紙の本
冬の後には春が来る
2001/02/02 07:26
5人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Kyowya - この投稿者のレビュー一覧を見る
11月。ムーミン谷が真っ白な雪に閉ざされる少し前。暖かいムーミン一家に会おうとやって来た、フィリフヨンカ、ホムサ、ヘムレン、スナフキン達。だけど、ムーミン一家は旅に出ていて。
ムーミン一家には会えずじまいですが、みんなどこか前向きになって、それぞれの場所へと帰っていきます。今会えなくても、何でもないと。冬の後には春が来るさ、というように。
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『ムーミンパパ海へ行く』の続きというか並行しているムーミン谷での話のため、ムーミン一家は全く登場しない。子どものときはとてもじゃないけど読めなくて、未読だった最後の一巻。出てくる人たち、揃いも揃って精神的にヤバイ。思い込みで突っ走る、周りにいたら相当迷惑なタイプなの。みんながみんな。でも最後はしっくり落ち着いて終わる。静かな話。
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ムーミン一家はひとりも出てきません。けどシリーズの中で1番好きかな。ムーミン谷の人達って皆本当に好き勝ってやってるけど、不思議とうまくやってるんだよね。素敵です。
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愛すべき異常者どもが人をうろたえさせ落ち込ませる神シリーズ。この本は極み・・・・・ムーミン出てこないですが。いつも優しいムーミンママ像にマックス不安を感じられます
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ムーミンシリーズの中で一番好きな作品だ。秋の雨の午後、雨の音を聞きながら、自分の事や大切な人の事を想いながら読んで欲しい。最近の僕はスクルッタおじさんのように何でも忘れてしまうのだっ
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ムーミンを子供の本と思わない方が良いと思います。こんな本、小学生の俺には分からなかった。中学生で、ちょっと過大評価しすぎた。大人になって、最近読んでないけど、ずっと本棚にありました。
この本で、ムーミン谷はムーミンの不在によって、その本当の姿を見せてくれます。ムーミンなんかいなくても、幸せな村は存在するんです。E
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僕がムーミンのお話の中で一番好きなものです。
この話では、ムーミン一家は登場せず、旅人スナフキンが主に登場するのですが、これを読むとムーミンの物語は一人一人が主人公なんだな、と思います。
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ムーミン一家が旅に出ている間に、ムーミン家に集まってきた人たちの物語。空想好きなホムサ、心配性のフィリフヨンカ、ムーミンパパに話を聞いて欲しいヘムレンさん、物忘れの激しいスクルッタおじさん、ミィに会いにきたミムラねぇさん。それぞれの理由で集まってきた人たちのムーミン家での生活が始まった。哲学っぽいところのあるムーミンシリーズの中でも特に考えさせられることが多くて、好きです。
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海に旅立って留守中のムーミン谷のおはなし。いろんなキャラクターたちが留守のムーミンのお家で過ごします。って、ひとの留守中にだまって入ってるなんて!と思いましたが、ムーミン谷の仲間たちはみな、家族のようなものなのですね。うらやましいです、そんなみんなが信頼できる暮らし、なかよしな暮らし。
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ムーミン不在のムーミン本。小学校2年の時に同級生に借りて読んだのだけど、ムーミンシリーズで一番印象的だった。ムーミンの通奏低音である孤独がむき出しの形で表現されているからなんだろうな。貸してくれた男の子アニメじゃなくて本のが良い。一番好きなのはこれだと言っていて、彼は何か私の知らない何かを知っている人なんだなーと子供の頃は思った。今思うと相当大人だったんだな、彼は。
ムーミンシリーズは大人になってから読むとすごく新鮮でおもしろいです。
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ただのお子様ランチでは終わらせない(とは、やなせたかしさんの弁ですが)、哲学的で大人も十分楽しめます。
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これは 『ムーミンパパ海へ行く』 と2冊で表と裏のお話になってるようで、ムーミン一家が灯台のある島に出かけて留守の間に、ムーミンたちに会いたくてやってきた人たちが、空っぽのムーミン屋敷でどんな風に過ごしたか、というお話。
パパもママも、ムーミントロールも全然出てこないのでちょっと残念なような気もしますが、ミィの姉さんのミムラとスナフキンの準主役は健在です。ほかにもおっかながりのフィリフヨンカ、ひとりよがりのヘムレンさん、引っ込み思案で恥ずかしがりやのホムサ、自分が年寄りになってしまったことも人から年寄り扱いされることも気に入らないスクルッタおじさんなど、個性ゆたかな面々が、それぞれの理由でムーミン谷に集まってきます。最初のうちは他人とも自分とも上手につきあえなかったり、自分のペースを乱されたりしてなんともぎくしゃくしてしまうんですが、そのうちに自然とうまくいくようになって、それぞれの住む場所に戻っていきました。
最後にちびのホムサだけが残って、ムーミンたちが乗った船を迎えにゆきます。ムーミンブックス最後の1冊は、地味だけれどもしみじみと落ち着いたいいお話でした。
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ムーミン本人は登場しないムーミン谷のムーミン邸でおきる話。
ムーミン一家に会いたがっていた登場人物たちが、ムーミン一家に会う前に満足して帰っていってしまうのは、どこか不思議な感じだった。
登場人物がムーミンたちじゃなくても事件は起きて、話は進んでいくんだなぁ、という感じ。
外伝とは違う、むしろムーミン一家メインの話じゃないことそのものが意味をもつんだと思う。
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ムーミンシリーズ最終巻。しかしムーミン一家が出て来ないという。ムーミン一家を訪ねてきた6人の奇妙な共同生活が描かれています。偏屈だったり夢想家だったり神経質だったり、てんでバラバラでアクの強い人物たちが集まる物語。普通なら段々理解し合ったり仲良くなったりという展開なのでしょうが、そこはムーミンシリーズ、そうは問屋が卸しません。私は私、あなたはあなたと好き放題。それでもお互い相手のことは認めている心地好い距離感がそこにあります。そして登場しないのに存在感たっぷりのムーミン一家。なるほどこれはシリーズ終焉を飾るのにふさわしい物語なのかも。
個人的にはフィリフヨンカが自分を取り戻していく様(僕にはそのように思えました)が印象的でした。ミムラねえさんのマイペースっぷりも素敵ですが。
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この本はムーミン一家が一度も出てこないという異例の回。
だけど、ムーミン一家に会いたくてみんなムーミン谷に行き、勝手にムーミン屋敷に住む。
みんなエゴの塊ですっごい勝手。絶対に一緒に住みたくない。
私はしゃべりたがりなヘムレンにそっくりで嫌になった。
この本は自分の中にある嫌な部分が前面に出された人たちの話で、でもそーゆー嫌なところも自分の個性だと教えられた。
また知らないことが幸せなんて悲しいけれどそんなの個人の問題だってスクルッタおじさんから教わった。