2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:きんぴら - この投稿者のレビュー一覧を見る
有名すぎるくらい有名な物語だ。古代中国、麻のように乱れた時代。官は腐り民は苦労ばかり。なのにこれほど魅力的な時代もない。徳の人劉備。自分の中に理想を持ち、戦いになったとしてもそれを突きとおした曹操。水を操り国作りに画策する孫権。
魅力的な武将が動き、考え、死に生きる。生きている人間が動いている。確かにそう感じる。長いストーリーだが読んでみるとあっと言う間。間をおいて、何度でも読みたい本となった。
紙の本
日本人にとっての三国志演義
2017/12/31 00:29
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mistta - この投稿者のレビュー一覧を見る
立間氏訳よりも、やはり吉川三国志だろう。
漫画横山三国志も吉川三国志がベース。
魏の名将張こうが三度死ぬことくらいはご愛嬌。
後半の主人公諸葛亮が死ぬ。作者はここで筆を進める
気力が減じて、後のストーリーは超駆け足のダイジェスト。
諸葛亮の忠節ぶりと言うと、吉川三国志を連想する。氏も
きっと諸葛亮が好きだったのだろう。
曹操のこともきちんと褒めている点は嬉しい。
読みやすさ、親しみやすさは上位に位置する三国志ものだと思う。。
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:よさ - この投稿者のレビュー一覧を見る
三国は、晋一国となった。
この三国志の最後の文章です。全巻を読み終わってこの文章にたどり着いた時に、どれだけ感慨深かったことか。さらっと書いてあるこの一行に、どれだけの歴史が詰まっていることか。いろいろな思いをめぐらせながら、最後の文章をもう一度読んでみる。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:koyarin - この投稿者のレビュー一覧を見る
三国志の壮大さもさることながら,この日本語版を執筆した吉川氏も,すごく偉大な人物である。今後,これほどの大作を書いてくれる著述家は,あと2~300年は出ないと思う。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
曹真をはじめ多士済々の魏に対して、蜀は、玄徳の子劉禅が暗愚の上、重臣に人を得なかった。蜀の興廃は、ただ孔明の双肩にかかっている。おのが眼の黒いうちに、孔明は魏を叩きたかった。――かくて祁山の戦野は、敵味方50万の大軍で埋まった。孔明、智略の限りを尽くせば、敵将司馬仲達にもまた練達の兵略あり。連戦7年。されど秋風悲し五丈原、孔明は星となって堕ちる。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
言わずと知れた、日本で最も代表的な三国志。
だが、”正史派”の私にとっては”演義”に基づく話は興味がない。
姜維が登場するこの巻だけ買った。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
陳宮の死に様/孫乾の地味かつ重要な仕事ぶり/夷陵にて火計陸遜/魏延を斬る馬岱…なにせ長いので他にもいろいろ。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
孔明死して遂に完結…!世代がほぼ完全に入れ替わって、なんか淋しかったです。最後の最後、馬岱かっこよかった!
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
実家からレンタル。姉の。
2009/05/12 読了
この巻はもうつまんなかった…。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
孔明の活躍と苦心、司馬懿の対決。あまりに面白かった。
なぜ蜀に人材がいなかったのか。「後蜀三十年」で少し考察されているが、劉備のすごさをここで再認識する。
この年で読んでみると、呉の方針に共感することが多かったのだが、劉備のカリスマ、人心掌握はすごかったんだろうな。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
羅貫中の三國演義をもとにした小説の名作である。古風ゆかしく美しい文章は読みやすく、物語の世界に読者を引きずり込む力がもの凄い。私は学生の時に読んだが、大げさでなく寝食を忘れるようにして1巻から8巻までを一気に読んでしまった。
なお第8巻にて諸葛孔明が五丈原に没し、三国が晋に統一される。これにて物語は完結。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
1~8巻。
面白かった。
次々と魅力ある人物が消えていくのは寂しかった。
昔、NHKでやっていた人形劇の影響もあって、「劉備は善。曹操は悪」の観念があったけど、これを読んでむしろ曹操が好きになった。劉備は優しいが、やっぱり優柔不断でどこか頼りない。
他には関羽、孔明が好き。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
ただ一人。
孔明、最後の戦いが始まる。
ああ、壮大な人間劇。
またの読む日を楽しみに、本を綴じることにする。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
吉川英治先生の大胆で繊細で美しすぎる文体の輝きが頂点に達する最終刊です。その素晴らしさをどうにも上手く表現できない自分の語彙の貧弱さが悲しいです。
本編(この刊には「篇外余録」と言う番外編が掲載されています)の最後の三行に、この壮大な物語の全てが端的に表されているように思います。
その三行を読んだ時、私の中で全ての時間が止まりました。永遠にその三行を読んでいたいような気になりました。難しくて何度読んでも理解できなかっただけかも知れませんが。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
いやー「沈まぬ太陽」以来の長編小説、長かったけど、おもしろかったです。
三国志。
三国志自体が登場人物が星の数程いて、それぞれにドラマがあって泥臭いところから煌びやかなところまで幅が広くておもしろいってのもそうなんだけど、俺は読み進めていく中で、このおもしろさは著者である吉川英治の文才によるところも大きいんだろなって思いました。
すごいなー、これだけの大作を書き上げることって、大仕事だ。
でも、この三国志を読んでる3ヶ月間で、いろいろ新しい価値観に触れることができたのがなによりの収穫でした。
個人と組織との考え方の違いを、自分の仕事に照らし合わせながら実感として得られたところ。まぁ答えはこれから仕事をしていく中で得ていかなきゃなって思うけど。
あと、この三国志に限らずだけど、今まで読書の話をしなかった人と話ができて、「あー俺も昔読んだよ」って人と登場人物の話とか場面での話とかして仲良くなれたり、レッドクリフの影響もあって時事ネタでも出てくるようになった追い風も受けて(まさにレッドクリフの話じゃねーか)、相手のことがもっとわかったり少し仲良くなれたり、作品に対しての読んで良かったことと同時にそんな経験もできてとっても楽しい3ヶ月間でした。
1巻完結的な本を読むのもいいけど、こういう長編じゃなきゃ書き表せない、何代にも渡るようなスケールの大きいものの見方を学んだ3ヶ月だったなと思います。
俺も、これを読んでくれてるみんなも、じーちゃんばーちゃんがいて、両親がいて、自分がいて、兄弟がいて、そして俺達からまた次の世代が生まれて、そうやって続いていくんだ。今は家族じゃない人たちとだって、どっかでつながってたかもしれないし、これから先のどこかで俺か俺と縁のある誰かとつながっていくかもしれない。その中で、脈々と受け継がれていく大事な価値観や、教えなくても伝わるものがあったり、家庭の味とかそれぞれの家庭ならではの形もあって、そんな時の連続の中で、そばにいる人たちの幸せをみんなで守りながら暮らしてきた人生の先輩たちがいて、俺もそうやって暮らしていくんだよな、とかしみじみ感じてました。
そんな価値観から言えば、年を取っていくことってそんなに捨てたもんじゃないですね。
年を取っていかなきゃ、自分の先の未来は見えてこない。これから先、5年後、10年後になればじーちゃんばーちゃんが生きてる人も減ってるだろうけど、その人たちに代わる役割を担う人が、そういったところだからこそ見える人生の起伏や人情の機微を後世に伝えていく。それが何も意識せずに当たり前にできてるような循環が本来あるべき姿なのかな、とか思いました。
今の自分は誰かのために何ができるかな。
5年後に、できることは増えてるかな。伝えられることはより深く、大きくなってるかな。
いつまでも変わらないものも大事にしたいけど、周りの人を助けられたりできる自分をもっと大きくできるよう頑張っていきたいなと思いました。
なんか、三国志の感想からちょっと話がずれてるけど、登場人物それぞれ自分なりの��いを持って自分の人生を生きている。それは、今も変わらずに大事なことだし、俺も自分の人生をもっともっと(金銭て意味じゃなく)豊かに生きていければ楽しいなと思いました。
欲しいのは物じゃなく、人物。
仲間がいて、笑いがあって、そんな時の連続を自分の人生として送っていきたいと思います。