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紙の本
家康は信康を憎んでいた?
2002/06/14 02:09
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投稿者:戦国マニア - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本の戦国時代に取材したミステリー短編集。
「徳川家康の嫡子信康は才気煥発にして気質剛胆。その才の故に織田信長から妬まれることになり、死を賜わることになったが、その時の家康の嘆きようは一方ならぬものであった」というのが、一般に知られている事実。
しかしいかに忍従は当時の旨としても、嫡子をむざむざと殺すものかという疑問もある。
表題作は、通説とは全く逆の視点からこの経緯を見事に解き明かす。
もちろんフィクションなのではあるが、この仮説によればすべてつじつまが合ってしまう点がこの作品のおもしろさ。
戦国時代を多少知っている方には特におもしろく読める。秀作揃いの一冊。
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