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おそらく躁病じゃないかと書かれているが間違いなくそうなんだろうなと思う。
この気質は高い知能とともに親から受け継いだものなのだろう。
この時代に洋行遊学出来るのはかなりの資産家でないと難しい。
歳を取ると疲れを知らない精神に体がついていかなくなる。
晩年はちょっと可愛そうだった。
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南方熊楠の伝記である。多くの本の中で非常に詳しく書かれている。海外、特に大英博物館での話が多いが、これまで言われていたこととだいぶ異なり、具体的に書いている。粘菌のことも書かれているがそれほど詳しくはないようなかんじであるのは、この著者のせいかもしれない。
孫文との関係についての詳細に書いているので、他の伝聞よりもましである。
最後は天皇の回想で終わっているが、記録があるということで仕方がないのではあろう。
牧野富太郎の次は南方熊楠が朝の連続ドラマになるであろう。
朝日新聞の文学紀行で和歌山編で紹介された。
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よく調べたなぁ、という感想は本書を読んだ誰もが思うことだろう。
先に水木しげる「猫楠」、熊楠の選集を1冊読んでいたので理解も早い。
というか、申し訳ないが《》でくくられている熊楠の文章の引用はすっ飛ばして読んだ。
本人が書いた文章だけ読んだほうが面白いからである。
本書をさらに脚本家すれば面白い台本もできると思う。
それにしても天才熊楠の息子熊弥は憐れである。DNAの現れ方が違うとこうなってしまうのか……。
ちなみに巻末にある、著者と、自身が熊楠同様躁鬱体質の北杜夫との対談も面白い。