紙の本
立花隆の絶頂期。
2002/07/21 15:29
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投稿者:優樹O - この投稿者のレビュー一覧を見る
近年そのオカルト志向や理科系への理解力不足(理系文系の枠組みを超えた知識人という触れ込みだったのだが…)などから批判が相次ぎ一時ほど評価が高くない著者だが、かつてのジャーナリストとしての功績の価値はかわることはない。本書はそんな立花隆が絶好調だったときのジャーナリズム研究のレポートである。
ジャーナリズム研究といってもアメリカでのウォーターゲート事件の報道をテーマに関係するジャーナリスト達にインタビューをするといった単純な内容であるが、出てくる記者がアメリカの有名なジャーナリストで決して飽きない構成になっている。とくに日本の記者クラブに言及した個所はいまだに未解決の問題なので非常に面白い。
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日本の新聞とアメリカの新聞の性格の違いが非常によくわかりました。解説を筑紫哲也がやっていたり、朝日の話が結構多いんですが、朝日の見方がちと変わりました。多少はまともなことやってるんだなと。弟が持ってくる情報やWiLLのおかげで、頭から否定していた朝日なんですが、結構そうでもないことが発覚。本田勝一も含めてね。
報道の見方がかなりガラッと変わりました、この本で。新聞は元々読まない(時間がない)のですが、テレビのニュースは見るので、そのときに注意していこうとは思います。
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アメリカのジャーナリズムを取材することによって、日本のジャーナリズムがよく見えてくる。さすが立花氏の指摘はするどい。ウォーターゲート事件がその後の世の中や日本に与えた影響が、どれほどのものだったのか、改めてわかる。
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1984年(単行本1978年)刊。ウォーターゲート事件報道のウッドワード、ベトナム戦争報道のハルバースタム、ワシントンポスト編集局長ブラッドリーと著者との対談集。他、著者の報道の自由に関する論考が付加されている。著者の雑誌ジャーナリズムに関する考えは時代を反映しており、現代に妥当するかは疑問だが、各人との対談は興味深いし、継続的リサーチを担当してきたジャーナリストの気概を感じられる。また、彼らの言葉の端々から、ベトナム戦争のアメリカに残した負の刻印を否応なく感じさせる。が、湾岸戦争後はどうなのか?
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アメリカのジャーナリストの取材インタビューと日本とアメリカのメディアのあり方の違いについて述べている。
新聞はほとんどが中間報告で終わる。雑誌は最終報告まで書けることが多い。取材時間の長さの違い。
主観記事と客観記事を分けて読む。
アメリカは修正憲法1条で知る権利をうたっている。
アメリカはテレビのネタを新聞記事にするが、日本は新聞がニュースソースにあたっている。
アメリカは国土が広いので、地方紙になる。