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モードの体系 その言語表現による記号学的分析 みんなのレビュー
- ロラン・バルト (著), 佐藤 信夫 (訳)
- 税込価格:8,140円(74pt)
- 出版社:みすず書房
- 発売日:1972/01/01
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紙の本
ファッションを語る言語の構造的分析の書
2023/03/21 17:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぶんてつ - この投稿者のレビュー一覧を見る
モードについての理解が無くても、ファッションに興味が無くても理解できる。
なぜならモードを語る雑誌の言語を分析の対象としているから。
それでは、この独特な発展を見せているファッション誌の言語は、構造的な分析に向いているのか。
本書でロラン・バルトは、その疑問に本気で格闘している。
レヴィ=ストロースは、構造主義が分析可能なものを比較的小規模な現象に限られるとし、その応用にとても慎重であった。
しかし、ロラン・バルトはこの言語に対する分析という格闘が必要なものだと、次のように述べている。
「人間の知識は次から次へと引き継ぎ現れるメタ言語の系列を通じてしか世界の生成に参与できない(略)
自分自身のメタ言語にとってレトリックの記号意味部について語るとき、分析者はある無限の科学の口火を切っている(略)
なぜなら、誰か(ほかのある人、さもなければ、後になってからの本人自身でもいいわけだが)がさらにその分析者の文章体の分析を企画し、そこに潜在している内容を解きあかそうと試みる、という事態がおこりうるし、もしそうなれば、この誰かはさらに新規のメタ言語の手をかりなければならないだろうし、そのメタ言語が今度はその彼を表す信号となるはずだからである。」
ロラン・バルトは、まさに世界の生成に参与するため、分析の対象を広げなければならなかったのだ。
そしてそれが、ロラン・バルトにとっての生きるということだったのだと、本書は語っている気がする。
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