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紙の本
凝ったつくりのミステリ。こういうの大好きです
2007/10/07 23:26
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ピエロ - この投稿者のレビュー一覧を見る
北アルプス白馬岳を登山中、事故で死亡した笹村雪彦。彼の所属していた会社の登山クラブあすなろ会は、笹村の幼いころからの生い立ち、最後の登山の計画と行動、さらには事故後の対応から死体検案書までを含めた追悼集を作成することにする。協力を求められた笹村の母 時子は手記を書き始めるが、息子の事故死に疑惑を持ち始める・・・。
文庫で箱入り二冊組み、一冊は追悼集、一冊は追悼集の別冊、表紙もカバーのついた普通の文庫と違い、いかにも自費出版でつくった文集のような表紙という、凝りに凝ったつくりのミステリ。
こういう趣向というか遊び心というかは大好きです。内容の如何にかかわらず、もうこれだけで楽しくなってきて満足してしまいます。まあ、凝った分だけ厚さの割りにちょっと高値というのが玉に瑕ではありますが。
つくりにばかり目が行きがち、内容如何にかかわらずと書きましたが、ミステリとしても納得のでき。ちょっとかわったおもしろいミステリはないかとお探しの方、ぜひ一度本書を手に取ってみてください。箱に入った二冊を見ただけで、きっと笑みが浮かんでくると思いますよ。
紙の本
小説!?
2005/09/12 17:41
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うさしー - この投稿者のレビュー一覧を見る
またもやってくれました。
文庫本なのにBOX。しかも二冊組。
最初に読むのは青い冊子の「追悼集」
北アルプスの白馬岳から唐松岳への縦走途中、不帰の嶮で滑落死した笹村雪彦。
彼の存在と彼への思いをまとめたのがこの冊子だ。
追悼集というものに書式というものがあるのかどうかは知らないが、良くまとめられた冊子だと思う。
収録されている山岳地図等を見ながら、岳友会の報告書や雪彦の母、妹の手記を読むと滑落事故までの様子がよくわかる。それと同時に雪彦を取り巻く謎が浮かびあがる。そして母の死・・・
そして二冊目の冊子、橙色の「別冊・追悼集」
こちらは追悼集が完成し、また家族を失い、一人ぼっちになってしまった妹・千春が真実を見つけるまでをまとめた冊子だ。
クイズに例えるならば一冊目は出題編。二冊目は回答編、といったところでしょうか。
いずれにしても追悼集という形をとっているので、あまり小説を読んでいるような気はしない。
結末については差し控えますが、八方スキー場や白馬岳、または唐松岳に行ったことのある人は、写真や地図が収録されているので、また別の楽しみ方ができるかもしれません。
それにしても折原さんって、本そのものを遊んじゃうのが得意なのかなあ・・・
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