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読了。まあこんな衒いの無い小説に感想も何も無いけども、沢野ひとしのかっこよさには恐らく読んだ誰もがときめくことであろうと思う。四部読んだ人間が露伴に、五部読んだ人間がブチャラティに等しく惚れるようなもんだ。しかし椎名、木村、沢野、あんたらは良いだろうが、一人ぼっちになって、楽しい思い出だけぶら下げて、克美荘の最後を見届けたイサオはどうなるんだよう。と少し感傷的になってしまう。まあ取り残されたイサオがそれなりに楽しくやってたのだとしたら(そうじゃなくても)余計なお世話ですけどね。
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若かりし頃のバカバカしさ、未来への希望、挫折なんかを纏めて読ませてくれた。
個人的な椎名誠最高傑作。
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08/8/27 ★★★☆
この本から「新橋烏森口青春篇」「銀座のカラス」やらの長い自叙伝(?)が始まる。
村上春樹の書く昭和とは違った本から漂う昭和の濃い空気が好き。
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現代ものですが、舞台はいわゆる「昭和」の日本。
作者:椎名誠氏の青春時代を描いた自叙伝ですね。
登場人物は、椎名青年とあやしい仲間たち。
みんなで古い小さなアパート(風呂なし・トイレ共同)の一室を借りて共同生活を始めるのですが、みんな個性があって、バカばっかやってて、めっちゃ楽しいのです。
私なんか発生さえしていない時代の日本が舞台なのですが、どこか共感できる部分が多々あります。
仲間と小さな部屋にザコ寝して、お酒飲んで、ダラダラしてギラギラして。
なんでもないような事、くだらない事で笑い合える日々。いいですね。
読む度に、学生時代に戻りたくなります。
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久しぶりに椎名誠著「哀愁の町に霧が降るのだ(上・下巻)」を読みはじめ、そしておもしろ哀しい気分で読み終える。
著者がまだ作家になっていない若い頃、千葉の片田舎にある克美荘という一日中陽の当たらないおんぼろアパートで仲間たちと共同生活をしていた時の馬鹿馬鹿しくもウスラ哀しい青春譚である。
この本は20年以上前、つまり私が大学生の頃、友人に「何やらめちゃくちゃオモシレー本を見つけてきたのだ」と薦められ、半ば強制的に読む羽目になった本である。
そしてこの本がきっかけでその後私は、椎名ワールドにはげしく一直線にのめり込んでいったのは言うまでも無い。
私も学生時代は板橋の家賃25000円、フロなし、共同便所というオンボロアパートに住んでいたので、(たいがいの友人たちは45000円くらいの小洒落たアパートに住んでいたのだが)この物語を読んでいると必ずアノ頃のことがオーバーラップしてきて、なんだか懐かしいような切ないような複雑な気分になるのだ。
この夏お勧めの一冊。
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この本を読んだのは大学生のときです。
椎名さんの本はそれまでも何冊か読んでいたのですが、椎名ファンになった決定的な出会いでした。
私の大学時代のなんだか無駄な時間をだらだらとすごしていたあのころを思い出します。
さらにこの作品のすごいところはこの後ずーっと続編が続くことですね。今はどこまでいっているのかな?新宿どかどか団以降はあったっけ?
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・6/20 そうか、エッセイだったんだ、これ.なんだか惰性で読み進めているようだ.でもすぐ読み終わるだろう.
・6/23 自伝的小説??まぁ徐々に終息に向かっているようだ.
・6/24 太宰治??そんな大層なものではないような気が.
・6/25 終わってみれば、これもなかなか面白かった.終わりはなんとなく寂しくなるような展開だった.でもだからと言って続編を読むとは限らないぞ.うんうん.これで月8冊ペースはクリアしてしまった.ふふ.
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「バキ」みたいな小説。登場人物がたいそう魅力的。文体もさすが。事件とか特別なことがおこるわけじゃなく、椎名誠さんの若き頃の日常を書いているだけなんだけど、出てくる人がみんなおもしろいから、どんどん読めてしまう。
けど、椎名さんの小説を読んで毎回感じるのは、「こんな大人になれたらいいなぁ」というある種の憧れ。うまく説明できない魅力は、そんな自分の中のもやもやよした感情から生まれているのかもしれない。
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限りなくバカバカしく怪しいこの話をどうやって終わらせるんだろうと少し不安になっていましたが、最後はアイシュウがフワ〜ッと漂いました。
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手元に読むものが無く、図書館に行く暇もない時につい読みかえす本。
椎名誠と仲間たちの青春時代の共同生活。
カネがなくてヒマな男たちのバカバカしさ全開。
エピソードはほとんどそらで覚えているはずなのに、
「料理」が「醤油で煮るだけ」のものが、こんなに多かったっけ。
そんなものでも美味そうで幸せそうに感じてしまうんだからスゴイ。
ダンナの下宿時代もこんな感じだったらしい。
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椎名本は初体験だが、思った以上に面白かった。内容の無さがこの小説というか紀行文の面白いところだろうか。もう少し椎名本を読んでみたくなった。
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グダグダするのも本気でグダグダすればかっこ良いのだ!?本気でグダグダしていたからこそ、その旅立ちに哀愁が伴うのかな。
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中学の時に読んで以来何度読み返したかわからない。
著者の青春時代を描いた作品は色々あるけれど、
これは群を抜いて面白いと思う。
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下巻の方がアッサリさわやかに感じた。もっとずっとだらだら読んでいたかったのに、もう終わってしまうのか…と思えるような本。
著者の他のエッセイも読んだら、細かいところがいろいろつながってきそう。
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うーん、面白かった。
たまーに出てくる、克美荘時代の食べ物の描写が好きで、めっちゃ美味しそう…
鍋でカツ丼作ったり、鳥を丸々食べたり…
あとはやっぱり登場人物が個性的で、頭イかれてて、お酒好きで、みんな腐れ縁で繋がってて。
なんだかちょっとだけlawn人っぽいなって微笑ましく思った。
下巻の後半を読んでて、これ、全然終わらなさそうだけど、終わるの?って思ったら、案の定というか、下巻でも全然完結してなくて。そこも、シーナさんっぽくていいような気もする。
現在と過去を、わかりやすく書くんじゃなくて、バラバラでごちゃ混ぜに書いてあるところがなんか好きだった。
森見さんの熱帯っぽさを感じたというか、千夜一夜物語ってこんな感じ?って。マトリョーシカを感じた。
普段、過去のことを思い出すときも、こんなごちゃ混ぜに思い出すよな〜って思うとしっくりするしなんか安心する。
結局どうなっていまに至ったのかがよくわからなかったから、続編とあとがきに書いてあった、新橋烏森口青春篇と、銀座のカラスも読んでみようかしら。
エッセイといっても、こんな赤裸々に、会社名まで書いていいのかしら?とか思う部分もあったけど、まあ時代が違うからなぁ、、最早時代小説ならぬ時代エッセイ…?
飲んだら吐くな、吐くなら飲むな。