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熊本をめざして進軍する政府軍を薩軍は田原坂で迎えた。ここで十数日間の激しい攻防戦が続くのである。薩軍は強かった。すさまじい士気に圧倒される政府軍は惨敗を続けた。しかし陸続と大軍を繰り出す政府軍に対し、篠原国幹以下多数の兵を失った薩軍は、銃弾の不足にも悩まされる。薩軍はついに田原坂から後退した…。
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(1990.08.01読了)(1990.06.05購入)
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熊本をめざして進軍する政府軍を薩軍は田原坂で迎えた。ここで十数日間の激しい攻防戦が続くのである。薩軍は強かった。すさまじい士気に圧倒される政府軍は惨敗を続けた。しかし陸続と大軍を繰り出す政府軍に対し、篠原国幹以下多数の兵を失った薩軍は、銃弾の不足にも悩まされる。薩軍はついに田原坂から後退した…。
☆関連図書(既読)
「翔ぶが如く(一)」司馬遼太郎著、文春文庫、1980.01.25
「翔ぶが如く(二)」司馬遼太郎著、文春文庫、1980.01.25
「翔ぶが如く(三)」司馬遼太郎著、文春文庫、1980.02.25
「翔ぶが如く(四)」司馬遼太郎著、文春文庫、1980.02.25
「翔ぶが如く(五)」司馬遼太郎著、文春文庫、1980.03.25
「翔ぶが如く(六)」司馬遼太郎著、文春文庫、1980.03.25
「翔ぶが如く(七)」司馬遼太郎著、文春文庫、1980.04.25
「翔ぶが如く(八)」司馬遼太郎著、文春文庫、1980.04.25
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読んだきっかけ:司馬遼太郎は全部読みたい
かかった時間:11/24-11/28(5日くらい)
内容:明治維新から西南戦争の話(たぶん)。9巻は、田原坂の戦いから崩壊、熊本城包囲軍の崩壊、人吉への退却まで、そして人吉から宮崎への転進まで。
薩摩軍の大崩壊が始まりました。
崩壊後の政府軍の追撃の遅さを、上層部の「薩恐病」ではないかと司馬氏は書いていますが、確かにそうかもしれません。
ここまで60日程度の戦闘でしょうが、銃撃と剣戟による血なまぐさい、殺し合いは、一旦休憩(熊本城奪取による)を挟むと、なかなか重い腰を上げられなくなるのかもしれません。
あるいは西郷に恩義ある軍上層部が彼の逃げる時間を稼いだのか、とありますが、薩恐病、の方がより理解がしやすい。
いよいよ最後の一冊へ。
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何か現在の日本社会を見てるような気がして、段々哀しくなってきます。
歴史モノを読む意義の一つとして、現在そのものを体感することを挙げるとすれば、本作は一級品なのかなと思います。が、この重苦しさこそが確かに今だと突きつけられると、なかなかにページを捲るスピードが上がってこない訳でありまして。