紙の本
割とおもしろかったです。
2022/02/11 16:09
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:satonoaki - この投稿者のレビュー一覧を見る
佐和子さんのエッセイの数々から、弘之氏はどうしようもない偏屈男かと想像していました。
さにあらず、話に筋が通っていて納得させられました。
ただ申しておきますが、納得と同感は別物です。
それと、これは親子間での取り決めなのか、出版社サイドの判断なのか存じませんが、年長者に対して「殿」を用いて「父上殿」にしているのは抵抗があります。
「父上様」であれば良かったなと思います。
投稿元:
レビューを見る
蛙の子は蛙の子:父と娘の往復書簡(ちくま文庫)
著作者:阿川弘之
娘とは作家の阿川佐知子
タイムライン
https://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
投稿元:
レビューを見る
「阿川弘之」、「阿川佐和子」父娘の共著『蛙の子は蛙の子 ― 父と娘の往復書簡』を読みました。
「阿川弘之」作品は『雲の墓標』以来約1ヵ月振り、「阿川佐和子」作品は『タタタタ旅の素』以来約1年半振りですね。
-----story-------------
当代一の作家「阿川弘之」・エッセーにインタビューに活躍する「阿川佐和子」父娘が、本音で語りあう、初の共著。
仕事・愛・笑い・旅・友達・恥・老いなど、時代をこえる15の主題をめぐってユーモアあふれるやりとりが展開する。
「お金」の時代―汚職、贈賄、不倫、殺人があとをたたず、厚顔無恥の徒がはびこり、末世の様相の今日、人間らしい生き方や人生の豊かな愉しみ方について、さまざまな示唆を与えてくれる。
-----------------------
雑誌『ちくま』に掲載された父娘の往復書簡を文庫化した作品。
編集部から出題された以下の15テーマに沿って、父娘が議論する構成を採っています。
■手紙について
■仕事について
■旅について
■愛について
■孤独について
■友達について
■怒りについて
■笑いについて
■歳をとることについて
■自然について
■恥について
■学ぶということについて
■義について
■頭がいいということについて
■言葉について
「阿川佐和子」が「阿川弘之」に手紙を書き、それに対し「阿川弘之」が返信し、それに「阿川佐和子」が返信し… と、繰り返し手紙を使って議論し合いながら、個性的な父娘関係を暴露していく往復エッセイ集でしたね。
お互いの欠点をちくりちくりと指摘し合う部分も何だか微笑ましい感じでした。
この父娘… マスコミから知りえる範囲でのイメージや、作品の印象(数冊読んだ範囲での評価ですが… )は大きく異なりますが、実は似た者同士なんでしょうねぇ。
生き方や言葉への想い等に対する考え方に共感できる部分が多く、愉しく読むことができましたね。