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こういう世界にどっぷり浸かっていたくなる時があります。オブラートを剥ぎ取って解かり易く純粋に・・・。理屈抜きってのかなぁ。童話だなぁ。
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なんていっても「まえがき」が最高です。
内容の方も、読みすすめて行き、残りの頁数が少なくってくると、さびしくなります。ずっと読んでいたい。
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「純粋」というモノが目に見えるのならぱ、この王様のようではないだろうか…。読後感は爽やかなのに何処か孤独な悲しさに満ちた物語。私はこのシリーズを読んで北杜夫さんの大ファンになりました。「さびしい姫君」「さびしい乞食」と併せて三部作になっています。
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役にも立たない帝王学だけ教え込まれて育ち、恋も政治も知らぬ幼児のような王様ストンコロリーン28世。オッパイを見ては、「あ、オレンジ!」などと呟いていたおく手な彼が、私腹を肥やす悪辣な総理大臣への反感からおこった革命の渦中で、すこしずつ人間の喜怒哀楽に目ざめ、純真な恋を感じ始める…。
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最初に読んだ時は、こんなふざけた本があるのかと思った。
しかし、これを書くのはやさしそうでそうは簡単でないとあとで思いました。
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王様に生まれついたストンコロリーン28世。悪総理大臣の傀儡としてバカに育てられるがやがて国内に革命が起き出奔、そして…。
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北杜夫さんの本を初めて読んだ。この本は1969年に書かれていて、自分が生まれるよりも8年も前なのかとしみじみ感じた。確かに童話という感じで、不思議な魅力がある本だった。当然のことなんだろうけど、昔の本でもこうして本として存在してくれていると、時代を越えて読めるんだなとうれしく思った。続編も読んでみたいと思う。
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これはまだ子供の頃に買ってもらった本。今読むと漢字も多く、子供向けの本じゃなかったのがよくわかるけど。それでも当時は買ってもらったのがうれしくって何回も何回も読んだなぁ。
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ながいながーい「まえがき」から始まる王さまの成長物語。 北杜夫のことばのセンスがだいすき。 また読みたいな。
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前がきとあとがきが六つずつあるというところからしてムチャクチャな作品。ラストの場面が好き。「なにかを念じなければ! 早く早く! だが、一体何を?」
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タイトルが提示していりとおり、どことなく寂しかったりします。でもクスクスっと笑えるところもあって・・・サイレント映画に近い感じかな、うん、チャップリンの笑いに似ているかも。ユーモラスで笑いを誘うんだけど、その中に絶対涙があるの。
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まず第1から第6までの前がきを読んで気にいったら本編のシャハジポンポンババサヒブアリストクラシーアルアシッドジョージストンコロリーン28世王をめぐるドタバタを読んでください。くじけたら最後の第1から第6の後がきを読めば大丈夫です。
【宮崎大学】P.N.:マンボウ先生のご冥福をお祈り申し上げます
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企画コーナー「追悼- Steve Jobs・北杜夫」(2Fカウンター前)にて展示中です。どうぞご覧下さい。
展示期間中の貸出利用は本学在学生および教職員に限られます。【展示期間:2011/11/1-12/22まで】
湘南OPAC : http://sopac.lib.bunkyo.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1606378
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【追悼・北杜夫―1】
思いっきりネタばらししちゃいますから、本書をこれから
読もうと思われてる方は、ぜひこのレビュー読んで欲しいんです?
これ、軽妙に書かれてるんだけど、
随分と考えさせられちゃいます…大人も読める童話…まさにそう!
つまり、オレンジとおっぱいが好き…という感情は、
どれほど同じでどれほど違うか…ってこと。実は…ボクは、
王様じゃあないけど、オレンジもおっぱいも大好きなんです。
…でもね…本当に欲しいのは…
きっと、愛しい人のおっぱいなんだろうね…つまりこれ、
恋愛感情ってやつです。ところが、愛しい人のおっぱいは、
なかなか容易には手中にできない…そうしたジレンマは
つのればつのるほど感情は高まるもんでしょ?
ほら…王様がさびしいように、多くの誰もがきっと、
さびしいんです…そんな気持ちを味わうようになりながら
人は大人になってゆくんですね。
どんなおっぱいでも好きになれたら楽なのに…
だから、ボク、この王様のこと大好きです。
どんなおっぱいも勝手放題に手中にできる王様より、
こんなふうに逡巡しながら、憧れのおっぱいに焦がれる王様に
限りなくシンパシィを感じちゃうのです。
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北杜夫再読。まえがきが6章もある!このゆるいかんじが好き。
恋も政治も知らない王様ストンコロリーン28世。革命のさなか彼は…なんて、あらすじも無意味な小説です。