紙の本
江國ファンになるきっかけになった作品
2003/01/09 15:19
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投稿者:たあちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
このお話が現実ならたぶん重い話なんでしょうが、江國さんが書くと全然違う感じになってしまいます。3角関係、同性愛、精神病…何だか凄い内容ではあるのですが、とってもさらっと描かれていて読みやすくて、切なくなります。とにかく3人ともいい人で優しくて切ないのです。とりあえず女としてはかなり複雑。でもこの3角関係はとても良い絆で結ばれています。こういう3角関係ならしてみてもいいかな…と思ってしまいました。何度読み返しても飽きない作品です。
紙の本
同性愛の見方が変わる一冊。
2001/03/21 22:27
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投稿者:りーこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
同性愛、と聞くと、なんだかいかがわしくて嫌なイメージが付きまとう。でもこの「きらきらひかる」を読んだことによって、私の中の同性愛のイメージが良いほうに変わった。
主人公の笑子(しょうこ)は、精神病である。夫の睦月は、医者で紺くんという恋人がいる同性愛者。一風変わった二人だが、彼女たちはお互いを尊重し、プラトニックな愛情でつながっている。夫婦というより、親友といった感じである。
この本は、笑子と睦月が交互に感じたことを書いている。
笑子から見た睦月は、優しく、几帳面で、愛すべき同性愛者の夫である。睦月から見た笑子は、気分にムラがあり、お酒が大好きで、子供っぽいけれども、何をやるにも一本気で、そこが可愛らしく、愛すべき妻である。
でも、二人が裸で抱き合うことはない。あくまでも親友。プラトニックラブ。周りから見ると、信じられないことだが、二人はそれが一番居心地がいい。
しかし、二人にはやっぱり邪魔が入って…。
真の愛とは何なのか、ということを考えさせられる本です。
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私にとっての初、江國香織。
章ごとに睦月と笑子の視点で物語が描かれています。
誰かが誰かを必要とすること。それがどういう関係であれ、素直に素敵だと思った!
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ひととひとの関わりかたや交わす優しさって、シンプルに描くなら、本来こういうものじゃないだろうか。
無償と無欲について、考えさせられる。
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江国さんを好きになってからいつか読もうと思ってずいぶん後回しにしてしまった。 なんにも求めない、なんにも望まない。なんにもなくさない、なんにもこわくない。水を抱くという言葉。それでいて相手なくしてはいられない。こういうのいいと思う。
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初めて読んだ江國香織さんの本です。中学生だった私には大人すぎだったなと思いますが世界観に惹かれて江國さんの本を読み出すきっかけになりました。
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くるっていて、でも何だか愛おしい笑子と睦月と紺。
「私たち、嘘をつくことなんて何とも思ってないもの」って笑子の言葉が好き。
わたしも同じうそつきとして共感します。
傷ついてなんかないふり、好きじゃないふり。
人を傷つけない嘘なら、いいと思うの。
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中学生のときに読みました。「アル中の妻とホモの夫の新婚生活」奇抜な設定だけど、意外とすんなり読めました。中学生にして、こんな夫婦もありだなーと思いました。一人一人の関わりがシンプルに描かれています。
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突拍子もない話だけど、恋してしまった時のどうしようもなさはすごく理解できた。相手以外を純粋に排除してしまうひたむきさは社会生活をする上では常識はずれだけど、しょうがないのだ。著者はこの作品に限らず、そんな状況を魅力的に表現することに長けている。
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ゲイの世界はこんなに甘く、優しいものではない。
そう話していた顔も知らぬ方の思い出。
今もこのタイトルを目にするたびに思い出す。
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笑子と睦月と紺くんの話
絶賛されていたけど
いまいち良さが分からなかったなぁ
睦月さんが潔癖症なとこは良かった
あとは精子を混ぜ合わせる提案のとこ
読みやすいのは相変わらずの作家さん
ベットのシーツにアイロンかけるのは実践した。
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内容(「BOOK」データベースより)
あなたと一緒に暮らしていると哀しいこともきらきらひかる。ホモの睦月とアル中の笑子の素敵な愛の物語とびきり上等の恋愛小説。
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自分の名前が「ひかる」なもので、きらきらとひかるものには、常日頃から並々ならぬ興味があります。
きらきらとひかる、というタイトルだけで借りました。
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愛の形って色々。
不確かなものほど、形が欲しくなってしまう。
なぜなら人間は弱いから。
形を欲しがったのは、周囲の人。
愛の前には、何も意味をなさない。
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アル中の笑子、その夫でゲイの睦月、睦月の恋人である紺。みんながそれぞれにやさしくて、そのやさしさに時には癒され、時には傷つき、でもそれぞれから離れずに(離れることができずに)生きていくしあわせ。いろんな愛のカタチ、家族のカタチ、信頼のカタチ、嘘のカタチがあって、それはどれも間違いだとは、誰にも言えない。
これからあと何年生きるかわからないけど、たぶん一生ずっとそばから離すことがない本です。