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みんなのレビュー4件

みんなの評価3.8

評価内訳

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4 件中 1 件~ 4 件を表示

紙の本

ヴェラスケスと名画へいざなう娯楽名作

2005/12/05 09:18

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は美術界を舞台にした小説である。数年前に読んだ本書を再び引っ張り出してきて読み直したが、はやり良い出来である。読み直す動機となったのは、テレビの美術番組で本書に登場するディエゴ・ヴェラスケス作の傑作『鏡の中のビーナス』を取り上げていたからである。この番組ももう始まってから何年も経つのに今頃この一枚を取り上げるのはむしろ遅過ぎた。
テレビでは何も言ってはいなかったが、小説の中ではこの『鏡の中のビーナス』の他に、ヴェラスケスによる同じ女性を描いた『フィオナ・オデスカルキ侯爵令嬢』という作品があるというのだ。
所有者がこの作品がオークションにかけると発表したので、世界中の名だたる美術館と収集家が色めき立って情報の収集に駆け回る。本書の主人公は、米国ワシントンDCにあるナショナル・ギャラリーの館長、アンドリューとニューヨークにあるメトロポリタン美術館の館長代理であるオリヴィアである。
この2人は当初は反目しあっていた言わばライバルであったが、愛し合うようになり、共同でオークションに参加することになる。
そこまでの過程が興味深い。オリヴィアにはイタリア人の有力な後援者が付いており、情報を含めてオリヴィアに対してあらゆる援助を惜しまない。その甲斐あって金的を射止めるのだが、同じヴェラスケスの作品であるか否かを確かめるために、ロンドンの有名美術館に夜間入り待ちで忍び込み、展示されている作品を洗浄して確かめるなどの大活躍である。
オリヴィアとアンドルーは一緒にマドリッドまで赴き、ヴェラスケスの宝庫であるプラド美術館を見学したり、美術愛好家にとってはサービス満点でこたえられない作品となっている。作者のホーヴィングは、ニューヨークにあるメトロポリタン美術館の館長を務めたこともあり、小説の中身もあながちフィクションとはいえない部分があると思われる。とりわけ、美術館が如何にして著名な絵画を購入するか、あるいはその購入の組織的な手続きがどのようになっているかを描かせたら、それはおそらくドキュメンタリーに近いものになっていると思われる。
本書はもう数回読んだのだが、何度読んでもそれに耐える作品である。アンドルーとオリヴィアの恋愛話が登場するのはやや余計だったような気がするが、ストーリーの骨組みは絵画にまつわるミステリーであって、斯界(ヴェラスケス、オークションなど)への興味を深めてくれる娯楽性に富んだ作品であった。

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紙の本

元メトロポリタン美術館長のロマンス・絵画ミステリー

2001/08/29 10:32

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ミオメロディ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 同著者が書いたメトロポリタン美術館の内幕「ミイラにダンスを踊らせて」のエピソードがそこここにちりばめられており、美術界の経験と館長の実績がうかがわれる。
 美男美女のロマンスや富豪の札びらやら貴族の館やら、CIAやロシアの陰謀やらマフィア風大物やら、絢爛豪華のひとことだが、そのぶん楽しんで読めるのはまちがいなし。

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紙の本

メトロポリタン美術館館長が書いた活劇もの

2001/07/10 15:10

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:びたるん - この投稿者のレビュー一覧を見る

 同著者による謎の十字架を読まれた方であったらお分かりだろうが、この メトロポリタン美術館館長の書く本は面白い。謎の十字架は、謎の十字架を獲得するわくわくどきどきするようなノンフィクションの話であるが、それを基本構想として名画で同じような話を小説にしたのがこれである。期待どおりわくわくさせてくれる。フィクションだけに、いろいろとサービスも満点である。そして、もちろん、真贋の見分け方とか専門的な記載はフィクションでなく実体験に基づいているものがふんだんに取り入れられており美術のプロが書いただけの小説として見事に仕上がっている。

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2023/03/28 20:40

投稿元:ブクログ

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