紙の本
語り口が愉しくて、猫ババとの対決がスカーッ!と来ます。
2009/11/12 14:37
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:wildflower - この投稿者のレビュー一覧を見る
岩崎書店から発行されている滝平二郎さんの絵本シリーズの1冊。
黒々とした切り絵の線の魅力は『花さき山』『モチモチの木』などでも
有名だと思います。お話は斎藤隆介さん。名コンビです。
1983年の発行なので作品としては後期になるのかもしれません。
捨て猫、迷い猫などがさらわれていく場所に猫ババがおり
釣りのうまい三平少年が、釣りから戻る帰り道に迷いこむところから
始まります。
語りの独特な節回しがたまらない魅力です。
釣りの箇所なんか、こんな調子です。
三平は、たかいガケから、ソーッとおりて、岩にかくれて
つりざおをだす。 さおさきが グイグイッと はげしくうなずくと、
三平は、コラショッ! とゴボーぬきに さおをあげる。
フチのイワナは はりのさき、ブーンとむねへ とびこんでくる。
釣りキチ三平かと思ったョ。
大漁のイワナを手に、迷い込んだところがまた怪しげな屋敷で
妙にねこじみた少女が迎えいれてくれるのですが……。
この作品、猫ババという怪しのモノとの対決があり
その対決っぷりが見事なので、それだけでも愉しいのです。
後半部分、胸がスカーッ!とすること請け合いですョ。
すっかり口調がうつって癖になりました。
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投稿者:なま - この投稿者のレビュー一覧を見る
ねこばばが、本当に恐ろしく描かれています。弱い猫たちがみんなで力を合わせることで、強かった猫ばばをやっつけてしまうという展開がすっきりします。
紙の本
釣りキチ三平くんとネコ
2016/07/30 19:25
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投稿者:りりー・かさぶらんか - この投稿者のレビュー一覧を見る
釣りの名人の名前はやっぱり三平くん。
釣りの帰り、山の中で迷子になってからの怪しいおババのいる山小屋に泊めてもらうことになる流れはよくある昔話風なんですが、三年前に三平くんの家にいた白猫のニャンコとの再会、ふたりで手に手を取っての逃走ーあたりからお話は雰囲気が変わってきます。
追いかける猫ババとたくさんの子猫たち。
囚われの子猫たちに三平くんがはっぱをかけます。
みんなで力を合わせて猫ババをやっつけて大円満。
よかった。よかった。
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イワナを釣りにきて山奥へ迷い込んだ三平は、山ン中にぽっと明るい窓を見つけた・・・。家の中には沢山の子供がごろごろ行儀悪くいました。いったいこの子たちは誰なのか?この山の中の家は何なのか?
「モチモチの木」や「ベロ出しチョンマ」でおなじみの斎藤隆介さんと 画家 滝平次郎さんとのコンビで描く痛快な絵本です。
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斎藤隆介 ・滝平 二郎 の作品.
ストーリーとしてはとてもシンプルだけど、子供の食いつきはとてもいい.ネコババが追いかけてくるシーンがお気に入り.
最後はハッピーエンドで終わってよかったね.
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2012.6.2.sat
【経路】
図書館。
斎藤隆作、滝平二郎作品は全部読みたくて。
【感想】
•分かりやすい勧善懲悪。
•か弱い者たちでも団結したらおおきな力になるぞっていうのはスイミーみたい。
•猫ばばの死に際まで魚を食べているのには「執念の権化」感が滑稽ユーモラス。
•白ネコニャンコの忠猫ぶりが素敵。
【内容メモ】
•つりの名人、三平
•夜更け、迷子、家
•まよい猫ニャンコの忠告
•追手の猫、猫ババ
•戦い
•家に
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小さい頃に見たアニメ「日本昔ばなし」。
いくつか今も心に残っている作品がありますが、
その中にこの「猫山」にとてもよく似たお話がありました。
深い山奥に迷い込んだ釣り名人の三平が、
一晩の宿にしたのが化け猫の屋敷だったという話。
昔飼っていた猫が助けてくれるというところも似ています。
ただ、最後が全然違って、アニメでは主人公が猫にさせられそうになるんだったっけ…。
アニメの方はスリルがあって怖いイメージでしたが、
こちらは少しだけユーモラスというか、怖いだけじゃないお話でした。
だって、最後は猫達が三平に加勢してくれるんだもの。
滝平二郎さんの切り絵もなんだか可愛らしい。
怖がりのお子さんでも楽しんでくれるかも?
それにしても、表紙の切り絵の迫力のあること。
悪党顔全開です!!
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斎藤×滝平コンビの絵本が好きなので、図書館で借りた
釣りに行った三平は、山ン中で迷って、猫たちの家に一夜だけ泊めてもらうのだけれど…
「なんてわるそうなネコなんだ!」というのが第一印象だ
その期待(?)と予想を裏切らないおはなしだ
捨て犬よりも捨て猫の方が多そうだから、猫山なんだろうか?
全体的には、早めに行動しましょう、ペットは捨ててはいけません、目先の不安だけでなく将来への希望にも目を向けましょう、一致団結すれば状況が改善されます、などのよみ方もできる
「ブーブーニャーニャー」に少し笑った
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この表紙。図書室の棚から引っ張り出した瞬間、竦み上がりました。
イワナ釣りの帰り道、鬼ばばならぬ猫ばばが支配する猫山に迷い込んだ三平。あわや取って食われる寸前の三平の前に現れたのは、3年前に行方不明になった飼い猫だった……!
「三コ」「八郎」「ゆき」「ふき」「ベロ出しチョンマ」等の印象が強いせいか、斎藤隆介さんの書くお話って悲しくもすがすがしいイメージがあるのですが、「猫山」は可愛くも力強くて思わずニンマリです。
ニャンコの「わたしも ヤルゾ!」に身悶え。
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魚釣りの名人・三平がイワナ釣りの帰りに道に迷ってたどり着いたのは、猫ばばと攫われてきた子猫たちが住む家だった…。
行方知れずだった飼い猫のニャンコとの再会。自分を犠牲にしても三平を逃がそうとするニャンコの健気さと、絶対ニャンコを連れて帰ろうとする三平の決意に胸がジーン。
猫ばばに追われるハラハラの逃亡劇の結末がなんと言っても痛快!帰る場所のない子猫たちを引き受ける三平の粋な心意気と爽快な後味は何度読んでも心地好い。
赤が映える表紙の切り絵の猫ばばを最初怖がっていた6歳の息子も、お話にすっかり惹き込まれていた。
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「三平は さかなつりの 名人だったからなァ」
さらわれたり、捨てられたり、そうした人たちが謀反を起こせないのは、なぜだろう。度重なる絶望は、心をやがて枯れさせる。戦う気力も、生きる気力さえ失ってしまうのだ。希望を与え、心を温め続けることがいかに尊いことなのか、わかる気がします。(9分)#絵本 #絵本が好きな人と繋がりたい #猫山 #斎藤隆介 #滝平二郎 #岩崎書店
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最後の展開にほっこりしました。
4年生に読んでみると、けっこう楽しんでいました。
ビクはごんぎつねで出てきたから知ってるー!と言っていて、感心しました。笑
季節…夏
対象…高(やや長&ことば難)
内容…こわい ドキドキ