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人類の滅亡を見届けた機械たち(自立した意識をもち、自己を複製することもできる)は最後の人類だった男の遺言により、宇宙へと旅立つ。
機械たちの作った宇宙船には、人類史の中からピックアップした人間の再生情報(記憶までも)が載せられていて、惑星探査なんかの時には、調査に最適と思われる人物たちが再生されてきます。この人物たちがさすがに一癖あって面白い。ただ、再生された彼らはいわば「コピー」なので生殖能力をもたず、また、いくらでも替えが効く存在でもあるのが、「機械」と同じようで悲しくもあり…。作中のある人物が思ったように、いのちってなんなのかなぁと思わされました。
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久しぶりの日本のハードSFです。しかも川又さんは初めてです。
僅か200ページ強。その割りにテーマが大きすぎます。このために書き込み不足の感じが否めません。巡る星々もごく僅かで、いきなり大団円に行っちゃう感じです。
欧米のSFならば、少なくとも上下2巻、700ページもの位にするでしょう。そういえば小松左京の小説にも、時々こんなのがありましたね。日本のSFの特徴なんでしょうか。。。。
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ページ数は少ないですよ。
(このシリーズの別の作品もやっぱり少ない)
だけれどもスケールがとてつもなくでかいんですよね。
哲学要素まで絡んでくるなかなかの小さなデカブツ。
最後の門の描写とか、その後の描写が秀逸すぎてね。