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紙の本
余響する夢の地を描いて
2016/01/20 07:10
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投稿者:タヌ様 - この投稿者のレビュー一覧を見る
無鹿(むしか)は現在も宮崎県に残る地名である。その名付け理由と意味、意味には与えた夢がある。遠藤周作氏は歴史の中に浮かんでは消えていった夢見た地を、この無鹿で描き出している。他愛のないひとの暮らしぶりであっても、やはりどこかで無駄の無い文章で締まっており、雑念を祓う余響を与えてくれる。
繰り返し読む本であり、静かに共感をかみしめています。
紙の本
無鹿
2002/07/20 09:11
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投稿者:MMM - この投稿者のレビュー一覧を見る
癌ではないかと宣告された中年の男、加治。
彼は寂寥の想いを抱きながら、北海道の無鹿へと向かう。そこはかつて、歴史的な人物、大友宗鱗が夢、破れた地。
そして、過去と現在が交差している場所で、いろいろな想い、老後の生活などを想像しながら、何ともいえぬ孤独感に浸る加治のもとに診断の結果が知らされる。
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