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実験医学序説 みんなのレビュー

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紙の本

時代を切り開いていった開拓者の影の部分の一端が垣間見える

2016/02/29 21:37

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Shigenobu Fujioka - この投稿者のレビュー一覧を見る

19世紀のフランスで活躍した、生理学者のベルナールが、実験医学の基本的な考え方について、まとめた本。
冒頭で、科学における実験の位置つけを論じ、続いて、生理学、医学への応用を、具体例を交えて論じている。
当時の社会には、生命には科学では解明できない部分があるという思想が根強かったようだ。
ベルナールは、また発展途上としながらも、将来はすべての生命現象は科学で説明できると強く訴えている。
訳者のあとがきによれば、ベルナールは、そうした科学的な思考が原因で妻とは打ち解けず、不幸な家庭生活を送ったという。
時代を切り開いていった開拓者の影の部分を垣間見たような気がした。

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紙の本

実験に携わる人はぜひ読んで欲しい、「実験をする心」の書

2005/10/10 14:22

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 実験とはなにか、どのように実験すべきか、実験に基く医学、生理学とはどういったものか。19世紀フランスの生理学者、クロード・ベルナールがまとめた、実験医学の基礎ともなったと言われる著作です。 哲学的な説明というよりは、科学者はどういう心で研究をするのか、という「科学的な心」について語っています。文庫としては少し厚いほうですが、決して難しい文章ではありません。各章のタイトルだけを読み通しても、著者の言いたいことはかなりわかります。例として中にあげられている技術や情報は古くなっていても、科学の実験を行う際の研究者の心がまえとして求められるものは現在もなお、ここに書かれているものと変わりはないでしょう。
 この本が出版されたのは1865年、ダーウィンの「種の起源」が1859年ですから、その時代、科学の進歩の流れで書かれるべくして書かれた本かもしれません。まだまだ「生命は物質とは異なる原理で成立っている」という考えが生理学者、医学者にも根強い中、デテルミニスムと言われる「生物体においても無生物におけると同様、すべての現象の存在条件は絶対的に決定されている」という立場から書かれた本です。この考えは後には過度の科学への盲従を引き起こしたかもしれませんが、その分析的な方針により、現在に至る科学の大きな進歩があったことは否定できない事実です。
 著者自身はデテルミニスムを強く主張はしますが、決して独断に陥らないよう、警告もおこたりません。独断主義を恐れ、知的な謙遜を忘れるなという気持ちが随所に書き込まれています。
「実験家の暗礁は知らないことを知っていると信じ、相対的真理を絶対的真理であると思い込んでいる点にある。」
「不良実験なるものは決して存在しない・・・条件さえ充分に決定されておったならば、すべての実験は正しいのであって、陰性の結果も決して陽性の結果を弱めることはできない。」
「たとえ正しそうな学説を発見したときでも、これは比較的正しいというにとどまり、つねに一定の割合で不明の点を含んでいるものであることを忘れてはならない。」
「私は間違っていたというだけでは充分ではない。如何にして我々は間違ったかを言わねばならぬ。」
 この本の中には、実際に手を動かし、考え、観察し、謙虚に結果を考察する、実験をするものの心得として心に刻んでおきたい名句がたくさん見つかります。医学、生理学関係者だけでなく、実験に関わる人たちにはぜひ読んで欲しい本です。

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2014/11/10 14:45

投稿元:ブクログ

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