常識なわけ?悩める可南子の家庭では、また別の悶着が・・・・・・。
格闘する青春の日々を、斬新な感性と妄想力で描く新人作家、鮮烈デビュー作。」
がカバーの紹介文。
今回は、この紹介文だけを攻撃します。まず藤原可南子には政治家であるお父様と、義母、そして腹違いの何とも魅力的な弟である旅人がいます。そして恋人は、彼女の脚を美しいと褒めて止まない西園寺さんです。その西園寺さんは、奥さんこそ亡くなっていますが、息子夫婦と孫もいる老人です。
川上弘美『センセイの鞄』の主人公と先生の歳の差どころではありません。あの本が出たのが2001年、この本はその一年前の出版。こっちの恋愛ドラマのほうが面白い。それを就職の話一本に絞ってしまった紹介は、あきらかに戦略のミス。それから、父親の職業である議員は重要です。後継者探し、というのが全体を通じて流れる通奏低音みたいなもので、これを抜きに話は全く展開しないからです。それを紹介で省くな!
それから紹介の言葉。最初は、「リクルートスーツを着た輩」という引用というか言葉ですね。特に「輩」にカツンとくる。この言葉をしをんは、文中で一度も使ってはいません。ましてや「あーあ、女子はこれだからなあ」という面接官の発言は、どこにもないのです。無論、セクハラまがいの言葉はあります。やる気のない発言もあります。でも「 」書きする以上は、文中の言葉を使うべきでしょう。
そういう意味では「これが世間てもの?」という言葉もセンスが無いです。「これが会社?これが社会ってもの?」くらいが正しい。少なくとも、「世間」という言葉を就職試験関連のところで、しをんは使っていません。「悩める可南子の家庭では」も噴飯。可南子は家長でもなんでもない、一人の娘でしょ。ここは「家」こそが正解。
最後にカツンときたのが「斬新な感性と妄想力で描く新人作家」の「妄想力」です。一体、だれがどこで妄想しているってんだい、草思社のおっさんよ!です。これは就職ドラマなどではありません。大学卒業を間近に控えた、漫画を読むのが好きな女性の愛と苦闘を、ユーモアも交えながら淡々と描く青春学園ものがたりです。
無論、小説本体は面白いのです。誰からも好かれる弟旅人と可南子との関係、『せんせいの鞄』ほどべとべとしない老人との恋、同じく就職問題とそれより卒業ができるのかと悩む同級生の二木や砂子、情報君たちとの学園生活、政治家や後援会といったものの喰えなさ、就職試験でみせるK談社と集A社の面接官の態度の違い。
この本が出たとき、大して騒がれはしなかったのでしょう。こんなに面白い本が、何故?いうまでもありません、出版社の売り方の問題。少女小説風のカバーと内容のアンバランス、ちょっとずれた紹介文。才能を殺すのは、売る側の問題もあるのです。

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2004/09/29 22:40

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2004/09/30 21:57

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2007/02/04 23:25

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2006/10/19 23:34

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2007/01/27 00:48

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