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紙の本
ルソーの論争を呼ぶ処女作。
2021/05/22 09:10
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:さんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ルソーは30代後半までほとんど無名だったが雑誌の懸賞論文に応募した論文が一等になり、しかもその主張が常識に反するものであったため、一躍有名になった。論文のテーマは、学問・芸術の進歩は人間の習俗の純化に貢献したか否かというものであるが、ルソーは学問や芸術が発展は習俗の腐敗を伴うと主張した。ルソーは一般に啓蒙思想の代表的人物とみられているが、この処女作から分かるように、彼は純粋な啓蒙思想家ではない。次の『人間不平等起源論』につながるルソーの文明論的視座を伺うのに格好の著作と言えよう。
紙の本
屁理屈論と思われましたが・・
2019/10/19 23:03
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:岩波文庫愛好家 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ルソーにとって本作はデビュー作品であったとの事ですが、それにしても屁理屈っぽい感じを拭い去る事は出来ませんでした。プラス、何とも遠回しというか、婉曲的というか、二重否定表現までお出ましになるし。
しかし、解説を読了して納得しました。ヴァンセンヌに捕らわれの身となっているディドロに『学問と芸術の復興は、習俗の鈍化に寄与したか』という1750年度の懸賞課題に応募するに当たり、学問を肯定する内容だと正当過ぎて新鮮味に欠けるとアドバイスされたのがきっかけだった訳です。学問を悪だと表現していますから。
ただ悪とは言っても、本当に悪なのかというと、そこは屁理屈っぽい感じがするのですが、学問を身に付けると、全て知った感を振る舞ってしまい、故に悪だ、と表現する訳です。
と、まぁ、後に人間不平等起原論・社会契約論・エミールなどを発表していくルソーの初期作を読んで下地作りをしておいて損はないのではと思います。
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