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三国志 1 みんなのレビュー

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みんなのレビュー205件

みんなの評価4.2

評価内訳

205 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

三国志初心者として。

2004/09/18 05:42

11人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:POPPO - この投稿者のレビュー一覧を見る

余りにも有名すぎる話、「三国志」。
そして三国志といえば余りにも有名すぎる「吉川英治」。
私ははるか長江を臨むように「全八巻」という文字を片手を目の上に
かざすように本屋の棚を眺望し、一巻を手に取る。
通勤時間しか読書タイムが取れない自分にとって、天竺ははるか彼方だ。

と思いきや、読み始めたら何故か止まらない。
あまりに多い登場人物に辟易しながら止まらない。
せっかく覚えた勇猛な登場人物が次のページで軽く首をはねられて
しまってがっかりしても、止まらない。
ずっと前に出てきた名前がはるかな間をおいて出てきたときに、
「これ誰だっけ?」と思い出せないまま、止まらない。
違う人物と途中で混同してても、止まらない。
ミステリーのように次へ、次へとは急かされずに、でも止まらない。
凄い人物の死に様が超あっけなくてがっかりしても、止まらない。
劉備がデブだったという事実にプチ失望しても、止まらない。
魏呉蜀の地図の境界線が書かれてなくてイライラしても、止まらない。
途中でヒーローがほとんどいなくなっても、止まらない。

ゆるやかに確実に、私は完結まで流れに乗っていく、その理由に気付いた。
吉川英治の見事な文章で、私は長江の流れに浮き沈みする人間の営みの
魅力に引き込まれていたのだ。
何遍となく繰り返される殺戮や裏切の中で大小に輝くはかない命たち。
勇者でさえ歴史の流れの中ではひとつの小さな渦に過ぎない。
さすがです。

しかしさすがは人口世界一の中国、白髪三千畳の国。昨日3万の大群が
戦で100に減っても、ちょっと時間をおいただけで以前より増えてたり、
曹操なんか強烈な敵の軍勢に何度もボロボロにされながら、
何故か不思議に生き残る。
この大ざっぱさも、実は三国志の最大の魅力かも!

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紙の本

大の男が涙する巨匠吉川の最高傑作

2003/03/07 00:01

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:佐伯洋一 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 三国志は西暦184年前後から約百年にわたる中国の物語である。日本はこの時代卑弥呼が出現している頃です。よく孫子の兵法などと言ったりしますが、孫子が活躍していた時代はこれよりはるか昔の話です。孫子の子孫も三国のひとつ「呉」の皇帝として登場する。
 さて、吉川三国志は三国志といったらこれ、というほどの有名な本です。内容的にも、語彙は豊富、文章は滑らか、読者を飽きさせない展開の速さ、何をとっても超一級品です。
 視点としては蜀の建国から滅亡までを劉備玄徳を中心に描かれています。前半は劉備、関羽、張飛の義兄弟の活躍を中心に。有名な魏の曹操の若き日も随所に触れてある。

 後半は劉備から遺児を託された諸葛孔明の忠義一筋。滅び行く帝国の重みと劉備への忠誠を心に、国力で三倍する魏に一人挑む孔明の活躍を描く。前半は関羽、張飛、趙雲といった中国広しと言えども、これ以上はないという最高の人材が国を盛り立てていた、いわば成功の歴史を描く。後半はこれら若き日に最強といわれた人物たちが老いるとともに、気づいてみれば国は人材難。支えうるのはただ一人孔明のみという状況。前半と後半は見事、対比をなしており、後半を読むにあたり前半を読者に想起させ涙させる吉川栄治の文章は「見事」というほかない。

 現代人が忘れてしまった、儒教精神、忠義の心を私たちにもう一度感動とともに思い出させてくれる吉川三国志は最高の文学だと思う。難しい解説が必要な文学よりもダイレクトな感動を与える吉川三国志を私は自信を持ってお勧めします。


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紙の本

乱世の英傑たち

2002/07/16 21:25

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

三国志を読もうと思って図書館で見つけたのが吉川英治のシリーズだった。
年期が経っており所々に折り目まで付けられていたものだったが、それは大勢の人が支持して読んだからだろうと思って多くある三国志の本の中から選んだのは正解だった。
今の若者から思えば少々古めかしい言い回しも何だか登場人物達の威厳を増長する効果となって、読み手を惹きつける。

本書では蜀の劉備を中心とした視点で進められていくが、魏の曹操や呉の孫堅も登場し彼らの近辺の様子も語られている。三国志の一般的な知識しか知らなかった私にとっては、どういう流れによって彼らが自国を建てていったかが次々に分かってくるのでありがたかった。そうはいっても物語なので著者の創作の部分もあるということらしいが、そこがあるからこそより一層楽しめるというものだろう。

五十近い父の代では有名らしいが、十代の私でもとても楽しく読めるものだった。

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紙の本

広大な中国を舞台に、命をかけて戦う英雄たち

2001/06/21 20:14

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:タッピング - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「三国志」は、古の中国を舞台に、英雄たちの覇権をめぐる争いをえがいたものだ。本シリーズは、時代小説の巨匠・吉川英治による三国志である。

 黄巾の乱に端を発し、各地の英雄たちが動き始める。武を誇る者、知略に長けた者、狡猾に動きまわる者…三国志に登場する人物たちはみな個性豊かだ。彼らは文字通り命をかけて争いの世を生き抜く。その中から生まれるドラマこそ、三国志の魅力だと思う。
 
 広大な中国を統一するのは、劉備か、曹操か、孫権か、それとも…? 吉川「三国志」は、一度読み始めたらやめられなくなるだろう。

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紙の本

すいすい

2016/02/22 00:07

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:koyarin - この投稿者のレビュー一覧を見る

三国志は,とかく,登場人物が多すぎて,読むのが大変だとの言葉を聞くが,すいすい読める本なので,登場人物に混乱をきたすというのは,誤った先入観だと思う。

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紙の本

三国志指南書。

2003/06/04 12:34

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:戸隠かれん - この投稿者のレビュー一覧を見る

三国志演義の物語は、いまも中国のみならず日本でも根強い人気がある。
老若男女問わず、一度読むと更なる三国志ワールドを期待して、なかなか抜けられない魅力。これが人気の秘訣と言える。
 しかし、そこまでの人気ぶりは、たとえば中国で稚拙な三国志を描いたり、映像にしたりするとして、その作品が視聴者や読者の反感をかうと、作品の作者や会社は潰されてしまうほどだという、なんだか恐ろしい話だ。
 そんな中国に日本の三国志同人誌を持って行ったならばどうなるだろう…という好奇心もあるが、やめておこう。まだ死にたくない。いや、死ぬならいいが、生半可に生かしてしまう、そこが恐ろしい中国の歴史。
 と、まぁ余談はこのへんで。
 吉川三国志、である。
 日本人にしてよく資料を集め、日本人にしてよく中国人の気質までをも理解して描かれてあるこの作品は、陳舜臣氏曰く「吉川英治さんが、レベルの高い三国志を描いてしまったので、後に書く者が非常に難しくなった」とものの本で言っている。また続けて「吉川三国志を乗り越えようと壁にぶち当たり、挫折するものも多かった」とまで。
 それほど、日本の小説家に多大な影響を及ぼし、かつ人々の心を魅了し離さないこと現在進行形であるこの小説は、私は、三国志の指南書であると思うのである。
 読みやすい文体、わかりやすい説明は、はじめて三国志を手に取った人も理解しやすいと思う。そして、吉川英治独特の文字の配列によって生み出される臨場感にどっぷりと浸られるとよい。
 そして、貴方も、三国志ワールドから抜けられず、とうとう検証本や関連本、ひいては中国史の本を買いあさる我々の仲間と化すだろう。
 待っていますよ(ニヤリ)。

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紙の本

三国志といえば吉川英治

2002/07/22 18:06

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:奥原 朝之 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 三国志といえば吉川英治である。誰もがそう思っていると信じて疑わない。横山光輝氏のコミック『三国志』も吉川三国志をなぞっている部分が多分にある。と思えるシーンが随所に見られるからである。それほどに出来は素晴らしい。

 本書を手にしたのはちょっとしたことからだった。パソコンゲームの三国志の面白さに没頭し、その後実際の史実はどうなのだろうかと思ったのがきっかけであった。数多くある三国志の中でも吉川三国志を手に取ったのは単に本屋ですぐ手に入ったからである。この選択は間違っていなかったと今でも思う。
 物語の展開。心理描写。どれをとっても描き方が見事だ。

 今から2300年程昔の中国にこれほどの人物が数多くいたのである。また中国全土に渡って戦争が繰り広げられていく。序盤の佳境である赤壁の戦いは圧巻である。それまで圧倒的な勢力を誇っていた曹操の初の敗北である。しかも惨敗。

 偉大なるかな中国。このような国から文化が伝播してくるのは当然のことだろうと改めて実感した。

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紙の本

決定版!!

2001/12/02 20:10

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:アカベコ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 数多くの作家が書いている三国志、中でも決定版といえるのが、この吉川版三国志。内容は言わずと知れた、中国・後漢の滅亡から三国の鼎立とその崩壊までの時代に活躍した、劉備や曹操、関羽、諸葛亮ら名将・知将らの姿を描く。
 どうやら横山光輝のマンガ「三国志」も、本作を下敷きに書かれたらしいんだけど、知ってた? 吉川英治の創作もけっこう入ってるらしいんだけど、それまでも忠実にマンガ化されているんだって。この横山版「三国志」に限らず、誰が書いた三国志にも、この吉川英治の創作が入っているんだから、その影響力の大きさがうかがいしれますね。本作を読んでから横山版三国志や、柴田錬三郎・陳舜臣などが書いた三国志を読み比べるのもおもしろいですよ。

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2004/09/25 13:33

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2004/09/27 01:25

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2004/10/03 18:35

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2004/10/15 14:20

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2004/10/20 09:52

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2004/12/16 16:13

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2005/02/23 17:22

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