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080509(s 080528)
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100205(c 100530)
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多分前に灰谷健次郎の話は読んだことがある
でもそれは多分、10年ほど前のこと
改めて読んでみて
筆者が描出する、子どもの純粋な目線が暖かい
子どもは大人を憎みながらも愛している
そんな表現にリアリティがあった
今、子どもから大人になろうとしている私だからこそ
忘れる前に思い出せたことなのかもしれない
子育てで悩んだ時は、もう一度子どもの目線を思い出すために
読んでみたいと思う。
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大人と子どもを並べられると、大人の方が色々な経験をして、色々なことを知っていて、色々なことができるように思う。
でも、大人に比べて子どもが考えていないか、といったら、そんなことはない。
頭の中を覗くことはできないから、ちゃんとは優劣をつけられないけれど。
時と場合によっては、大人よりも子どもの方が、よく見えている。
そのことは、子どもの時にはよく知っているし、「それが分からない大人にはならないようにしよう」と決意もするのに、どうして大人になると忘れてしまうのか。
そんな不思議を久しぶりに思い出す作品だった。
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底本1985年刊。貧困・病苦・親の離婚・片親家庭。児童小説の括りでは、余りに重い状況設定。そしてホロ苦い読後感。一見明るそうだがそうではない子供ら。良くも悪くも著者らしい、苦難を前面に置いた短編4本(悪く言えば一時期の大映TV作品と被る)。かかるあからさまな悲劇設定でないと悲しみの物語が紡げないのか、との悪印象も感じなくはない。が、ここを割り引けば、微妙な心の揺れも感得できる作品か。なお「透明人間」になりたくて経歴等を誤魔化し、キャラを自ら創作する少年が登場するが、90年代少年像の予兆の如き印象を受けた。
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文章がとてもよい。
どれを読んでも、子どもを一つの人格を持った人間として扱わなければならないということに改めて思い至らせられる。
子どもに向き合うことへの覚悟も自覚させられる。
特に「友」がぐっと来た。
●燕の駅
心臓病の少女と母親とALSの男性。
少女は母親にひねくれた態度をとってしまうが、男性と知り合って少し変化が起こる
●日曜日の反逆
不幸な生い立ちの少年とホテル経営者。
実は少年は何不自由ない境遇であった。
●友
「いい子」という立ち位置が落ち着かない少女と不良気味の少年。
教室は荒れているが、子どもたちなりの論理があって、ちゃんと考えている。教師はちゃんと向き合っていない。
●子どもの隣り
幼稚園ぐらいの男児と父親。男児は高校生や老人に連れられて多様な世界を垣間見る。