投稿元:
レビューを見る
映画が有名なカポーティの中篇。
終盤部の展開が良かった。特にラスト、猫をホリーに重ねた描写にはグッときた。
時代が第二次世界対戦を舞台にしてるのに貧相な感じがしない。
カポーティの作品の切なさを何より助けているものは、彼の華麗で幻想的な文体だと思う。
「美しいものは儚いものだ」から。
映画も観よう。
投稿元:
レビューを見る
映画版の主人公をオードリーヘップバーンが演じたことで有名になった一冊。自由気ままな主人公と隣人とのお話。日本語版。
投稿元:
レビューを見る
ついついオードリ・ヘプバーンが頭に浮かんでしまいます。あまりにも映画が有名すぎるんです。その設定やストーリーは、小説とは異なるようですが、ここでは触れません。映画を見てない人にとっては、そんな解説されたってチンプンカンプンに違いないから。この小説を読んでみて感じたことは、文章に噛み応えがあるということです。ため息ついちゃいます。そして、訳者の力もあるんでしょうが、平易な表現でスラスラ読める。肉汁をたっぷりと湛えた、ナイフでスッと切れる上質のステーキを戴いているようなものです。是非一度、ご賞味下さい。表題作以外の短編も、オマケの趣はありません。それぞれに個性が感じられます。中でも、タイムリーだった「クリスマスの思い出」には、涙腺を刺激されました。仲睦まじい老婆と少年が、素敵なクリスマスを迎える様子を綴ったお話です。
投稿元:
レビューを見る
タイトルしか知らない人は絶対に内容を勘違いしているであろう、カポーティの超有名な小説。大好きというか、かなり好き。ホリーの生き方ですよ、あなた。それを崇拝していた高校時代の自分に戻りたい。
投稿元:
レビューを見る
表題作『ティファニーで朝食を』は映画『あの頃ペニーレインと』に何となく似ていると感じた(ちなみに解説には、映画版の『ティファニー・・』と原作は全く別物との批判があった)一方で、『ダイヤのギター』はどことなく『ショーシャンクの空に』のテイストを感じた。つまり、新鮮さには欠けるがその分とっつきやすかった。
投稿元:
レビューを見る
これを読んだとき中学生だったと思います。チャーミングで少しエキセントリックなホリーとニューヨークに憧れていました。ティファニーのくだりはやっぱり好きです。最後の展開も切ないのになぜか爽やかで、心に残ります。
投稿元:
レビューを見る
表題作はもちろんだけど、なんといっても後ろにちょこっと収録されてる「クリスマスの思い出」という短編がいいの。たしか萩尾望都さんが漫画化しててそれも素敵☆
投稿元:
レビューを見る
あたしの卒論テーマだった表題作。
ヘップバーンの映画だけ見てロマンティックなラヴストーリーだと思ってる人にぜひ読んでもらいたい作品。
娯楽としては映画の方がいいかもしれない。だけど、確実に読み応えがあるのはこっち。
そんな甘いモンじゃないんです。ホリーはそんなコケットな美女ではないのです。
ほんとほんと。
だって最初はマリリンモンローが演じるはずだったんですもの。
投稿元:
レビューを見る
オードリー・ヘップバーン主演の映画「ティファニーで朝食を」の原作となった小説と他3篇が一綴りになった文庫。
小説の内容は、映画とは微妙に異なっていう上、小説における描写は映画では十分に表しきれていないというのが、率直な感想です。
投稿元:
レビューを見る
カポーティはストーリーテリングが上手い。ホリーのイメージは映画とはだいぶ違う。「わが家は花ざかり」はちょっとラテンアメリカ文学みたいだ。「クリスマスの思い出」はほろりとなる。
投稿元:
レビューを見る
「ある晴れた朝、目をさまし、ティファニーで朝食を食べるようになっても、あたし自身というものは失いたくないのね。」飼っている猫に名前をつけず、名詞の住所欄は”旅行中”。テキサスをとびだして、ハリウッド映画のテストもほっぽりだし、ニューヨークにきたホリー・ゴライトリー。どんなことにも慣れることなく、自分のおもったことはなんでもする彼女の生き方は魅力的である。
投稿元:
レビューを見る
奔放で魅力的なホリーと、主体性がなく魅力的でない主人公が友達になる不思議。自由を求め縛られないホリーがティファニーというブランドに憧れる不思議。
投稿元:
レビューを見る
自由で奔放な人生を送るホリーの生き方は危なっかしいけど、どこか魅力的。ラストは切ない終わり方だけど、なぜか爽やかさが残る。
投稿元:
レビューを見る
心と心で、男と女ではなく人間と人間として動物的に愛着しあう純粋さ。未成熟の美。表題作以外にも全般的に漂うのは純粋さと優しさ、少しの哀しさ。
投稿元:
レビューを見る
10代〜20代前半のとき、カポーティーが好きで、これがお気に入りでした。あのいやな赤といったくだりがすきだった。