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学生街の殺人 みんなのレビュー

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みんなのレビュー160件

みんなの評価3.5

評価内訳

160 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

深い

2008/04/17 23:54

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あん - この投稿者のレビュー一覧を見る

3つの事件の謎に挑むサスペンス。
誰が犯人かということよりも、主人公の恋人が隠し続けた謎に焦点が当てられています。
毎度ながら「よく練られているなぁ」と感じる作品でした。
必ずと言っていいほど、その時代の最先端の科学・技術が登場するのも面白い。現代にも通用する知識です。

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紙の本

犯罪の重層構造を堪能できる良作。

2017/02/11 12:06

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:hee - この投稿者のレビュー一覧を見る

犯罪の重層構造は、作者の構成力・想像力・力の入れようを表していると思います。

『卒業』との絡みは、旅先でふと旧友に出会ったかのような感じ。ちょいとうれしくてなんとなく微笑んでしまう。
主人公の謎解きが”ひらめき”によるところが多かったように感じる。そこでそう分かっちゃうんだぁ?って感じ。

ビリヤードやエクスパート・システムについて、知識が深まったように思う。こういうのをトリックに絡めるのもありなのかな?

主人公とその父親との会話が好きです。父親の奥ゆかしさ、懐の深さがいい。

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紙の本

うらぶれた学生街で起こる連続して起こる殺人事件。モラトリアムを生きる光平が事件に巻き込まれて…

2002/05/24 03:23

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くろねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

大学を卒業したものの、そのまま就職する気になれず、進路を決め兼ねて
アルバイト生活をしている光平。
年上の彼女広美とは、なんとなく微妙な関係。
バイト先のビリヤード店や、広美が友達とやっているスナック「モルグ」に
やってくる様々な常連客達。
第一の事件の被害者でもある松木の言う通り、なんとなくよどんで、
生きている気のしない街。
学生街は学生街でも、大学の正門が変ってしまい「元」がついてしまうから。

そんなうらぶれた街で起こる連続して起こる殺人事件。
果たして、犯人は同一なのか?
被害者の間には、どんなつながりが?
どういうわけか、立て続けに第一発見者となり、
否応なく事件に巻き込まれていく光平。

どんどん沈んでいく街。
再起をかけた商店街のイベントもとんでもない結果に終ってしまう。
街が沈んでいく時というのは、そんなものなのでしょうか。
そして、この事件そのものが、そういう街だからこそ起こったような気がして
仕方がありませんでした。
街が沈むから人も沈むのか、
人が沈むから街も沈むのか。
ニワトリと卵のような関係なのかもしれません。

現れた香月刑事に張り合うわけでもないでしょうが、
事件を自分の手で解決しようと動き出す光平。
そうしないと、自分の中でいろんなことに決着がつかなくて、
動き出すことができないような気がするから。
そう感じること自体、事件が少しずつ光平を変えていた証なのかもしれません。
とにかく、広美の妹である悦子とともに、警察とは別の動きを始めます。
この悦子の明るく行動的な姿は、よどんだ街に一陣の風を
巻き起こしてくれたような気がします。
誰もが、そこから抜け出すことを夢見ながら、そのままそこで暮している、
そんな街に。

そして、事件が解決した時、光平も、また、1つの道を見付けたようです。
とても悲しい事件だったけれど…
本当に、人の心というのは、弱いものだけれど…。
何かが終る時、きっと、それは新しい始りでもあるのでしょう。

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紙の本

遅かった

2020/06/18 11:09

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ねむこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

もっと早くに出合っていれば、楽しめたのかもしれないけれど、近年の著作とどうしても比べてしまい、つくづく初期作品だなぁと思ってしまった。

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紙の本

学生街は心を学生レベルに押し留める

2020/01/19 00:31

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:テトラ - この投稿者のレビュー一覧を見る

東野作品4作目の本作は2作目の『卒業』の流れを汲む青春ミステリで、分量も今までの作品が350ページ前後であったのに対し、470ページ弱と増した事からも、当時この作品にある思いを秘めていた事が予想される。
とにかく東野氏の若さの主張が横溢しているのだ。

舞台は大学の正門の場所が変わったことで寂れゆく一方の旧学生街。そこの一角にある喫茶店兼雀荘兼ビリヤード場の店でバイトする主人公光平。大学を卒業するも、素直に社会の組織に組み込まれる事に嫌気が差し、自分が何者であるかを模索しているモラトリアムな男。そして同じバイト仲間の松木に至っては一旦勤めていた会社を辞め、あるチャンスを待ちながら同じバイト先で燻っているといった男である。
そして光平の彼女広美はいきなり堕胎を告白するシーンから登場し、しかも光平との不思議な出会いから、光平には内緒に通っている障害児童の幼稚園へのボランティアなど数々の謎めいたエピソードを孕み、そして唐突に殺される。そして光平と一緒に広美の死の真相を探る事になる妹の悦子に加え、他にも登場するのは派手な男性経験を重ねてすぐに寝る同じバイト仲間の沙緒里に、ビリヤードを打ちに来るサラリーマンの『ハスラー紳士』こと井原、同じくビリヤード仲間の大田助教授と本屋の時田、広美の友人かつスナックの共同経営者日野純子、かつて広美の恋人だった香月刑事、そして後半、重要な役回りを演じる斎藤医師と、老若男女問わず、それぞれが非常に青臭い信条や傷を持って生き、主張する事を止めない。
これだけみんなが青臭い純粋さを持っていると、なんだか二流のテレビドラマを観ているようで、今回ばかりはちょっと恥ずかしさを抱いてしまった。

この作品には『卒業』同様のペシミズムが流れているのは確かだが、『卒業』が私の中で高評価なのは主人公加賀の一本筋の通った性格と、サブキャラクターである恩師の南沢雅子の含蓄ある台詞に痺れたからだ。
それに対し、本作の主人公光平の確たる目標もなく、ただ現状に不満を抱きながらも行動を起こさない弱さ・青さ、そして周囲の人間誰もが自ら恣(ほしいまま)に振舞う未成熟なところが物語の要素として物足りないのだ。やはり物語を引き締めるには他に同調しないキャラクターが必要なのだ。被害者である光平の恋人広美にその片鱗が窺えるものの、その自己犠牲的な性格が他者に比べて両極端すぎて、バランスを欠いているように感じた。

しかしこの若い頃経験するまったりとした雰囲気、常に何か満ち足りない物を感じていた想い、これこそ東野氏が本作で書きたかったことなのだろう。いわゆる大人の常識に逆らうように世間の波から外れた生き方、そういう青い時期を本作ではテーマにしたように思う。

そして光平の父親の言動。定職に就かずフラフラしている息子に対し、叱責することなく、むしろその生き方を認めて去っていくその姿は、大人のそれではない。やはり親というのは子供に対して壁であるべきで、子供の人生の選択に対し、その覚悟を確かめるべきなのだ。私ならば、こういう物分りのいい親は自分の成長をストップする悪しき存在でしかないので願い下げである。

この470ページ弱の物語の中には、旧学生街の退廃感、そこを訪れる人々それぞれの思惑、彼ら彼女らが微妙に交錯することで始まり、あるいは終わる群像劇を背景に、エレベーターにおける密室トリック、アリバイ工作、そして1987年当時、最新の科学技術であった人工知能AIの話などなどが盛り込まれており、正直ページを繰る手を止まらせなかった。

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2004/11/20 12:11

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2005/03/02 01:57

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2005/10/13 23:24

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2006/06/25 20:47

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2006/08/06 12:35

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2006/08/18 11:04

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2006/12/07 01:33

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2007/01/13 01:16

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2007/01/23 10:43

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2007/07/15 07:27

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