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紙の本
青い傘を買いました
2007/07/27 22:29
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:栗太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
かれこれ10年近く使っていた傘が破れて、新しい傘を買いました。青い傘です。模様のない青い傘は、小学生の時に安房直子さんの『青い花』を読んでから、ずっと憧れだったのに、何故だか縁がなくて(買う前にいただいてしまったり、出先で急に降られて妥協した柄物を買ってしまったり……)今回はじめて手にしました。そうしたら無性に『青い花』が読みたくなって、取り出したのが本書です。
『青い花』は、腕の良い傘職人が雨の日に出会った小さな女の子に、青い傘を作ってあげる物語です。この青色のイメージが素晴らしく、普通に見かける青い傘では、どうにも心にぴぴっと来ないのでした。私が買った傘も青なのですが、やはりあの青い傘の印象にはかないません。
青い色だけでなく、ぴんとはった新しい傘にはじめて雨が落ちてくる音や、傘の中の空間のひっそりとした優しさなど、難しい言葉を一つも使わず、どうしてあれほどみごとに描けるのでしょう。まさに魔法のようです。
本書は、安房さんの作品の中でも、やさしく、おもしろく、たのしく読める、短編が5編おさめられています。著者独特の淋しさや哀しさも感じられるのですが、何よりわくわくする物語たちで、小学校低学年から中学年の子どもにお薦めです。
わくわく感の多くを占めるのが「美味しそう!」という感想でした。『コロッケが五十二』で、こふきちゃんが作るピンポン玉サイズのコロッケも、『ライラック通りのぼうし屋』に出てくる七色のシャーベットのような「にじのかけら」も、美味しそうですが、なんと言っても圧巻なのは表題作『まほうをかけられた舌』でしょう。
才能もやる気もないコックの洋吉が、小人に魔法をかけてもらった舌のおかげで、自分のレストランを大きくしていくのですが、出てくる食べ物が、はしから美味しそうで困ります。とうもろこしのスープや、サンドイッチ、ジャム、ピクルス。でも最高に美味しそうなのは、一週間前の、ひからびたカレー!
本書を読むと、青い傘が欲しくなって、コロッケを作りたくなって、トルコ帽をかぶりたくなって、桜貝を拾いたくなって、カレーを食べたくなることうけあいです。
紙の本
まほう
2019/12/11 14:08
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投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
まほうをかけられた舌に出てくる料理の美味しそうなこと!「海の館のひらめ」や、「ぐらたんおばあさんとまほうのアヒル」など、ほっこりと美味しそうな食べ物にも心惹かれます。
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