紙の本
過去の人にとっての過去
2022/12/03 09:59
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投稿者:ないものねだり - この投稿者のレビュー一覧を見る
私達が歴史として学ぶ古代ローマ史を、イギリスの人達も当時から歴史として学ぶ。そこに自意識や大衆性が加わり娯楽作品に仕上がる。
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「ブルータス、おまえもか」(Et tu Brute!)っていう本ですねw
塩野七海氏の「ローマ人の物語」を読んで以来読みたかった本。
バーナード・ショーの批評のせいで
この本に対する僕の見解はバイアスがかかっている。
「人間の本質を見抜くシェークスピアでさえも
彼(シーザー)の偉大さを描き得なかった。
リア王は傑作だが、ジュリアス・シーザーは失敗作である。」
(バーナード・ショー)(同旨)
それに主人公はブルータスだと思う。シーザーの専制がテーマか?
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シーザーの野心「王政」を阻む正義の人ブルータスの悲劇の物語。歴史をはしょった展開の早さがよいところとか。原題:Julius Caesar
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2012 9/13読了。先生に貸していただいた本。
筑波大学大学院共通科目(院生プレゼンバトル)の授業で、プレゼンのための演劇技法のトレーニングの回の教材に使っていた本。
確か高校生の頃にも読んだはずなんだけど、全然内容覚えていなかった・・・。
タイトルはジュリアス・シーザーだが、主役級に活躍するのはただ一人私的な理由を持たず国家のために、王たらんと野心を抱くシーザーを暗殺する「公明正大な」ブルータスと、シーザーの腹心でブルータスら暗殺者一味と対峙する後の第二回三頭政治の一角、アントニー(アントニウス)。
クライマックスは授業でも実際に演じてみる脚本として使われた、シーザー暗殺後、市民を前にしてのブルータスとアントニーの演説。
ブルータスは自分は誰よりもシーザーを愛したが、国のために野心を抱くシーザーを殺した・・・とまず演説し、市民はブルータスの味方一色に。
その後、ブルータスらの許可を得てシーザーを悼む演説を述べることになったアントニーは、匠みにブルータスらを批判しないという約束を守りつつ、シーザーが野心など抱いていない、市民を愛した人物であったこと、その死の残酷さを語りかけ、当初ブルータスを讃えていた市民は反ブルータスの暴動を起こすまでに煽られる。
まさにデマゴーグ。
脚本読むだけだとわかりにくいけど、映画や実際に演じている風景を見ると、なるほどこの演説は心に響くわ・・・自分も煽られ耐性なさそうだしブルータスの家に焼き討ちとかしかねん。怖い怖い。
ただ、このシーンではすっかり反ブルータス一色になるけど、その後もブルータスは公明正大で心からローマを案じている人物として描かれ続けるんだよなあ・・・だからこそ悲劇として成立しているわけか。
とてもおもしろかった。シェイクスピアまた読み返そうと思う。あと上演されているところとかもっと見たくなった。
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さいたま市の図書館でこの白水uブックスのシェイクスピアのシリーズを目にしたとき、高校の図書館のことを思い出しました。ちょっと、ビックリな経験でした。上半分がグリーンで下半分がホワイトの装丁がかたまって置かれていたので、当時の記憶が呼び起こされてようです。装丁って、重要ですね。さて、高校生の時にはシェイクスピアってあんまり、ピンとこなかったんですけど、大人になってから読むとどんな感じなものか、ちょっとこれから読むのが楽しみです。
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塩野七生氏のカエサルの項に触発され、手に取る。ジュリアス・シーザーのタイトルとは裏腹に、ジュリアス・シーザーに愛された高潔な男ブルータスの苦悩と悲劇が主題であるかのようだ。読後に解説を読むとさすがに色々な研究がなされていてそんな単純なものではなさそうだ。またジュリアス・シーザー暗殺を下敷きにして、上演当時の世相をも反映した要素もあるようだ。
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『ローマ人の物語』の該当巻を読んだ後でこれを読むと、シーザーやブルータスのイメージはこれに引っ張られてたんだなーということが、よくわかりますね。
ところで、「あの気高いおからだも悲しみにあふれる杯だ」というセリフがありますが、もしやもしや、高橋和巳『悲の器』はここから…??今更だけど。でもまだ誰も指摘してなかったら大発見かも⁈ ( たぶんそんなことはないね)
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古代ローマ帝国興亡史でシーザーが死んだので、この本を読んでみた。最後に読んだのはずいぶん前で、細かいところは忘れてしまっていたので、新鮮に楽しめた。
アントニーとクレオパトラも読みたい。