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往生考 日本人の生・老・死 国立歴史民俗博物館国際シンポジウム みんなのレビュー
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紙の本
2000/5/28朝刊
2000/10/21 00:17
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投稿者:日本経済新聞 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「おい」という言葉には、二つの異なった意味があるという。「若い」に対する「老い」は下降イメージが強いが、「生い茂る」のような「おい」には「育つ」という上昇イメージがある。そして「『老い』を『生い』に変えるのは一人一人、個々人の努力の結果にほかならない」。国立歴史民俗博物館の国際シンポジウムをまとめた本書は今年二月に亡くなった民俗学者、宮田登氏の魅力的な序章で幕を開ける。
本格的な高齢社会を迎えるなかで、「老い」や「死」をどう考え、人生に「生きがい」を見いだせばよいか。三つのテーマを、日本各地の民俗例から、研究者たちが報告する構成だ。日本人の死生観がどう形成されてきたか、臓器移植に象徴される現代の医学と宗教など、一般にも関心の高い問題が平易に提起されている。歴史的な習俗に、はっと目を開かされる例が多い。
(C) 日本経済新聞社 1997-2000
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